『ういらぶ。』11月9日(金)全国公開 ©2018『ういらぶ。』製作委員会 ©星森ゆきも/小学館 配給:アスミック・エース

『ういらぶ。』11月9日(金)全国公開 ©2018『ういらぶ。』製作委員会 ©星森ゆきも/小学館 配給:アスミック・エース

【King & Prince】平野紫耀1万字イ
ンタビュー「好きな人限定ですけど、
アレはもうアウト(笑)」【ういらぶ
。】

累計180万部を突破した大人気コミック「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」が、平野紫耀の主演で実写映画化!主人公・凛に扮した平野が、撮影中のエピソードはもちろん、好きな女の子のタイプから初恋の想い出、意外な過去まで包み隠さず話してくれました。

好きな女性のこと、意外な過去まで包み隠さず話してくれましたLINEマンガの少女部門で月間1位を記録し、累計180万部を突破した星森ゆきもの大人気コミック「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」が、King & Princeの平野紫耀の主演で待望の実写映画化!
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桜井日奈子が演じるヒロインの優羽に「好き」という気持ちを素直に伝えられない“超こじらせ男子”の主人公・凛に扮した平野が、撮影中のエピソードはもちろん、好きな女の子のタイプから初恋の想い出、意外な過去や好きな女性へのアプローチまで包み隠さず話してくれました。
『ういらぶ。』はマンションの隣の部屋に住む優羽のことが好きすぎて超ドSのふりをしてしまう“超こじらせ男子”の凛と、大好きな彼のせいで完全にネガティブ思考になってしまった“ピュアすぎ女子”の優羽を中心に、幼なじみの4人と恋のライバル2人が恋と友情を奏でる青春ラブストーリー。
そんな話題作で、『honey』(18)に続いて主演を飾った平野紫耀が、ドSの表向きの顔と悶々とした素の顔を共存させる凛を演じた際の苦労話から新たな挑戦、自身の恋愛観までを赤裸々に告白。
その発言の端々に、彼の飾らない魅力や柔らかな物腰とは裏腹の強い意思が感じられます。平野紫耀の“いま”がよく分かる、超ロングインタビューをじっくりお楽しみください。
――『ういらぶ。』も前作の『honey』と同じラブストーリーですけど、そういう作品のオファーがくることについてはどう思っていますか?
素直に嬉しかったですし、とても光栄に思いましたね。
――ラブストーリーの主演を求められている理由も探ったりしました?
少女漫画を読むことがあまりなかったので、大丈夫かな~と思ったり、壁ドンをやるときにドギマギしちゃわないかな~という不安があったぐらいです。
普段はグループのメンバーと一緒にいることが多いから、女子がいる場所に行ったこともないし、女の子と喋る機会がそんなにないんですよね。
だから、芝居のときに挙動不審ぽくなっちゃったらどうしよう? とか、その不安を消してちゃんとできるかな~という心配があったぐらいで、それ以上のことは考えていないです。
――少女漫画にあまり触れる機会がなかったということですけど、今回、撮影に入る前に参考にした少女漫画はありますか?
『honey』のときもそうでしたけど、原作は読んでいきましたね。
二枚目のキャラと三枚目のキャラなら、どちらが難しい?――では、二枚目のキャラと三枚目のキャラなら、どちらが難しいですか?
どっちも難しいです。
カッコつけていても、意外とダサって自分で思うときがあるし、すごく暴れていたり楽しんでいるつもりでも、映像で見たときに動きがすごく小さかったり、自分が思っていたように行かないことも多いので、どっちも難しいですね。トータルでお芝居は難しいです。
――今回演じられた凛くんは、彼女の前とそれ以外とでキャラクターにギャップがあります。そういう人物を演じることの面白さみたいのもありました?
凛くんは本当に多重人格なのかな?って思うぐらい違うんですけど(笑)、でも、ひとりの人間で。ひとつの目的があって、そうなっているというのは面白いなと思ったし、すごく勉強になりました。
――そういう振り幅が広いキャラクターを表現するのは難しくなかったんですか?
いや~、確かに難しかったんですけど、監督さんがたくさん段取りをやらせてくださって、そこで自分がしっくりきた芝居と、監督さんがいちばん笑っていた芝居でやらせてもらいました(笑)。
――凛くんの気持ちはどんな風に感じながら表現しました?
