ヤバT、BiSH、打首、サンボマスター
、SiM、加山雄三も登場『THE GREAT
SATSUMANIAN HESTIVAL 2018』DAY2【
薩摩ステージ】レポート

THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2018

2018年10月8日(月・祝)鹿児島市・桜島多目的広場&溶岩グラウンド【薩摩ステージ】
ヤバイTシャツ屋さん
「朝だ! 朝だ! 浅田真央!「浅田舞!」「お姉ちゃん派?」「うん!」「俺も! もりもとは?」「浅野ゆう子さん」「……朝から最高のすべりだし!」。以上、「ハッピーウエディング前ソング」「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」「ヤバみ」の3曲をたたみかけた直後のMCでした。
ヤバイTシャツ屋さん
こやまたくや、「朝9時半からってなかなかないよ? よう来たなあ! リハは8時からやったけど、そん時もけっこう人おったもん」。そして「新曲やってもいい? 知らん人は適当に歌って!」と、曲をよく知っている人でもサビ以外は歌いにくい「KOKYAKU満足度1位」、さらに「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」へ。「無線LANばり便利」ではこやま、今のこの時間を惜しむように、歌いながら何度も「残り2曲!」と口にする。「次で最後の曲! 体力全部使い切れよ!」と投下されたのは、初期も現在もオーディエンスをピークに導き続ける「あつまれ!パーティーピーポー」。歌い終えたこやま、「ちょっとだけ時間余ってるから」と「Universal Serial Bus」を急遽追加、オーディエンスさらに狂喜。でも、それが終わっても、1分半くらい残ってた。
BiSH
マネージャーによる「今日のライブはBISHのみ写真撮影OKです!」というアナウンスから始まったライブは、この人たちのキャッチコピー“楽器を持たないパンクバンド”そのものだった。“そもそもパンクとは何?”とか言い始めるとややこしいので置いとくとしても、このフェスに集まったオーディエンスの、彼女たちに向かうスタンスが、まさにパンクバンドへのそれだったのだ。“ミクスチャー・バンド”や“ラウド・ロック・バンド”へのそれだった、と言い換えてもいいかも知れない。
BiSH
MCでアイナ・ジ・エンドは、「ヤバイTシャツ屋さん、四星球、BiSHの流れで──」みたいなことを言っていたが、本当にそういうリアクション、ヤバT→四星球の流れそのまま。「SMACK baby SMACK」「GiANT KiLLERS」とガッチガチな曲が続いた前半は特にヤバかった、オーディエンスの熱が。後半、歌詞がかなりアレなことでおなじみの「NON-TiE UP」や演劇的なアクションの「オーケストラ」でいったんクールダウン、青春パンク感のある「beautifulさ」で再度大爆発。ラストは「BiSH-星が瞬く夜に-」、メンバー全員方を組んでのヘッドバンキングで締めくくられた。
大隈ステージのライブが終わるやいなや、「12時になりましたーっ! でも、まだお昼ご飯に行ってほしくありませーん!」と叫ぶ大澤敦史(Vo/Gt)。そして、客席に放り込まれたのは無数のうまい棒。1本10円のパワーフードをほどよく配り終えたところで、3人はすかさずリハ曲として「ヤキトリズム」を披露した。本編前の転換中に何ができるのかというのがフェスにおける大事なポイントになってきていることがよくわかる。
本編が始まると、人いきれでステージ周辺の温度がグッと高まった。季節外れの陽射しと相まって、余計に汗がにじんでくる。そんな中でプレイされたオープニングナンバーは「デリシャスティック」。「うまい棒! うまい棒!」と叫びながら観客がうまい棒を掲げている光景は実にシュール。その後も3人は「島国DNA」「ニクタベイコウ!」と食欲とヘヴィロック欲を刺激する楽曲の数々を叩き込んだ。
打首獄門同好会
「私を二郎に連れてって」で腹いっぱいになったあとはおやつの時間。「きのこたけのこ戦争」が始まると、フィールドの中心に巨大なモッシュサークルが発生。さらに、2サビではきのこ軍とたけのこ軍に分かれ、ウォールオブデスで両軍が激突するという展開に。
