永田聖一朗、加藤将、小早川俊輔、米
原幸佑 舞台『銀河英雄伝説 Die Ne
ue These』新シリーズ開幕 次回公演
も決定!

田中芳樹によるSF小説を原作とする「銀河英雄伝説」の舞台の新シリーズがいよいよ開幕する。今までに全11作品に渡り上演された舞台では松坂桃李、河村隆一、横尾渉(Kis-My-Ft2)などが出演していたが、今回キャストを一新し、新シリーズとして再始動した。
先日稽古場取材の記事も公開されたばかりなので、こちらもあわせて読んでほしい。
→関連記事:永田聖一朗、加藤将、小早川俊輔らが宇宙を舞台に対立 舞台『銀河英雄伝説』稽古場取材
手前、黒の軍服が銀河帝国、上段青の軍服が自由惑星同盟
宇宙空間で対立する二国、銀河帝国と自由惑星同盟。150年に渡る対立で絶えることなく戦闘が繰り返されてきたが、二人の天才の登場によって歴史が動いていく。
銀河帝国側「常勝の天才」と呼ばれるラインハルト・フォン・ミューゼル/ローエングラム(小早川俊輔)は親友かつ副官であるジークフリード・キルヒアイス(加藤将)とともに自由惑星同盟との戦闘をしつつ、その若さと才覚ゆえに嫉まれがちで国内にも敵が多い。部下のオスカー・フォン・ロイエンタール(畠山遼)とウォルフガング・ミッターマイヤー(釣本南)がラインハルトへ忠誠を誓う場面も今回は描かれる。
左:オスカー・フォン・ロイエンタール(畠山遼)、右:ウォルフガング・ミッターマイヤー(釣本南)
ラインハルトは黄金色の髪とアイスブルーの瞳を持つ戦争の天才として描かれており、永田の演じるラインハルトも絶対的な若さと高貴なオーラを持つ軍人であった。加藤の演じるキルヒアイスもラインハルトの良き腹心であり、常にラインハルトを見つめ、その行動を理解する唯一の人物であるさまを体現しているようだ。

ラインハルト・フォン・ミューゼル/ローエングラム(小早川俊輔)
自由惑星同盟側の「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリー(小早川俊輔)を取り巻く、アレックス・キャゼルヌ(米原幸佑)、ダスティ・アッテンボロー(伊勢大貴)、そしてジャン・ロベール・ラップ(碕理人)とジェシカ・エドワーズ(汐月しゅう)の士官学校時代の先輩、後輩、親友たちは、ヤンという人を知る上でキーとなる発言をする重要な登場人物となっている。

そしてヤンの被保護者、ユリアン・ミンツ(小西成弥)との場面では、彼らの家での様子を見ることが出来、軍人ではない日常のヤンの姿に少し癒されるシーンだ。
ユリアン(左/小西成弥)の入れた紅茶を飲むのが好きなヤン(右/小早川俊輔)
戦場での功績で昇進をするヤン(小早川俊輔)
Zeppダイバーシティという、普段はライブをする場所での公演ともあり、特に音響面での衝撃が大きかった。重厚な音と、巨大なスクリーンに映し出された宇宙戦争の様子は大迫力でとても臨場感があり、客席にいる観客たちも本当に宇宙にいるような感覚になる。
宇宙空間での戦闘の様子