凛くんは優羽ちゃん(桜井日奈子)のことが本当に好きで。
好きってどう暴れても好きだと思うし、その暴れ足りない、もがいちゃう感じを昔、僕が恋愛していたときのことを思い出しながらやりました。
あとは彼女に酷いことを言うただのイヤな奴では終わりたくなかったので、漫画をちょいちょい参考にして、観ている人に愛されるようなキャラにならなきゃいけないなって思ってましたね。
ドS男子に共感する?――凛くんは好きな子に尽くすのはカッコ悪いと思っていたり、相手を守りたいが上にとんちんかんな行動をしちゃうところがあります。ああいう男の子の気持ちは共感できますか?
いや、僕は凛くんとは真逆なんですよね。今回も取材で「凛くんと重なる部分はありますか?」ってよく聞いていただくんですけど、重なるところはあまりなくて。
どちらかと言うと、僕は優しくしないと彼女が離れていっちゃうような気がして怖くなっちゃうタイプなんですよ
――じゃあ、けっこう甘やかしてしまうタイプなんですね(笑)。
僕、ファンの人に対してもそうなんですけど、酷いことを言ったらどっかに行っちゃうんじゃないかな~? と思っていて。
好きな子に酷いことなんて絶対に言えないですね。
――小っちゃいころに何かあったんですか?
ありますね、小っちゃいころに。小学生のころ、好きな子がいて、その子に僕が輪ゴムでずっとペチペチやっていたんです。
すごく可愛い反応をするので、やりながら自分が苛めたくなる気持ちは分かったんですけど、ペチペチしているうちにどんどんヒートアップしていったら、その女の子に「マジでやめろ!」って言われて。
それが衝撃的でしたね。いまでもトラウマですもん(笑)。
――それからは女の子に優しくなったんですね。
優しくしようと思いました。
――平野さんは“こじらせ屋”の凛くんと違って、自分の気持ちを相手にストレートに言うタイプなんですか?
そうですね。自分で言うのもなんですけど、わりと素直なので、女の子に限らず、思っていることを何でもポンって言っちゃいます。それが僕の悪いところでもあり、いいところでもあるのかなと思ってますけど(笑)。
女の子のどんなところにキュンとする?
“初恋”と聞いてイメージするもの――今回の映画では“初恋”がひとつのテーマになってますが、平野さんは“初恋”と聞いてどんなことをイメージしますか?
どんなイメージ? う~ん、でも、男性は初恋の人のことをずっと忘れられないって聞いたことがあるし、すごく特別な存在ではあると思います。
例えば、別れてほかの人と恋愛する場合も、やっぱり初恋の人を思い出しちゃうような気がしますからね。
――甘酸っぱい感じとか。
やっぱり、最初に勝るものはないんじゃないかなと思います。いや、分かんないですよ。これは、あくまでも僕の意見です。
――今回の撮影では、監督からけっこう現場でアドリブを求められて大変だったみたいですね。
表情に関しては多かったですね。「ここ、もうちょっとニヤけられる?」って言われて、そのままずっと「じゃあ、次のパターンでやってみよう」「次のパターンでやってみよう」「次のパターン」「次々…」という感じで、すごくいろいろなパターンをやったのを覚えています。
――けっこう大変でした?
大変でしたね~。もう、引き出しを開けっ放しでした。開ける引き出しがもうないですよってなるぐらい頑張ってました(笑)。
――引き出しは補充できました?
これまでは、振り切ったお芝居をすることにちょっと恥じらいがあったんですよ。
でも、『ういらぶ。』で監督に教えてもらいながらいろいろな表現をするうちに、そういう恥ずかしさが消えて、楽しくできるようになりました。
頑張って達成感があったお芝居とは?――具体的に今回、平野さんが初めて挑戦して楽しかったお芝居や試されているなと気づきながらも頑張って達成感があったお芝居はどこですか?
う~ん、どこでしょうね~。でも、やっぱりそこは凛くんが優羽ちゃんに好きという気持ちを伝えられなくてもがいているところですね(笑)。
ドSのお芝居は表情とセリフでだいたい何とかなるんですけど、もがいているシーンは監督がなかなかカットをかけてくれないから、ず~っとひとりで喋り続けなきゃいけなくて(笑)。
でも、難しいけど、それをやって監督が笑ってくれたときの気持ちよさがめちゃくちゃあって。
「(監督がモニターを見ている)ベースの方でみんなスタンディングオベーションしていたよ」って言ってくださったときもあったんですけど、そういうときはすごく楽しいし、嬉しかったですね。
――ドSのところから一気にお茶目な感じに切り替わるところや、妄想から覚めて真顔になるところのお芝居はやってみてどうでした?