ここまで魚、肉、麺類、お菓子と来たが、「何かを忘れている……」と大澤。そう、お米だ。ということで、最後は「日本の米は世界一」でシメ。見事なまでの昼飯セットリストだった。これで腹いっぱいになったか、余計に食欲を刺激されたかはアナタ次第。
太陽が一日で最も高く昇る時間帯に登場したのはHEY-SMITH。この灼熱の中、佐渡満(Sax)は既に上半身裸だ。「お前ら、頭おかしくなる準備できてるかー!」という猪狩秀平(Vo/Gt)の呼びかけと共に、まずは「2nd Youth」を披露した。小気味良いスカカッティングに合わせてあちこちでスカダンスを踊るキッズの姿があったり、別の場所ではモッシュサークルも生まれている。実に自由だ。
パンクロックは昼間っから観るもんじゃないという気持ちはあるが、HEY-SMITHが鳴らす音楽はこの時間帯でもかなり映えると思う。バンドが持つカラッとした陽性の雰囲気がそう思わせるのだろう。演奏はさらに熱を帯び、中盤にはほぼノンストップのパンクロックショウを展開。「Dandadan」以降、「True Yourself」「Radio」「The First Love Song」と興奮で頭がおかしくなりそうな怒涛の攻めで、フィールドはさらに混沌の度合いを深めていく。
8ビートの「Summer Breeze」でワンクッション置いた後は、超高速のサークルモッシュを巻き起こした「Goodbye To Say Hello」、そして最後はもちろん「Come back my dog」。待ってましたとばかりに観客が作り出したのは、この2日間で最大と思われるモッシュピット。演者の熱に観客がしっかりと応える、美しきパンク魂のぶつかり合いだった。
THE BAWDIES
誰しもが“こんなに暑くなるとは思わなかった”と思っているであろう『サツマニアン・ヘス』。ビシッとスーツでキメたこの4人組にとってもこの灼熱は死活問題に思えるが、そんな様子を微塵も感じさせないロックンロールアティチュードが最高だ。冒頭から「NO WAY」「IT’ S TOO LATE」と一級品のロックチューンを叩き込み、薩摩を揺らす。
結成15周年を迎えた彼らは、歳を重ねるごとに渋みと深みを増している。ヘヴィなギターリフが印象的な新曲「FEELIN’ FREE」もとてつもなくカッコいい。腰にくるグルーヴがたまらない。
THE BAWDIES
「HOT DOG」前の小芝居はスターウォーズのパロディ。ダースベイダー(TAXMAN)との戦いの最中にライトセイバーを落としてしまったルーク・スカイウォーカー(ROY)。そんなピンチにC-3PO(MARCY)から投げ渡されたのは何故かコッペパン。そして、ダースベイダーが振り下ろした真っ赤なライトセイバーをコッペパンで掴む様子は「まるでHOT DOGのようだ」(ヨーダ役のJIM)っていうオチ。
最後は、全員が飛び跳ねた「JUST BE COOL」と、盛大なハンドクラップとコールアンドレスポンスに彩られた「KEEP ON ROCKIN’ 」で締め。小さい声から徐々に音量を上げていくコールアンドレスポンスは新しい。バンドの演奏はもちろん、ROYのエンターテイナーぶりも際立った30分だった。
サンボマスター
サンボマスターの歴史において、ここまでの状態になるのは、2回目じゃないか? と思うくらいすさまじい人の集まりっぷり。この混み方と熱気、半年前、1年前とはあきらかに違う。こんなにわかりやすく出るもんなのか、『チア☆ダン』効果って。ただし唄とギターの山口隆、それがわかっていないみたいで、第一声はいつもどおり「おめえらそんなもんかよ!」。「青春狂騒曲」でスタートしてからも「そんなもんじゃねえだろ!」「隣の奴まで踊らせてくれえ!」などと煽りまくる。
サンボマスター
「ロックンロールは全員優勝できるんですよおおお!」と本日のコールを「全員優勝!」に定め、それを織り交ぜながらの「ミラクルをキミとおこしたいんです」と、「できっこないを やらなくちゃ」では、フィールド全体がものすごい熱になる。山口が思わず「最高っすみなさん!」と口走るほど。「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」の前口上は「全員優勝ってことはあんたがた! 今日出られなかったマキシマム ザ ホルモンのためにも優勝しなきゃいけないってことですよ!」。ラストは「輝きだして走ってく」、大きなハンドクラップと大きなシンガロングで終了。掛け値なしに、すっごい時間だった。
