Crystal Lakeが今だからぶちまけるル
ーツと現在とは?新作「HELIX」をま
じえた直撃インタビュー

新作『HELIX』をリリースし、改めて原点回帰なヘヴィネスと、更なる進化を載せた作品をドロップしたCrystal Lake。自身主催となるフェス「TRUE NORTH FESTIVAL」の開催や、ヨーロッパツアーなども経験し、日本のヘヴィシーンの最前線で戦い続ける彼らの、ルーツと現在に切り込んだ。Crystal Lakeにとってのヘヴィとは何か?
――前作『True North』はクリーントーンの割合を増やし、壮大な曲調も多かったですが、今作はまたヘヴィな作風にシフトしましたよね?
Ryo:まさに。前作は日本的なアプローチをしようと思って、あえて音の広がりだったり、そういうフレーズやメロディを織り込んで、ロック・アルバムみたいなニュアンスを狙いましたからね。でも今回は海外のツアーの影響が大きくて。
――あっ、そうなんですか。
Ryo:ヨーロッパ・ツアーを経験して、俺らがやってきたヘヴィなものを受け入れてもらえるんだなと実感したんですよ。なので、Crystal Lake節を出す中でシネマティックなシンセやメロディ感を意識しました。全体的にはヘヴィでガツッと来る曲が多くなったと思います。
Yudai:前作はいろんな要素を取り込んで、ヘヴィな音楽以外のエッセンスをどう取り込むか、そこに力を入れていたんですけど。ヨーロッパ・ツアーで自分たち本来の良さに気づいて、ストレートでヘヴィな曲の方が自分たちの強みになるんじゃないかと。
――ええ、今作は凄まじい攻撃力に溢れてます。前作リリース以降、17年のヨーロッパ・ツアー(イギリス、ドイツ、スイス、オーストリア、フランス)をヘッドライナーで回った経験が大きかったと。
Ryo:そうですね。そこで俺らが想像してなかった反応が来たから。ソールドアウトの公演もあったし、お客さんがイントロから全員歌うような場面もあったし、そこで自分たちも面食らってしまって。俺らは信じたことを貫けばいいんだなと。
――海外の人はCrystal Lakeの音楽性をどんな位置付けで解釈していると思います?
Ryo:メタルコアはどこでも浸透しているので、その枠組みで見てくれる人が多いですね。かつJロック、日本のバンドやアニメが好きというお客さんもいました。
――改めて自分たちのルーツ音楽を思い返すこともありました?
Yudai:そうですね。洋服、映画でもリバイバルってあると思うんですけど、自分たちの音楽にもリバイバルの波が自然と来て。例えば15、20年前に出会った音楽の初期衝動を今やってみたらどうなるかなと。
――そこまで遡ったんですか?
Yudai:うん、遡りましたねえ(笑)。
彼らは常に尖っているし、メタル、ハードコア関係なく、いろんなシーンでやっていたから
――改めて、Crystal Lakeのルーツ音楽というと?
Ryo:セパルトゥラ、マシーンヘッド、パンテラあたりですかね。
――ほかにフィア・ファクトリーとか?
Ryo:ああ、そうですね。
Yudai:フィア・ファクトリーももちろん入ってます!
――まんまではないですが、セパルトゥラっぽいテイストの曲(「Hail To The Fire」)もありますよね(笑)。
Yudai:狙ってやると意識しちゃうけど、リフを弾いてるときにこれは「Roots Bloody Roots」(セパルトゥラ)っぽいなと(笑)。今だから、かっこいいと思えたりして。
Ryo:彼らは常に尖っているし、メタル、ハードコア関係なく、いろんなシーンでやっていたから、それにもシンパシーも感じますね。ヴォーカル的にはモダンなところも取入れつつ・・・ディスターブド、セブンダストだったり、その辺のバンドが持つダークなメロディもうまく消化できたかなと。
――セパルトゥラ、マシーン・ヘッド、パンテラの魅力的というと?
Yudai:自分たちの中では常にトップなんですよ(笑)。野外の95年のやつ何だっけ?
Ryo:マシーン・ヘッドの『ダイナモ・オープン・エア 1995』っすね。
Yudai:あの映像はことあるごとに見返してます。
――初期のキレキレの頃のマシーン・ヘッドですね!
