那須川天心vsフェデリコ、RISES一回
戦対戦カードが発表

3月10日(日)に大田区総合体育館で開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 1st Round』の記者会見が1月17日、TOKYO DOME HOTELにて行われ、今回大会の目玉となる世界トーナメント『RISE WORLD SERIES 2019』参戦する那須川天心(TARGET/Cygames)、志朗(BeWELLキックボクシングジム)、裕樹(ANCHOR GYM)、大雅(TRY HARD GYM)、梅野源治(PHONENIX)の5選手が登壇した。

そこで注目の対戦カードが発表され-61kgトーナメントは、Aブロックが大雅(日本)vsセクサン・オー・クワンムアン(タイ)、ヘクター・サンチアゴ(ブラジル)vs X(後日発表)、チャンヒョン・リー(韓国)vs裕樹(日本)、梅野源治(日本)vsル・ジュン(中国)に決定した。
まずタイのスター選手で優勝候補の一角セクサンの相手となった大雅は、セクサン参戦発表時からSNSで一回戦での対戦を希望していた。
その大雅は「一回戦から凄くやりたかった選手とやれて感謝しています。最近結果を出してないから周りからどう思われているかも分かってるし、勝てると思っている人はいないと思うけど、自分だけは自分を信じて戦うので楽しみしていて下さい。セクサンは強いが雑な部分もあるからチャンスはある」とタイの強豪相手にも静かに自信をのぞかせた。
対するセクサンは「今回の試合はムエタイ選手の代表として全力で頑張りたいと思います。タイガ、調子はどうだ?オレは調子はいいぜ!全力で試合に臨むからしっかり仕上げて来い」と大雅に対し強気コメントを送ってきた。
続いて2004年のRISE参戦から15年目となる裕樹は、2017年7月に対戦しTKO負けを喫した現RISEスーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リーとのリベンジマッチが一回戦に。
昨年発表した今春での引退を撤回しこのトーナメントに臨む裕樹は「RISEと言う団体の出発する中から見てみて文字通り上昇していく中で、引退を決意した時期もありましたが、僕自身まだまだ努力をして上昇していきたい気持ちが沢山あります。格闘技の醍醐味は下克上だと思っているので、それをこの世界トーナメントで見せたいと思います。チャンヒョンの穴も見つけたし、前回対戦した1年半でこの差が縮まっているのか、それとも広がっているのかが楽しみです」とリベンジマッチについて語った。
最後にこの会見で参戦が発表された“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治は2013年3月以来6年ぶりの参戦。
WBCムエタイの世界ベルトやラジャダムナンスタジアムのタイトルを獲得してきた日本を代表するムエタイのトップファイターがルールが異なるRISEに参戦した経緯について「僕がこのトーナメントに参戦することに驚きがあるかもしれませんが、僕の中では一切夢はブレてなくて格闘技をはじめたころ世界一の男になりたいと言う気持ちはブレてないし、これからムエタイのベルトも狙っていきたい」と話し、「RISEが世界トーナメントを開催すると聞いてムエタイだけで一番を狙うのではなくて肘の無いルールでも一番になる梅野源治をみてもらいたいです。首相撲、肘がない状態で力を発揮しRISE、梅野源治の名前を世界的により高いものにしたい思いで今回リングに立とうと思います」と熱くコメントした。
続いて那須川天心が参戦する-58kgトーナメントは、那須川天心(日本)vsフェデリコ・ローマ(アルゼンチン)、スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)vsタリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル)、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)vsフレッド“The Joker”コルデイロ(ポルトガル)、志朗(日本)vsウラジスラフ・ミキータス(ウクライナ)が一回戦のカードとなる。(ロッタンの参戦は最終調整中)
大会一番の注目選手である那須川の対戦相手はアルゼンチンのフェデリコ・ローマ。那須川が過去に対戦経験があるイグナシオ・カプロンチの同門で南米を中心に活躍するWKN世界王者で63勝(31KO)4敗1分の好成績でイグナシオの影に隠れていた実力者。
大晦日注目の一戦を終え2週間が過ぎた那須川は「去年はいろんなことがあって今年は去年経験したものをここで爆発させる時だと思っています。14日は新たな気持ちで成人式を迎えましたし、今年も色々チャレンジしてます。このトーナメントで自分の集大成を見せようと思っています」と昨年を振り返りながら2019年の新たな気持ちを表明。
対するフェデリコは「パンチ、キック、ヒザのパワーは同階級には負けないよ。テンシンは覚悟して待ってて欲しい」と自信満々のコメントを出している。
それを受け那須川はフェデリコについて「フィジカルも強そうで、久しぶりにサウスポーの選手だから戦い方が変わると思います。研究して今まで倒したことの無い技でも倒したいと思っています」と新たな技でのKOを狙って行くつもりだ。
そして同トーナメントに参戦する志朗は、昨年両国大会でRISE初参戦。現フェザー級王者の工藤政英を判定で下しこの大会にエントリーされた。那須川以外で唯一の日本人選手となる志朗は「トーナメントに出るからにはもちろん優勝目指したいと思いますが、自分的には前回RISEの初参戦でKO勝ちができなかったのでまず3月KOを狙って行きたいと思います。一回戦の相手(ミキータス)が175センチで手足が長くて戦いづらい印象がありますが、首相撲と肘がないし自分は1回RISEを経験しているのでボディーかローで倒せると思います」と静かな口調でKO宣言をした。
そしてRISE伊藤隆代表からは、このトーナメントに加え、王者クラスのワンマッチを数試合組みたいとあり豪華な大会になることは間違いない。チケットは1月18日からチケットぴあにて先行発売が開始され、26日(土)から他プレイガイドにて一般発売となる。

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