■SiM
SiM
「Blah Blah Blah」「Faster Than The Clock」。Mah(Vo)、「かかって来いやあ!」「頭振れえ!」「でっかい今日いちばんの輪を作ってくれ!」と、オーディエンスの温度を上げて行く。「GUNSHOTS」ではモンキーダンスの嵐に。「生まれて初めて桜島にやって来ましたが、到着してから妙に血が騒ぐなあと思ってました。それもそのはず、お父さんが鹿児島人でした! 俺の半分にはサツマニアンの血が! そしてもう半分には悪魔の血が!」。そして突然「みんな将来なんになるの?」とオーディエンスに問いかけると「公務員!」と返って来る。「あたしも公務員!」と答えたMah、メンバーに「わからないでしょ?」。前日にHEY SMITH猪狩と行った飲み屋のねえちゃんが「これ言ったら盛り上がるよ」と教えてくれた、鹿児島ローカルのCMだそうです。
SiM
「おまえら単純だなあ! でも単純なのはいいことです!」。後半、「次の曲はマキシマムザホルモンに捧げます」と「予襲復讐」のイントロを奏でる(画面にはソデのナヲの姿が)。「KiLLiNG ME」ではオーディエンスを座らせてジャンプ、しかし続いて客席をセンターから二つに分けたところで残念、時間切れ。もっと観たかった。
MIYAVI
名刺代わりの1曲目は、軽やかでアクロバティックな「Flashback」、続くダンサブルな「Dancing With My Fingers」では薩摩ステージをジャンプの渦で埋める。“ハウス+ラップ+ギター・サウンド”などと形容したくなる「In Crowd」では、そのジャンプがダンスへと変わって行く。「ここ桜島に、ロサンゼルスから東京に入ってやって来ました。桜島の麓でギターを弾けるなんて思ってなかったんで、感謝してます。勢い余って桜島とセルフィー撮っちゃったもんね」とMIYAVI。
MIYAVI
「フェスなんでひとり友人を呼ぼうと思って」とDragon AshのATSUSHIを呼び込み、「Fire Bird」へ。ソロを弾きまくるMIYAVIと向かい合ってATSUSHIが激しく舞う。次はタブゾンビが加わり、「Strong」で彼のトランペットとMIYAVIのギターがバトル。“Be Strong!”“Oh Yeah!”のコール&レスポンスが曲の最後まで続く。「Day 1」ではオーディエンスみんなしゃがんでジャンプ、ラストの「What’ s My Name? 2017」では、MIYAVIがパーカッションのように操るギターの音が響いた。最後にタブゾンビとATUSHIも戻って来て6人で手をつないで一礼、圧巻のステージが終了した。
■THE King ALL STARS
2日間の大トリは、このフェスの発起人のひとりであるタブゾンビもメンバーのTHE King ALL STARS加山雄三がリードギターを聴かせ、それにタブゾンビのトランペットが挑む「CRAZY DRIVING」でキックオフ、次は「ミザルー」、とインスト2連発。続く「Sweetest of All」で加山、本日1曲目のボーカルを聴かせる。加山とタブゾンビ、二人のMCが延々続くのを「そろそろ曲やりませんか?」と佐藤タイジがぶった切る一幕も。
加山、「こう(客席を)見てるとさ、若くてラブラブなのがいるね。ラブラブな歌を歌おう」とプレスリーの「LOVE ME TENDER」へ。演奏は加山のアコギ1本。すばらしい。
後半、「MY WAY」を感動的に歌い上げた加山、手を振ってステージを去るが、メンバーはそのまま次の曲へ。オーディエンス、そのイントロで「おおっ!」と湧き、再登場した加山が歌い始めたところでまた「おおおっっ!」と湧く。「君といつまでも」。間奏のセリフは「タブ!」と振る。「幸せだなあ。僕はきみたちといる時がいちばん幸せなんだ。僕は死ぬまできみたちを放さないぞ! いいだろう!」というタブゾンビのセリフに、大きな拍手が広がった。
取材・文=阿刀“DA”大志(打首獄門同好会、HEY-SMITH、THE BAWDIES )/兵庫慎司(ヤバイTシャツ屋さん、BiSH、サンボマスター、SiM、MIYAVI、THE King ALL STARS)
※アーティスト都合により一部写真掲載がない場合があります。
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