自由惑星同盟側の事情……ヤンは演説に不信感を抱く。

「新シリーズ開幕、歴史的第一歩」ゲネプロ前記者会見
永田聖一朗:新たなシリーズの開幕で、歴史的第一歩を歩んでいるような感覚です。壮大なスケールではありますが、人間ドラマや社会の移り変わりなど普遍的なものですし、今回の舞台でもすごくわかりやすく描かれているので、初めて「銀英伝」を見る方も楽しんでいただける内容になっているんじゃないかなと思っております。Zepp ダイバーシティで上演できるということで臨場感もあり、本当に宇宙空間にいるような感覚になるんじゃないかなと。「銀英伝」の良さの一つに、どちらも敵を作らない、敵を決めないっていうところがあると思うんですが、ヤン目線だったり、ラインハルト目線だったり、いろんな角度から観れると思うので、何回も観ていただけたら嬉しいです。
加藤将:赤毛のノッポさんです。僕はラインハルト役の永田と違う作品ですでに知り合っていて、永田誠一郎をキルヒアイスとしても加藤将としても座長を支えて、このカンパニーで頑張っていきたいと思います。本番を楽しみにしていてください。
ラインハルト・フォン・ミューゼル/ローエングラム(左/小早川俊輔)ジークフリード・キルヒアイス(右/加藤将)
畠山遼:今までの舞台「銀英伝」のキャストも一新されて、また一からスタートとなっております。その世界観を観ていただいたお客様に感じていただいて、余韻に浸って帰っていただけたら嬉しいなと思います。見どころは、アニメ版ではオスカーとミッターマイヤーの過去のシーンがあまりありませんでしたが、今回の舞台では初めて見るシーンがあると思うので、そちらをぜひ楽しんでいただけたらと思います。
釣本南:ミッターマイヤーとしてまっすぐな部分、ラインハルトに対しての忠誠、キルヒアイスとの関係、双璧としてのロイエンタールとの関係を、まっすぐ素直に演じていけたらいいなと思っております。すごく壮大なスケールの作品なので、その壮大さに負けないように一生懸命演じさせていただきたいと思っております。
オスカー・フォン・ロイエンタール(左/畠山遼)とウォルフガング・ミッターマイヤー(右/釣本南)は親友でもある
小早川俊輔:とにかく今率直な気持ちは、これから始まるゲネプロ、初日、そして千秋楽までの全講演をカンパニー一同全身で、この「銀英伝」という世界を楽しみたいと思います。そして何よりお客さんにも楽しんでいただきたい。その準備はしてきたつもりです。「銀英伝」のファンはもちろん、初めて見るお客様にも楽しんでもらえるように頑張っていきたいと思います。
米原幸佑:今回、自由惑星同盟の一員として参加させていただくということで、全力でヤンを支えるのと同時にこの作品を盛り上げていけたらと思っております。

アレックス・キャゼルヌ(中央/米原幸佑)とダスティ・アッテンボロー(右/伊勢大貴)。士官学校の先輩と後輩。
伊勢大貴:今回、自由惑星同盟の一員としてヤンを中心としてその関係性をたくさん作ってきました。それをお客様の前で、僕たちのやり方で出せるのをすごく楽しみにしています。帝国の人たちと直接交わることはないかもしれないんですが、チームワークで戦っていけたらなと。大岩さんとたくさんディスカッションしながら、皆さんに理解していただけるように、そして僕たちの個性も出せるように作ってきました。たくさんのお客さんに見ていただきたいです。

小西成弥:この壮大な世界観の中でユリアンとしては日常の部分を任されているのでヤン准将と二人の家での日常的な会話を、緊迫感のある世界観の中で比較的ゆっくり見ていただけるようなシーンを作れたらなと思っております。演出の大岩さんをはじめ、キャストスタッフ一同、稽古を重ねてきましたので、ぜひ皆さん見ていただけたらなと思います。
囲み取材の様子
碕理人:今回、歴史ある作品にジャン・ロベール役として出演することができてすごく嬉しく思います。ここにいるメンバーの他にもたくさんのキャストがいますし、たくさんのスタッフさんの力を借りて、素敵な作品に仕上がっていると思いますので、原作を知らない方も原作ファンの方の楽しんでいただける内容になっていると思います。精一杯演じさせていただきたいと思います。僕としてはとヤンや、ジェシカとの関係性を見ていただけたら嬉しいと思いますので、皆さんぜひ楽しみにしていて下さい。
汐月しゅう:軍人が多く登場する作品の中で数少ない民間人です。戦争の中にいる民間人がどういう風に生きたのかを表現したいなと。共感できるキャラクターとして、皆さんに感じていただけたらいいなと思っています。
ジェシカ・エドワーズ(中央/汐月しゅう)とジャン・ロベール・ラップ(右/碕理人)
ーー代表して永田さん、楽しみにしてくださる皆様にメッセージをお願いします。
永田:「銀英伝」、歴史のある作品です。その中で自分もこうしてラインハルトとして身を置けることが本当に幸せに感じますし、僕たちならではの新たな「銀英伝」を、新たな伝説を作っていけるようにカンパニー一同精進してまいりますので、ぜひみなさま楽しみにしていて下さい。

囲み会見の様子
舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』は10月28日(日)まで4日間全7公演、Zeppダイバーシティ東京で公演。そして、次回公演は2019年5~6月、東京・大阪にて上演が決定している。

取材・文・撮影=松本裕美

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