【インタビュー】イ・ホンギ(from
FTISLAND)「人生のハンドルは自分で
握っていくもの」 『PRODUCE 48』を
きっかけに広がった世界!

FTISLANDのボーカリスト、イ・ホンギが、3年ぶりに日韓でソロアルバム『Cheers』をリリースした。韓国では、歌手としてだけでなく、俳優、タレントとしても大活躍している彼は、2018年、日本からも宮脇咲良らAKB48グループメンバーが参加した日韓ガールズグループを作るサバイバル・オーディション番組『PRODUCE 48』で、ボーカルトレーナーを務めた。番組では、巧な日本語で韓国で奮闘する48グループメンバーたちをフォローし、適切なボーカル指導をするなど、「やんちゃ」なホンギとはまた違う一面を見ることができた。本作では、その番組出演がきっかけで、トレーナー陣とのコラボも実現。『PRODUCE 48』がホンギに与えた影響とは?
■決めつけは良くない!自身の経験から得たホンギ流のアドバイス法とは?
――アルバム『Cheers』のリード曲「Pathfinders」は、悩んでいる人への応援歌という印象を受けました。
ホンギ 曲を最初に聴いたとき、すごく希望を感じたんです。「Pathfinders」は、「先導者たち」という意味。「恐れず道を切り開いていこう、人生のハンドルは自分で握っていくもの」って歌詞を書きました。悩んで立ち止まるんじゃなくて、とにかく前に進んで行こうって。僕もずっとそうしてきたから、自分の経験を歌詞にしました。
――<道を切り開いていこう>という歌詞を書いたのは、ホンギさんがボーカルトレーナーを務めた『PRODUCE 48』(日本からはAKB48グループメンバーが参加し、宮脇咲良ら日韓メンバー12名からなるIZ*ONEが誕生)で、必死に夢を追いかけている女の子たちに接したことが少なからず影響しているのかなと思うのですが。
ホンギ うん、影響受けましたね。本当にみんな頑張っていたし、彼女たちの一生懸命な気持ちも伝わったし。僕も頑張らなきゃって思いました。あの番組からデビューしたIZ*ONEの子たち、本当にキラキラしているよね。ヤバい、負けないように僕らも頑張ろうって(笑)。
――自分の練習生時代と比べると、今は違いますか?
ホンギ 今は、体系的なんですよね。ダンスや歌、ひとつひとつに先生がちゃんとついているし、厳しいけどそのくらいシステムがちゃんとしている。僕が練習生のときは、そんなのなかったからうらやましい。でも、僕が今のシステムで練習生をしていたらどうなったかな?ダンスを踊っていたかも(笑)。
――バンドじゃなくて、アイドルになっていたかもしれなせんね(笑)。でも、『PRODUCE 48』のホンギ先生、優しかったですね。
ホンギ 僕は「お前はこうだから」って誰かに決めつけられるのが一番嫌なんです。だから練習生にも「こうしなさい」って言うんじゃなくて、「これじゃないの?」って言うようにしていました。
――教え方も具体的でした。
ホンギ 僕、意外とキャリア長いからね(笑)。誰かに教えてもらうんじゃなくて、自分で直したところもたくさんあるし。練習生がやっちゃう悪いクセとか、間違った使い方もだいたい経験しているからわかるんですよ。だから、そういうときには「こうしたほうがいいよ」って言える。
――ボーカリスト・ホンギに対する見方も変わりました。普段は天才ぶっているじゃないですか(笑)。
ホンギ アハハ、そうです。僕は自分が練習しているのを見せるのが大嫌いだから(笑)。ひとりでこっそり練習するの。見せたくないから。
――9月28日に東京・日本武道館で行われた『FTISLAND AUTUMN TOUR 2018 -Pretty Girl-』ファイナル公演を『PRODUCE 48』の日本人練習生たちが観に来ていましたね。「ホンギ先生、すごーい!」って言いながら観ていましたよ。