Ryo:そうです、1stアルバム『BURN MY EYES』出した直後ぐらいですね。
Yudai:あと、「Shades Of Grey」(『URBAN DISCIPLINE』)を出した頃のバイオハザードとか、初期衝動感は常にこれ!って感じですね。いままでは自分たちが聴いたことがないリフやサウンドの集合的って何だろうと追い求めていたけど。その反面、ピュアにルーツ音楽を聴いてたし、やっぱりここが一番やばいし、オリジナルだなと。いまだにライヴ前にもその手の音楽を流しますからね。
――そうなんですね!
Ryo:彼らは気持ちでやってるし、アグレッションも飛び抜けてますからね。その影響は大きいですね。
Yudai:そういうルーツもありつつ、Ryoはブラックメタルとかも好きだから、そのエッセンスもヴォーカルに入ってますからね。
指導者がいて、信者がいるみたいな。それでミサに近いイメージが思い浮かんで
――ブラストビート炸裂の「Aeon」はまさにそうですよね。聴いた瞬間に、今回のCrystal Lakeは違うなと思いました。
全員:ははははは。
Yudai:「Aeon」は自由にやってますね。ハードコア、ブラックメタル、デリンジャー・エスケイプ・プランみたいなプログレッシヴな要素、かと思えばビートダウンになって、映画っぽいニュアンスも入ってますからね。自分たちなりのマッシュアップをやった曲です。
Ryo:「Aeon」はスーパーSFというか、曲が進むにつれて世界が崩壊していくみたいな内容で。リリックも世紀末っぽいし、最終的に人類が滅びて、君たちが信じていたものは・・・救いを求めても死んだら何も残らないんだよ、というセリフで終わるんですよ。哲学的だけど、SF的というか、SFは科学的なものだけど、人間の哲学や生き方から生まれているものですからね。
――そのアイデアはどこから浮かんで来たんですか?
Ryo:バンドって結構カルトだと思って。俺らがジャンプしろと言ったら、お客さんはジャンプするし。指導者がいて、信者がいるみたいな。それでミサに近いイメージが思い浮かんで。
Yudai:「THE CIRCLE」というシングルでそれを前面に打ち出したんですよ。自分たちの音楽は正義、この世はカルトみたいな。その延長線上でカルト的なエッセンスは入れてます。今回のメロディはアンビエントなアーティストや映画からの影響が大きいかもしれない。現在進行形のハードコア、メタルコアのバンドは常に聴いてますからね。で、今回のコンセプトにも繋がるんですけど、SF映画とか・・・最近だと、映画『インターステラー』と『インセプション』に衝撃を受けたんですけど。だから、Crystal Lakeのヘヴィなサウンドでシネマティックなことをやりたいなと。ほかに相対性理論や夢だったり、Ryoがおとぎ話というアイデアを出したてきたんですけど、それを音で表現したらどうなるかなと。
――面白いですねぇ!
Ryo:リリックもその曲構成にならって、ストーリーぽくしたり、SFっぽさを出そうと。
――では、今作は日本人らしさみたいなものは特に意識せず?
Ryo:そこは自然と滲み出るものかなと思ったので、特に意識しなかったですね。
Yudai:もう日本人だから、そのままやればいいのかなと(笑)。それよりもヘヴィとは何だ?という部分に焦点を当てました。アンビエント、ヒーリングミュージック、ヒップホップとかそういうエッセンスを入れると、どうしてもメロウだったり、チルな部分が出てくるから。それも良さとして取り込みたいけど、本質的に自分たちが持つ強味・・・アグレッシヴでパッションが湧き出るような、ハードでバイオレントなサウンドに持っていこうと。
――なるほど。
Yudai:バラードをやりたいと思っても、ただのバラードじゃなくて、圧倒的なヘヴィさがある中でヘヴィさに包まれるバラードってどういうものかなって。歌い上げるんじゃなくて・・・。
Ryo:ブチまけるみたいな(笑)。
Yudai:はははは、そうそう。
Ryo:ロックやヒップホップもそうですけど、根底にあるのは反抗心だったり、怒りですからね。自分がなぜ叫んでいるのかなと思ったら、そういう気持ちが根底にあるからで。バラードの話が出たけど、そこにあえてめちゃきちゃキレた歌詞を使ったりとか。そういうダイナミクスもヘヴィじゃないかなと思って。
今作でアヴァンギルドな印象を与えるためにそういう曲も入れてみました
――ちなみに今作の中でバラード的な位置づけというと?
