超特急が『2018 MAMA』で「Favorite
Dance Artist Japan」受賞!「この
賞に見合うようなグループになってい
くため、全速力で走っていきたい」

6人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、12月12日にさいたまスーパーアリーナで行われた『2018 MAMA FANS' CHOICE in JAPAN』にて、「Favorite Dance Artist Japan」を受賞。BTS(防弾少年団)やTWICEら、錚々たるメンバーの中で唯一の日本人アーティストとしてパフォーマンスを行い、そのドラマティックなダンスと異彩を放つオーラで満員のオーディエンスに爪痕を残した。
今年で10 回目を迎える『Mnet Asian Music Awards(MAMA)』は、韓国100%エンターテインメントチャンネル「Mnet」や日本初の韓国エンタメ動画配信サービス「Mnet Smart」を運営するCJ ENM主催の音楽授賞式。これまでもアジア各国で開催され、今年は12月10日から14日にかけて韓国・日本・香港の3地域で授賞式が行われる。超特急は12日に行われた日本公演で、BTS(防弾少年団)、IZ*ONE、MAMAMOO、MONSTA X、NU’EST W、Stray Kids、TWICE、Wanna Oneらと共演を果たした。
開演前には会場裏手に設置されたレッドカーペットに、それぞれメンバーカラーのスーツに身を包んだ6人が登場。笑顔で手を振りながらフォトセッションに応えると、リーダーのリョウガが「アンニョンハセヨ!ウリヌン超特急イムニダ!(=僕たちは超特急です!)」と、いつもの挨拶を韓国語でアナウンスして驚かせる。さらに「まさか僕たちが、こんな素晴らしい賞を受賞できるなんて思っていなかったので、本当に夢の気分ですし、とても光栄です」と緊張気味に語り、「ここに僕たちが立てているのも、超特急のファンである8号車のおかげなので、これからいろんな恩返しをしていきたいです」と感謝を述べた。
また、「普段K-POPを聴きますか?」という質問には、大のK-POP好きであるカイが「毎日聴いています」と韓国語で返答。「ホントに大好きで、僕、歌もコピーしています!」と続けると、ユーキも韓国語と英語を交えながら「BTS、TWICEさんたちのパフォーマンスをリスペクトしています」と応えた。最後はタクヤが「今日は超特急と一緒に素晴らしい1日にできればいいなと思っています。I LOVE“MAMA”!」と、目の前に詰めかけたオーディエンスに呼びかけ。様々なボーダーを超えて繋がろうとする姿勢の見える誠実な受け答えからも、今日のステージに賭ける彼らの意気込みが窺える。
そして授賞式が開演して30分後、俳優のノ・ミヌから「ファンのみなさんとひとつになって新しいステージを作るグループです」と紹介されると、アリーナ客席ど真ん中に作られたステージに超特急は現れた。カイが薔薇を放り投げて幕開けたのは、オリコンウィークリーチャートで2位を獲得した最新アルバム『GOLDEN EPOCH』のリード曲「need you」。これまでになくクールなナンバーで繰り広げられるエモーショナルなダンスと、ボーカル・タカシの透き通った歌声に、客席中で振られるペンライトも赤、青、黄色、ピンクと次々に色を変えて点灯する。星々が煌めく銀河のような情景の真っ只中で、360度をオーディエンスに囲まれたステージの特性を活かし、円形のフォーメーションも取り入れてダイナミックに立ち位置を変える彼らのパフォーマンスは、いつにも増してキレがあり表情も引き締まったもの。出演発表が前日という大アウェイのステージで、初めて彼らを観るオーディエンスの心をも着実に掴み、最後にこの曲の振り付けも手掛けたユーキが真紅の薔薇を掲げると、場内から大歓声が湧き起こった。
日本代表としての矜持をしっかりと提示したパフォーマンスを終え、ノ・ミヌからトロフィーを手渡されたリョウガは、レッドカーペットと同様に韓国語で自己紹介。「今回、本当に名誉ある賞を頂くことができて、本当に光栄に思っています。ありがとうございます!」と続けた言葉に、他メンバーも何度も客席に頭を下げる。しかし、最後は「これから、この賞に見合うようなグループになっていくためにも、全速力で走っていきたいなと思っていますので、少しでも気になったというそこのアナタ、検索、検索。カムサハムニダ!」と、先ほどまでの緊張感とは対照的なユーモラスな挨拶で締め括り。場内に笑いを誘ったのは、さすが“カッコいい”だけではなく、多面的な顔を持つ彼ららしい。
現在、年末のアリーナツアー『GOLDEN EPOCH』を敢行中の超特急。去る12月7日に超特急史上最大規模となるさいたまスーパーアリーナ公演を大成功に収めたのに続き、12月26・27日には大阪城ホールでの2Days公演も控えている。また、来年1月にスタートするテレビ東京 ドラマ24『フルーツ宅急便』のエンディングテーマを担当することや、10万人を動員する春夏のホールツアーも決定。ステージの紹介映像にあった“NON-STOP RUNAWAY TRAIN”という形容通り、今回の受賞も糧にして、その活躍の場は国境とジャンルを大きく超えていきそうだ。
文/清水素子

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