自分はこういう顔でやっているんだろうなって思って、カットがかったきにベースでモニターを見たら、意外と表情の変化が乏しかったことがよくあって。
そんな感じで、自分の想像以上にもっとやらなきゃいけないんだなっていう感覚はやりながらつかんでいきました。
――優羽役の桜井日奈子さんにお芝居の面で助けられたところはありますか? ふたりとも特殊な設定で、平野さんがドSで攻めても彼女のリアクション次第では見え方が変わってしまうと思うんですけど……。
そうですね。壁ドンのところはやっぱり、お互いに好き同士の凛くんと優羽ちゃんがふたりの世界に入っているシーンですけど、桜井(日奈子)さんが真っ直ぐに僕を見つめてくれたので、いい意味でカメラが回っていることに気づかなくて。
特殊なシチュエーションですけど、それにも動揺しない真剣さがあったし、ちゃんとふたりだけの世界になれたので、あれはありがたかったですね。
――彼女のいつも脅えているようなお芝居もけっこう難しいと思います。平野さんが見てあのお芝居はどうでした?
桜井さんは優羽ちゃんとは実は真逆のキャラなので、すごくカッコいいなと思いました。
――どんなところでカッコいいと思ったんですか?
桜井さんは普段はけっこう堂々としているんですよ。思ったこともすぐにパッと言えるタイプなので、カメラが回って「よ~い、はい」って言われた瞬間にパッと真逆のキャラの優羽に切り替えられるのがスゴいな~と思ったんです。
――彼女が優羽にちゃんとなっていたから、平野さんもどんどん攻めていけたわけですね。
そうですね。桜井さんのオドオド具合が本当に漫画で見た優羽ちゃんのまんまだったんですよ。
漫画はキャラクターの声の高さやスピードは読む人それぞれで違うじゃないですか?
でも、桜井さんは僕が「ういらぶ。」を初めて読んだときにイメージした優羽のまんまだったので、本当に優羽だと思って、ぶつかっていくことができたんです。
――ちなみに、平野さんの思う、優羽ちゃんの魅力や可愛いところは?
オドオドしていて、すごくなよなよしているんですけど、いざとなったら必死に伝えようとするところ……あの必死さがめちゃくちゃ可愛いなと思いますね。
言わなきゃいけないと思ったら、声を大にして言っちゃうところとか、不器用なりに頑張っているところが魅力的だなって思います。
女の子のどんなところにキュンとしちゃいますか?――自分の学生時代の恋愛の思い出とかでもいいんですけど、女の子のこんなところにキュンとしちゃったなみたいなことはありますか?
う~ん、女の子にキュンとしてないな~。中学生のころとかも女の子と全然喋ってなくて。トータルでたぶん10回も喋ってないんですよ。
――えっ、本当に!?
マジで喋ってない。本当にそうですよ。たぶん10回ぐらいしか喋ってないですよね。
――そうなんですね。
でも、そのときによくないな~と思ったのは、女子が友だちを通して呼び出しをしてくることでしたね。“怖いな~、女子”って思いました。
「なんか呼んでるよ~」みたいなことを言われるから、マジで怖!って感じになりましたよ(笑)。
――平野さんは自分もストレートに告白するけれど、相手にもストレートに来てもらいたいんですね。
優羽ちゃんは頑張って自分で行くじゃないですか。そういうところが可愛いな~と思うんですけど、当時の女子は人を使ってましたからね。“武将かよ!”って思いました(笑)。
恋のライバルがいたら燃えるタイプ?
好きな人限定ですけど、アレはもうアウト(笑)――平野さんは以前、“壁ドン”にキュンとする女子の気持ちが分からないと言われてましたけど、平野さんが思う、今回の映画で女子がキュンキュンしちゃうシーンはどこだと思いますか?
好きな人限定だと思うんですけど、ベッドに押し倒すところはもうアウトですよね(笑)。うん。キュンっていうより、もう、そういうモードになっちゃいます。ただし、あくまでも好きな人限定で。
壁ドンとかもそうですけど、好きな人以外にやられたら、怖いですもんね。でも、好きな人だったら、触れるだけでも僕はたぶんキュンとしちゃうと思います。
『ういらぶ。』に出ている女の子で、平野さんのタイプは?――ちなみに、『ういらぶ。』には優羽ちゃんと暦ちゃん(玉城ティナ)、実花ちゃん(桜田ひより)の3人の女の子が出てきますけど、平野さんはどの子がタイプですか?