Ryo:「Outgrow」はそうだし、「Just Confusing」もトラックの上でラップぽい感じにしてるけど、その中で感情の起伏を表現したくて。ディプレッションなところから、いきなり振り切ってピークに持って行く。それをヴォーカルで表現して、音圧ではないところのヘヴィさを出したくて。
――ケータイのヴァイブ音を取り入れた「Just Confusing」はいままでになく遊び心に溢れた曲調ですね。
Ryo:過去にリミックスをシングルにも入れていたけど、アルバム本編にそういう曲を入れても面白いんじゃないかと。
Yudai:デフトーンズとか、ほかのアーティストもリミックスをやっているけど、今作でアヴァンギルドな印象を与えるためにそういう曲も入れてみました。
――アルバムにいいフックを与えてて良かったです。今作の中で「+81」は躍動感満載で、この曲も凄まじくかっこ良くて。
Yudai:これは裏話なんですけど、ほんとはアッティラのヴォーカルをフィーチャリングする予定だったんですけど・・・。
Ryo:バックれてしまって・・・。
――えっ? 今年2マンツアーもしたのに(笑)!
Yudai:そうなんですよ、間に合わなくて。リリックは東京を意識しつつ、俺たちは違うぜって皮肉を込めてます。トラックは今までやってきたことを自然にやりつつ、グルーヴィーにやったんですよ。メインのサビはクローバーの重さだったり、エブリ・タイム・アイ・ダイみたいなメロディを混ぜて、このネオンの街・東京で表現したらどうなるかなって。
――クローバーも好きなんですね!
Yudai:そうなんですよ。僕がクローバーの中で印象に残ってる気怠さを取って表現したりとか、そういうチャレンジングな試みもやってます。
Ryo:みんな大好きですね。クローバーのサザンぽい泥臭さも入れつつ、自分たちらしく表現しようと。
聴いた瞬間にやり過ぎだなって思う音楽があるじゃないですか。その方が面白いですからね
――「Godzilla a every day back in Tokyo」(「+81」)の歌詞も面白いですね。
Ryo:そうっすね。自分たちがゴジラでパーティー・バンドを皮肉ったような曲なんですよ。俺たちはパーティーを卒業して、もっと大人なスタイルでをやってるよって。で、俺らがゴジラで世界を荒らしまくるイメージです。
Yudai:曲を作りながらMVのイメージを考えたりして。映画『キル・ビル』、北野武の映画、お相撲さん、忍者が登場したり、アメリカ人から見た日本の文化をとらえたら面白いよねって。
――それも海外ツアーの影響が大きいんですか?
Yudai:何ですかね? 基本ギャグですね。「Aeon」もどこまで変態にしたら、やばいかなって。ヘヴィな音楽も底が知れているし、それなら自分たちがやばいと思う感覚を大事にしようと。聴いた瞬間にやり過ぎだなって思う音楽があるじゃないですか。その方が面白いですからね。
Ryo:遊びがある方が楽しめるし。途中のシンガロングもスモウレスラーが何十人も声を出してるイメージでしたからね(笑)。
――はははは。ほかの曲でバンド的な新しい試みというと?
Yudai:さっき言った相対性理論みたいな感覚を取り入れたのが「Agony」なんですよ。今見ているものを違う視点で見て、一周するとすべてがリンクするみたいな。あと、スピードの強弱で音の響き方を変えてみたりとか。「Sanctuary」は前作の延長で、日本のアニメやジブリ的なエッセンスをバックのシーケンスのサウンドに取入れてますからね。
――話を聞くと、より一層今作を楽しく聴けますね。ここから話を変えて、昨年は第一回になるバンド主催フェス「TRUE NORTH FESTIVAL」を立ち上げ、引き続き今年と2年連続で開催しましたよね。昨年、今年と僕もほぼ全アクトを観ているんですが、そもそもこのフェスをやろうと思った動機を教えてもらえますか?