ホンギ うん、来てくれて驚きました。みんな「楽しかった」って言ってくれたし、「感動して泣きました」って子もいて。ありがたいですね。『PRODUCE 48』に出演してから、僕のSNSに“今、歌手を目指しているんですけど”って若い子たちからメッセージがたくさんくるようになったんですよ。
――じゃあ、ホンギ・ボーカルスクールやりましょうか!
ホンギ いや~、責任が重すぎる。そこは教えるより自分で歌ったほうがいい(笑)。
■きっかけは偶然!?ラップで参加したSF9・ジュホとのレコーディングの思い出!
――武道館で「Pathfinders」のMUSIC VIDEOのティザーを初公開して、教え子たちにホンギ先生の初ダンスが見られちゃったわけですけれど。歌は得意だけど、ダンスは……。
ホンギ そうなんだよね……。それは俺の歌で忘れさせた(笑)。
――なんといっても今回のソロアルバムでは、日韓ともにリード曲でダンスに挑戦したことも話題になっています。「Pathfinders」のMVでは、May J Leeさんとペアダンスを披露しています。May J Leeさんの参加は、やはり『PRODUCE 48』がきっかけですか?
ホンギ そうです。彼女はTWICEの「KNOCK KNOCK」の振り付けなども手掛けている人気振付師で、僕と一緒に番組にダンストレーナーとして参加していたんです。MVには、彼女のダンススタジオ、1MILLION DANCE STUDIOのダンサーと、大勢のタトゥーリストに参加してもらいました。個性的な人って、偏見の目で見られるじゃないですか。自分を理解してもらえないMay J Leeさんが、自分の内面を僕にダンスで訴える。それに僕が共感して、一緒に踊り出す。その共感がどんどん伝わって、ダンスの輪が広がって、最後は全員が笑顔で踊るというストーリーになっています。歌詞に合っているよね。
――『Cheers』は、ラッパーとのコラボが多いのが特徴といえますね。『PRODUCE 48』で共演したチータさんを始め、4人のラッパーと共演。「COME TO ME」にはSF9のジュホさんが参加していますが、SF9は、いつもランキングBOXでインタビューをやらせていただいているんですよ。
ホンギ ジュホくんの参加は、偶然なの。事務所で「この曲に、ラップ入れようか?」って話をしているときに、ジュホがたまたま通りかかって「お前、やってみない?」って誘ったの。レコーディングでは緊張しすぎだし、“カッコよくやらなきゃ!”って意気込みが空回りしていて(笑)。だから「もっと力抜いて!」って言って、何度か録り直したんです。
――アルバムの制作は、ホンギさんのプライベートスタジオで?FTISLANDの8thアルバム『PLANET BONDS』に登場した、愛犬・モングリは大きくなったでしょうね。
ホンギ うん、僕のスタジオ、Hongstowerで制作しました。モングリ、かなり大きくなりましたよ。『PLANET BONDS』のときはまだ子どもだったけど、今は大人。でもモングリは女の子だから、お父さんである(AOAの)ソリョンちゃんの犬よりは小さい。散歩のとき、力がめちゃ強いんだよ。体力がありすぎて止まらないの、あいつ!
――そうなんですね(笑)。2019年は、ホンギさんにとってもFTISLANDにとっても、いろいろなことが待ち受ける年になりますが……。
ホンギ そうですね。行かなきゃいけないところがあるからね(笑)。でも、まだいつまでできるかわからないんだけど、ギリギリまで俺らはライヴをするつもりです。だから、来年も一緒に音楽を楽しもう!
文/坂本ゆかり

ランキングBOX

“気になる人の気になるランキング”をテーマに、様々な分野の著名人へ直撃した「MY BEST3」を紹介!オリジナルのランキングインタビュー記事をはじめグルメなどのトレンド情報やエンタメなどのストレートニュースなども毎日配信中です。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着