僕は実花ちゃんが好きですね。僕もポジティブなので、ポジティブな実花ちゃんが好みだし、「好き」って言い過ぎて、軽くなっちゃうぐらい「好き」って言ってもらいたいです。
さっきも言った通り、僕は彼女が離れるのが怖いタイプなので、心がこもってなくてもいいんです。言ってくれれば。棒読みでもいいので、「好き」って言ってもらいたいです。
――じゃあ、太字でそう書いておきます。
お願いします。棒読みでも「好き」って言って欲しいって(笑)。
僕、キューピットなんですよ(笑)――では、凛と蛍太(磯村勇斗)、和真(伊藤健太郎)の3人の男子の中では誰がいちばん自分に近いですか?
誰が僕に近いか? 最初、『ういらぶ。』の原作を読んだときは蛍太に近いな~と思いましたね。僕も学生のころは、けっこうくっつけたがり屋だったので。そう、僕、キューピットなんですよ(笑)。人と人をすぐにくっつけたがっちやうんですよね。
だから、僕がもし蛍太だったら、凛くんと優羽ちゃんをすぐにつき合わせていたと思います。
――どんな風に恋のキューピットをしていたんですか?
その女の子と付き合いたい男子と作戦を練って、裏で“サクラ”をいっぱい用意し、インカムつけて「いま、いま、いまだ、行け~!」みたいな感じでやっていました(笑)。
平野さんは幼なじみはいるんですか?――ところで、平野さんは幼なじみはいるんですか?
あっ、いますよ。
――幼なじみと普通に学校でできた友だちの違いについて、今回、演じるにあたって考えたりしました?
何ですかね? 幼なじみはけっこう特別な存在なんですよね。僕は大学に行ってなくて、幼なじみの子たちは大学に行っていたりするし、彼らには大学でできた友だちがいて、僕もジャニーズでできた友だちがいる。
でも、幼なじみは友だちとはまた別枠なんですよ。僕の場合はその反対側にメンバーもいますけど、なんか、家族と友だちの間にいる特別な存在だなと思いました。
――自分の気持ちをいちばん出せる人たちなんですか?
そうですね。昔からずっと一緒にいる幼なじみはヘンな気の遣い方をしないから楽なんですよ。
たまに地元に帰って、そんなに仲よくなかった幼なじみと会っても、「そんなに喋ったことないでしょ、俺ら」っていうぐらい言い寄ってきたりするし。言い寄ってって言っても男ですけどね(笑)。
「紫耀ちゃん、イェ~イ!」みたいなことを言うから、そんな仲だっけ? みたいな(笑)。
それこそ、本当にそういうのもなく、「お~久しぶり~」みたいな感じの奴もいるし、喋っていない時間も苦にならないような関係なので、めちゃくちゃ楽ですね。
――その実感を今回のお芝居に投影してみたところもありました?
幼なじみだったらダサい顔やヘタレな部分も見せられるじゃないですか。そういうところは、できているか分からないですけど、やってみようとは思いました。
なんか、優羽といるときとはまた違う顔と言うか、そういうところは意識して表現してみたつもりです。
――みんなで一緒にいるときの現場の雰囲気はどんな感じだったんですか?
もう、本当の友だちみたいな感じでした。全然プライベートの話もしたし、幼なじみみたいな感じになっていたので、すごくやりやすかったです。
――どんな風にコミュニケーションをとっていったんですか?
あまりよく覚えてないんですけど、とりあえず、桜井さんがたまに不思議な動きをするので、彼女をイジっていたのはすごく覚えています(笑)。「何、いまの動き?」とか「どうした?」みたいな感じで。
――そんなに可愛らしい動きをされたんですか?
はい。あと、何を言っても笑うので、磯くんとふたりでしょうもないことを言って笑わせて。そこに健太郎が乗っかり、玉城さんがツッ込み、桜井さんがまた笑うという。
なんか、そんなひとまとまりができていました(笑)。
平野さんは恋のライバルがいたら燃えるタイプ?――またまた話題が変わりますが、平野さんは恋のライバルがいたら燃えるタイプですか?
燃えるタイプですね。
――凛くんはライバルの和真が現れても、彼女に対してすかした態度を貫きます。平野さんがもしあの状況だったら、どういう行動に出ますか?