Yudai:「Taste Of Chaos 2007」に応募して、出演できたことが転機だったんですよ。その会場が新木場STUDIO COAST(*「TRUE NORTH FESTIVAL」も同会場)でしたからね。人に対するアプローチしたり、もっといろんな場所でやりたいという感覚が芽生えたんですよ。なので、ライヴハウスでしかやっていないバンドにも同じ感覚を持ってほしくて、自分たちのフェスでも出演権をかけた一般公募のオーディションをやってるんですよ。自分たちが求めているヘヴィというワードは・・・いろんなフェスがあるけど、ちょっと違ったりするんですよね。だから、自分たちが思うヘヴィを形にして、「TRUE NORTH FESTIVAL」という形で提供したいなと。海外のバンドもツアーで会うと声をかけりして、日本のシーンもヤバイでしょ!と見せたくて。
2020年には海外3カ国で「TRUE NORTH FESTIVAL」をやりたいと思ってます
――Crystal Lakeが思うヘヴィの概念を言葉にすると?
Yudai:それは深い質問ですね。
Ryo:俺は根底にあるものだと思ってます。怒り、悲しみを極限に表現するものがヘヴィだと思ってて。その表現の仕方はいろいろあるけど、自分たちなりに表現してるバンドこそが真のヘヴィなバンドなのかなと。
Yudai:ちょっと話は戻りますけど、「TRUE NORTH FESTIVAL」は仲間的な感覚も強くて、その中でもCOUNTRY YARD、FOR A REASONみたいなパンクバンドも全然OKだし。ジャンルにとらわれてないけど、自分が思うヘヴィか・・・すげえ難しい!
Ryo:難しいっすよね。
Yudai:サウンドだけではなく、その人たちが持つ考え方だったり、実践している活動とかを含めてですからね。フェスでCrystal Lakeを観てやばいぞ!と思ったなら、ほかにもたくさんあるぞって紹介したい気持ちが自分のイベントに関してはありますね。
――そういう役割を果たしてますよね。ここまでコアなフェスはなかなかないし、新木場STUDIO COASTを埋め尽くした観客の多さを目の当たりして、日本にもこんなにヘヴィ・ミュージック好きがいるんだなと嬉しくなります。
Yudai:そうなんですよ。だから、2020年には海外3カ国で「TRUE NORTH FESTIVAL」をやりたいと思ってます。
――マジですか!
Yudai:はい。ヨーロッパ、アジア、日本みたいな。それはどうにか実現させたいですね。バンドがフェス・ツアーをやることはあまりないじゃないですか。
――ええ、何か刺激を受けたフェスとかあったんですか?
Yudai:いや、特にないです。自分たちが活動して、ツアーするのと同じ感覚でいろんな場所でいろんな人と出会うから。やろうと思えばできるじゃんって。自分たちが選んだ音楽やスタイルは、国を問わず伝わりやすい音楽なんだなと再認識してるんですよ。そしたら現地まで来てください。
Ryo:是非、ライヴレポートしてください(笑)。
ああいう音楽がメインストリームで受け入れられるんだと思ったから。凄いアルバムだなと
――いや、行きたいですよ! それも楽しみにしてます。あと、ルーツ音楽の話とも多少被るところもあるかもしれませんが、お二人にとってヘヴィ・ミュージックの入り口になった音楽というと?
Ryo:自分はリンキンパーク、スリップノットですね。テレビでめちゃくちゃ流れてて、それで知ったんですよ。こういう音楽があるんだ!と思いましたからね。俺らもメタルからアンダーグラウンドな要素まで入れてますけど、そこからみんながいろんな音楽に触れてくれたらいいなと。
――アルバムだと、どの作品が好きですか?
