モンパチ　ホールツアー初日に日本武
道館公演の開催を発表

ホールーツアー『MONGOL800 20th ANNIVERSARY TOUR "Life is peaceful 2018-2019"』神奈川 カルッツかわさきホール（12月1日）公演のオフィシャルレポートが到着した。

ライブの曲間に「キャッ！キャ！」と騒ぐ小さな子供たちの声。その声はステージにも届いていたようで、「今日は小さい子供も多いね」と高里悟（Dr/Vo）が嬉しそうに話す。実際、親子連れで観に来ている人をたくさん見かけた。MONGOL800（以下モンパチ）の音楽が、親から子へ、確実に受け継がれている光景を見るだけで温かい気持ちになった。

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

モンパチは今年結成 20 周年という大きな節目を迎え、全国 47 都道府県ツアー『MONGOL800 ga 20th ANNIVERSARY!!"GO ON AS YOU ARE Tour 2018"』を無事に終え、秋には地元・沖縄県立博物館・美術館にて「モンパチ展」を開催、さらにバンド主催の野外フェス『What a Wonderful World!!2018』も大成功。そして、20周年企画の集大成として今回『MONGOL800 20th ANNIVERSARY TOUR "Life is peaceful 2018-2019"』と銘打たれたホールーツアーを決行。その初日にあたる神奈川県・カルッツかわさきホールのライブを観てきた。これからLIVEを楽しみにしている人のためにもセットリストの詳細は、割愛させて頂きます。

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

今ツアーの主旨としては、これまで発表してきた作品群から満遍なくチョイスしたベスト的なセットリストを掲げ、モンパチ"ハタチ"の歩みを応援してくれたファンと一緒に辿るスペシャルな内容である。「小さな恋のうた」や「あなたに」などライブに欠かせない重要曲を織り込みつつ、個人的には数年ぶりにライブで聴いて改めていい曲だなあと深く噛みしめたり、ホールという場所だからこそ一段と映える楽曲もあったりと、新たな魅力や発見に気付く場面が多々あった。モンパチも作品数が多いだけに、ここに集まった観客もあんな曲やこんな曲を聴いて、当時の情景や思い出が脳裏に過り、懐かしさに浸った人も多かったのではないだろうか。

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

デビュー時から不動の３ピースを貫く上江洌清作（Vo/B）、儀間崇（G/Vo）、高里悟（D/Vo）の安定感抜群の演奏はもちろん、全員がボーカル＆コーラスを担当できる歌心溢れる楽曲群も、ホールでさらにイキイキとした表情と輪郭を伴って迫ってくる点も聴き所だろう。しかも今ツアーにはSeasir（Tp）、NARI（Sax/SCAFULL KING）の強力なるホーン隊「THE BRASS BROTHERS」が全公演に参加し、モンパチの楽曲に広がりと奥行きをもたらす役割を担い、そのゴージャスな音色にも魅了されっぱなしであった。原曲の良さを壊すことなく、現在進行形のモンパチらしさが味わえるところも今ツアーの醍醐味だ。

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

汗だくで熱気溢れるライブハウスの空間もいいけれど、「ホールツアーらしい届け方をする」と清作も語っていた通り、デビュー時のキラキラしたポジティブナンバーからグッと大人びた表情で聴かせる滋味豊かな曲調まで、ホールという空間を踏まえた熟達したアプローチには何度も感動の溜め息が漏れるほど。モンパチを初めて観る人も、ずっと熱心に追いかけてきた人も、心の底から存分に楽しめる内容と断言したい。

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演

ライブ終演後、清作から嬉しいお知らせがあった。モンパチ"ハタチ"のフィナーレを盛大に締め括るべく、2019 年２月 27 日に３度目になる日本武道館公演を発表！ 過去２回の武道館公演も素晴しかっただけに、これは今から本当に楽しみだ。

文＝荒金良介　撮影＝SARU（SARUYA AYUMI）

MONGOL800　12月1日神奈川 カルッツかわさきホール公演