ロジャー・ダルトリー「キース・ムー
ンは面白いというより痛ましかった」

ザ・フーのドラマー、キース・ムーンにはさまざまな伝説がともない、彼の奇行をユーモラスに見る向きもあるが、バンド・メイトだったロジャー・ダルトリーは痛ましかったと考えているそうだ。
ダルトリーは昨秋、自伝『Thanks a Lot Mr Kibblewhite』を出版。『Los Angeles Times』のインタビューで、「本の中で、あなたはキースの破壊的な逸話をユーモラスというより悲劇だと見ている」と指摘されたダルトリーはこう話した。「ファンは、自分たちが聞きたいことを聞きたがる。僕は……。これは僕の見方だ。キースはいろんな意味で、ものすごく痛ましかった。デンマークで喧嘩した後、僕らの関係は2、3年、とてもよそよそしかった。でも最後のほうでは、僕は彼が最も親しくしている連中の1人だった。僕と妻のヘザーは、朝の4時にキース・ムーンが泣きながらかけてきた電話に答えた最後の人物だ」

ダルトリーは、キース・ムーンの映画制作を計画しているが、それについては「バイオグラフィ映画を作りたいわけではないから、すごく難しい。僕は素晴らしい映画を作りたいんだ。どれも同じわなにはまっているように見える。ブライアン・ウィルソンの『Love And Mercy』を除いてはね。あれはよかった」と話した。

ダルトリーの自伝『Thanks a Lot Mr Kibblewhite』は、バンド・メイト、ピート・タウンゼントの自伝『Who I Am』に比べると、ページ数が半分以下だが、それは「この本は僕を振り返ったものだからだ」という。「僕と僕の性格についてだ。ザ・フーの本ではない。僕の旅だ。バンドによりもたらされた問題に僕がどう対処したかは書いてる。フーのファンはガッカリしてたよ。音楽について十分語っていないからね。でも、音楽について語るのは…食器洗い機くらいつまらない」

Ako Suzuki

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