Ryo:リアルタイムで言うと、リンキンパークは2ndアルバム『METEORA』、スリップノットは3rdアルバム『VOL.3(THE SUBLIMINAL VERSES)』ですね。『IOWA』(2ndアルバム)は凄すぎて疲れちゃうので、3枚目が一番好きです。
――スリップノットは1、2ndアルバムを挙げる人が多いですけどね。
Ryo:自分の中でスタンダードになっているのが3枚目ですね。ヴォーカル、メロディとか、あれが一番メタルなアルバムなんですよ。初期衝動でいえば1、2枚目ですけど、そこじゃなくて、概念的なヘヴィさを3枚目に感じるんですよね。バラードもあるし、ダイナミクスがありますからね。
――リンキンパークの『METEORA』は1stアルバムを経て、よりメロディアスになった作風ですが。
Ryo:当時、ああいう音楽がメインストリームで受け入れられるんだと思ったから。凄いアルバムだなと。
――『METEORA』のタイミングで日本武道館3デイズやってますからね。
Yudai:マジですか、ヤバっ!
Ryo:スリップノットと同じで自分の中ではスタンダードになってますね。チェスター・ベニントン(Vo)は今でも憧れですからね。
Yudai:よく2つに絞れるね(笑)? 僕の転機になったのは日本のバンドですね、NUMB、STATE CRAFTとか。その前は小学5、6年生のときにグリーン・デイを聴いたのがきっかけなんですよ。なんか、聴いたことがない音楽だなと。昔からB'zがすごく好きで、ギターヒーロー系だとスティーヴ・ヴァイ、ポール・ギルバート、ジェフ・バック、スティーヴ・モーズ、ゲイリー・ムーアも聴いてて。
――その辺も聴いているんですね!
Yudai:はい。スキッド・ロウ、パンテラもコピーしたけど、ヌンチヤクとかライヴにすぐ行けるバンドに夢中になったんですよ。で、ヌンチャクのギター(溝口和紀)の人が中ジャケでアサックのTシャツを着てて、それでレコードを買って、グラインドコアに出会ったりして。
――へぇー!そうなんですね。
Yudai:あと、よくわからないフランス、イタリアのバンドの7インチを買いつつ、FAT系のメロディックも聴いたりして。SHORT CIRCUIT、THUMBも聴いてました。あと、山嵐の1stアルバム『山嵐』も名盤だし。
――数限りなくありますね(笑)。ヘヴィな音楽で頭をぶん殴られたバンドというと、誰になるんですか?
Yudai:何だろうなあ・・・難しいなあ。ライヴで観たGRUBBYとかですかね。海外のメタルも聴いてましたけど、日本のストリート/ハードコア・バンドの方がリアルだったんですよ。僕は八王子なんですけど、ライヴに行きやすい場所ですからね。でも極端なことを言うと、B'zかな。
Ryo:ハードロックですか?
Yudai:今でもB'zは聴きますからね。ただ、自分のスタイルが始まったという意味ではSTATE CRAFTですかね。
――Yudaiさんが思うSTATE CRAFTの魅力は?
Yudai:ニュースクールと呼ばれる様式美を作ったことがでかくて。メタル好きな人からすると、こんなのメタルじゃないと言われるような瀬戸際感も良くて。ファッショナブルだし、ライヴもバイオレントで、全員が大合唱してフルモッシュする光景を見て、こんな世界があるんだ!って衝撃を受けましたね。
Ryo:俺はひたすらメタルでしたね。あの、デフトーンズを足してもいいですか?
――全然問題ないですよ(笑)。アルバムだと、どの作品が好きですか?
Ryo:3、4枚目(『WHITE PONY』、『DEFTONES』)ですね。俺が初めて高校1年のときに初めて「SUMMER SONIC」に行って、メタリカがそのときにヘッドライナーだったんですよ。
――3rdアルバム『MASTER OF PUPPETS』を完全再現した「SUMMER SONIC 2006」ですね。
Yudai 俺もいたわ! 最前で観てたからね(笑)。
Ryo:はははは。ストーンサワー、アヴェンジド・セブンフォールド、フーバスタンク全部好きで。デフトーンズも大好きで、そこで初めてライヴを観たときに・・・マイクは5本くらいぶっ壊すし、ドラムも胃が痛くなるくらいの音圧だし、それが衝撃的で忘れられないんですよね。そういう意味でライヴで一番影響を受けたのはデフトーンズですね。
――そうでしたか。今日はいろんな話が聞けて、とても興味深かったです!
Yudai:今日のインタビューは一番喰らったなあ、ヘヴィとは何か・・・それ宿題にしてもいいですか?自分の中に何かあるんでしょうね。考えておきます(笑)。
取材・文=荒金良介

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