凛くんのように表向きはすかした感じでいて、たぶん裏でいろいろやりますね。こっそり彼女に連絡したり、こっそり会いに行ったりします。忍のように(笑)。
――表向きは平静を装いながら?
はい。だから、教室ではそんなに喋らないけど、家に帰ってから夜中に会いに行ったり、たぶん、こそこそ奪いに行きますね。
――劇中の凛は、ライバルの和真とバチバチ火花を散らします。あの一連のシーンの見どころを教えてください。
そうですね。優羽がいないところで、ライバルの和真に彼女に対する一途な気持ちを堂々と言う凛くんは男の僕から見てもカッコいいなと思います。
――和真役の伊藤健太郎さんとは、現場ではどんな感じだったんですか?
どんな感じだっけな~。でも、バチバチしているシーンを撮っているときはそんなに喋っていないような気がします。
まあ、喋っていたと言えば喋ってましたけど、ほかのシーンのときほどは喋ってないですね。
メンバーに観られて恥ずかしいこと
もしKing & Princeのメンバーの誰かと同じ人を好きになったら…――もしKing & Princeのメンバーの誰かと同じ人を好きになったらどうします?(笑)
どうなんですかね~、それって。グループが崩壊するんじゃないかな(笑)。
僕はそれでもたぶん、夜中にこっそり彼女に会いに行くと思う(笑)。
――劇中の合間合間で、桜井さんやほかの共演者たちと「ういらぶ。」ってアイキャッチのようなポーズをとるところは、みんなで相談してやったんですか?
いや、まったくしてないです。
――決まったものがあったんですか?
はい。その前のシーンを撮って……例えば、それこそド頭の凛くんが優羽ちゃんにボタンをとめてもらうシーンを撮っていて、「はい、OKで~す。次、アイキャッチを撮りま~す」って言われたときは「えっ、アイキャッチ?」みたいになって(笑)。
僕らもよく分かってなかったんですけど、そのまま「よ~い、はい」でとりあえず「ういらぶ。」ってやって(笑)。そしたら、ああいう形になっていたんです。
でも、本編の撮影の途中でけっこうたくさん撮ったし、最後にはとうとう「ういらぶ。」もなしで、「4人で揃って、何かやって」みたいなことを言われたので、「じゃあ、ラインダンスでもしてみますか」って感じで、ふざけて「ワン、トゥ、スリー、フォー」って踊ったら使われていたから、えっ、まさかここで? みたいな感じで、ビックリしましたね。
だけど、最後の方はもう慣れちゃって、「来ました、アイキャッチ! はい、ういらぶ。」って自然にやっていましたよ(笑)。
映画のいちばんのオススメポイント――映画のいちばんのオススメポイントも教えてください。
どこだろうな~? でも、ココだ~!って言うより、始まりから終わりに向かって、優羽と凛がどんどん成長していくところを観てもらいたいですね。
自分の気持ちを素直に相手に伝えられなかったふたりが、どう変化していくのか? そこを楽しんで欲しいと思います。
――十代のときは、やっぱ自分の気持ちを相手に伝えるのは難しいことなんでしょうか?
あの気持ちは、とっても分かります。僕もできなかったですから。十代のころはどうしても恥ずかしさがあるんですよね。
「好き」って言って、オドオドされたら怖いという気持ちもすごく分かりますし、だったら相手が言ってくれるのを待つっていう手段に出ちゃう感じも理解できる。
だから、十代の方には共感してもらえる部分が多いんじゃないかなと思います。
映画の主題歌について思うことーーKing & Princeが主題歌の「High On Love!」も歌っていますが、自分が主演した映画の主題歌を歌うって知ったときはどう思いました?
やっぱり嬉しかったですね。メンバーでこの映画に出ているのは僕だけですけど、最後にグループの曲がかかると、みんなが協力してくれているような気がするし、“僕らはこういう人間です”という名刺を渡すような感じもして、自分も心強かったです。
――曲の聴きどころは?
歌詞にも映画で使っていたセリフや『ういらぶ。』を匂わせる「we love」というフレーズが入っているし、すごく前向きな感じで。
映画のワチャワチャした雰囲気や幼なじみ感が伝わる明るい曲調もピッタリなんじゃないかな~と思うので、そのあたりを楽しんで欲しいですね。
――『ういらぶ。』でいちばん学んだことは? プラスになったことは?
