Pavel Milyakov / Bolotniy ロシアの
気鋭テクノ・アーティストが本名名義
の新作をリリース。アトモスフェリッ
クなサウンド・スケープに酔いしれて

モスクワの若者が熱中するスケートやレイヴのシーンに焦点を当て、独特の品格を体現するロシアの新進ブランド〈Gosha Rubchinskiy〉。同ブランドのサウンド・プロデュースを手がけるのは同じくロシアのテクノ・アーティスト、Buttechnoとしても知られるPavel Milvakov。

最深部に身を置きながらも、ロシアの音楽シーンを牽引する存在になり得た彼は、〈Berceuse Heroique〉より新たな2LPアルバム『La Maison De La Mort』を1月14日(月)にリリースした。その中から「Bolotniy」を紹介する。
プレス・リリースではEduard Artemyev(ロシアの電子音楽/映画音楽界の巨匠)や『Chiastic Slide』(1997年)時代のAutechre、Spacemen3やSonic Boomとしての活躍でも知られるPeter Kemberの名前を挙げて説明されている本作。凶暴なテクノは鳴りを潜め、輪郭のぼんやりとしたビートを擁するアンビエントを披露。粒子のようなザラザラとした感触や、ひんやりとした空気、ピリリと気が引き締まる緊張感まで備わっている。

また、彼は先述のButtechno名義で、Anthony Naplesが主催を務める〈Incienso〉からも新作EP『Minimal Cuts』を1月28日(月)にリリースする予定。
政治ばかりに当てられた関心への反発や、独自のバックグラウンド、厳しい寒さや天候と共存するロシア。こういった要素が至高のクリエイションに繋がっているのかもしれない。消費社会の昨今においても、このように生まれたものが容易く消費される気はしない。

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