やっぱり振り切れるようになったことがめちゃくちゃ大きいです。
――完成した作品をご覧になった感想も聞かせてください。
客観的に観られなかったんですよね。やっぱり毎回どうしても不安なので、自分のところばかりを見ちゃうんですよ。ここ、不安だったけど、大丈夫だったかな~? とか、あっ、次、あそこのシーンだけど大丈夫かな?っていう感じだったので、物語をちゃんと追えなくて。
だから、もう一回観たいなと思っています。
メンバーのみんなは映画をどう観た?――メンバーのみなさんもご覧になったそうですね。
はい。観てくれたみたいです。
――そのときは平野さんも一緒だったですか?
僕はほかの仕事に行っていて、そのときはいなかったんですよ。
――自分がいないところで主演映画を観られるのはどんな気持ち?
逆にいなくてよかったです。恥ずかしいので。だって、僕もほかのメンバーが恋愛しているところなんて見たら笑っちゃうだろうし、あっ、オスの顔をしているなと思っちゃうから(笑)。
俺もたぶんそう思われているような気がします。
――では、みなさんの感想は後から聞かれたんですか?
はい。途中から仕事で合流したら、「オマエってマジ、ゴミな」ってなぜか連発されました(笑)。
――誰に言われたんですか?
神宮寺(勇太)と髙橋海人です。不愉快でしたね~(笑)。
――でも、その言葉が印象に残ったんですね。
はい、不愉快なのと嬉しさが混ざって、よく分からない気持ちになりました。
――ほかのメンバーの感想は?
そんなに言われなかったんですよ。「大変だった?」って聞かれるぐらいでしたから。
――アイキャッチの「ういらぶ。」に対する反応は?
あれは神宮寺がめちゃくちゃ気に入っていて、いまでもちょいちょいやってます。「ういらぶ。」ってふいにやってくるんですけど、その返し方が未だに分からなくて(笑)。
やり返すのもおかしいし、まだ解決策が見つかってないんです。
メンバーに観られて恥ずかしいこと――メンバーに観られて恥ずかしいのは、ドSとお茶目なキャラを行ったり来たりしながら悶絶しているシーンを見られるのが恥ずかしいってことですか? それとも全体的に恥ずかしいんですか?
全体的にですね。メンバーはもう、家族より僕の素を知っていますからね。家族より長い時間一緒にいて、本当の僕を知っているから、お芝居しているところを見られるのは恥ずかしいです。
キラキラ映画が続きましたが…――『honey』『ういらぶ。』とキラキラ映画が続きましたけど、平野さん自身はほかにやりたいジャンルはありますか?
正直、全部やってみたい。いまは本当に、優等生の役でも俺様でも、ちょっとサイコパスな役でも、ワチャワチャしている楽しい役でも、二枚目、三枚目でも、何でもやってみたいですね。
あと、主演でやらせていただくことが多いけれど、もっとすごい俳優さん、女優さんが主演を張っている作品にも出させてもらって、みなさんの背中を見て勉強させていただきたいなとも思っています。
今後挑戦してみたいこと――あらゆるジャンルをやりたいということですけど、自分はこういうことが得意だから、それを活かしてやってみたいと思うようなことは?
運動神経には自信があるので、アクションはやってみたいですね。しかも、なるべく、スタントの方なしのアクションに挑戦してみたいです。
――いままでにアクションの経験は?
ないです。『honey』の雨の中の喧嘩のシーンぐらいですかね。
――もっとちゃんとした殺陣をやりたいんですね。
そうですね。でもそう言えば、1回、けっこう本格的なことをやったことがありました。
5年前、関西ジャニーズJr.のときに『忍ジャニ参上! 未来への戦い』(14)という作品をやらせてもらったんですけど、そのときはアクションも基本的には自分たちでやって、楽しかったんですよね。
――だから、またやってみたいんですね。
やってみたいですね。男性が観てもカッコいいと思ってもらえるものをぜひやってみたいです。
『honey』で約1年前にインタビューしたときよりも、トークがなめらかになり、ボキャブラリーも増えて、自分の言葉で想いを伝えるのが上手くなった平野さん。
身体も以前より大きくなったなという印象を受けたが、それはこの1年の間に彼がさまざまな現場で多くの経験を積み、自らの自信を強化したことの証。
けれど、ちょっぴり天然なところと人懐っこい飾らないキャラはまったく変わっていない。そんな彼がこの後、どんな進化を遂げていくのか!? 平野紫耀の挑戦はまだ始まったばかりだ。

ウレぴあ総研

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