子どもが食べないのはなぜ?料理研究
家が教える「食べない理由と対策」-

とくに小さい子は、大人のように毎食、同じようにパクパク美味しく食べるというわけではありません。子どもが食べない理由と対策を2人の料理研究家に教えていただきました!

子どもが食べないのはなぜ?子どもがご飯を食べたがらないときがあります。
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でも、子どもが食べない理由は、好き嫌い以外にあることを考える必要があると話すのは、パパ料理研究家の滝村雅晴さん。経験とパパ子料理教室、パパの料理塾を通して感じていることから、子どもが食べない理由は次の5つが挙げられるそうです。
1.間食していた
食事前におやつを食べた(とくに甘いもの)カロリーのある飲物(ジュース/炭酸飲料など)を飲んだ滝村雅晴さん(以下、滝村)「糖分をとることで満腹に感じることがありますので、食が細い子どもさんであれば、おやつの質・量・回数などを見直してみてください」
2.お腹が減っていない
ほとんど屋内にいてゲームしているなど、適度な運動をしていない滝村「保育園、幼稚園、小学校で走り回る、またその後しっかり体を動かしていれば、必ずお腹は減ってきます。1日どれだけ活動したか振り返ってみてください」
3.食べづらい
熱すぎた硬すぎて噛みきれなかった大きすぎた滝村「子どもは、大人が思っている以上に、口も小さく、顎の力も弱い。噛む力をつける必要がありますが、それ以前に、子ども目線で食べやすいかチェックしたいですね」
4.苦い・酸っぱい
滝村「子どもの味覚は、小さいころは味覚的に美味しく感じない種類があります。それが、すっぱい(酸味)と、苦い(苦味)です。
自然の中では、“酸味→腐敗”、“苦味→毒”を表すこともあり、判断のつかない子どもは、美味しく感じないような味覚になっているという説も。
大人になるにつれて、味覚の好みは変わりますので、無理はしないように」
5.美味しくない
食材が古い、質が悪いなど、味そのものが美味しくない大人が食べても、いまいち美味しくない料理だった滝村「そもそも、美味しくないから食べないことがあります。子どもに原因があるのではなく料理、食材側に問題があることも。料理は必ず作りながら味見をする。自分も美味しいと思えるものを家族に出したいですね。
ちなみに、子どもの味覚はシンプルで、味付けしていない、素材の味が好きな場合も多く、ドレッシングをかけないキュウリやトマトのほうが好きなら、そのまま食べさせましょう」
好き嫌いが多い場合、どうする?
好き嫌いが多い・遊び食べ・偏食…どうする?
次の傾向のある子どもには、どんな風に工夫してあげるとパクパク食べるようになるのでしょうか? キッズ料理研究家であり、2女1男の母でもある金原恵美さんと滝村さんのお二人に聞いてみました!
1.好き嫌いが多い子
金原「好き嫌いの多いお子さんをお持ちのお母さんは、あの手この手と様々な努力をされていることと思います。目くじらを立てて、食べないお子さんを叱ってしまい、食事の時間が気まずい雰囲気になることだけは、避けたいものです。
かといって、『どうせ食べないから…』と食卓に並べないと、克服機会をなくしてしまいます。お子さんの前で、お母さんが食べていることを見せることは、大切なことです。
『この食べ物は美味しくてお母さんは大好き!』という姿を見せていると、大きくなって自然に食べるようになることも多々あります」
2.遊び食べが多い子
滝村「赤ちゃんが離乳食から、幼児食に移るにあたり、遊び食べをするのは成長の証。イライラしたり、不安に思ったりせず、気長に乗り切りましょう。ポイントは3つです」
(1)気持ちの切り替え
滝村「遊び食べも生涯続くものではありません。焦らず、そういうものだと割り切り、とにかくイライラせず根気よく、食べ方や、食べている物が何か教えてあげてください」
(2)遊び始めたら片付けて教える
滝村「『いただきます』をして食べ始めても、遊び出したら無理に食べさせず、『ごちそうさま』をして片付けてしまうのも方法です。食べるときは遊ばないことを、食事を片付けて伝えます」
(3)汚れてもいい対策を
滝村「『子どもは、遊び食べをするもの』という気持ちでいることも大切。
大人のイライラの一つに遊び食べをすると『部屋や服が汚れる』ことがあります。それなら食べやすい食器を用意したり、汚れてもいい服を着せたり、床にマットを敷いたりする工夫を。
また手をふくタオルやウェットティッシュなども常備しておくと、片づけも楽になります」
3.偏食の子
金原「体調や成長過程に影響がなければ、神経質にならないほうが良いと思います。集団生活が始まってくると、自然と食べられるようになることも。
まずは、食事は楽しいこと、身体を作るために大切なことを伝えていくこと良いと思います」
滝村「全般的に無理しない。子どもが食べないことで、親がストレスを感じれば、それが子どもにも伝わります。
食べることは生きること。楽しく食べることは、楽しく生きること。食べさせようと考えず、親が美味しく食べる姿を小さなころから子どもたちに見せていきましょう」

子どもが食べないことに対しては、それほど重く考えず、まずは原因を考えて対策を取ることができるなら対策を。
もしその場では直せない原因があっても、まず食事は楽しくて、元気に楽しく生活するために大切なことだということを、親が率先して実践して、伝えていくのがいいそうです。
とはいえ、子どもは千差万別。我が子に合った方法を行ってくださいね。
【取材協力】
金原 恵美さん
株式会社Cooking&Glow代表
「こどもの笑顔はおうちのキッチンから」をモットーに、キッズ料理研究家として活動。
料理教室では、こどもやママとコミュニケーションを取りながら、未来を担う子どもたちに『食』の大切さを伝えている。各企業や行政主催の幅広い食育セミナー講師も担当する。2女1男の母。
滝村 雅晴さん
パパ料理研究家、株式会社ビストロパパ代表取締役、日本パパ料理協会 会長飯士、農林水産省食育推進会議 専門委員。
パパ料理・親子料理・男性の家事参画を推進し、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスを広める、日本で唯一の料理研究家。「パパの料理塾」主宰。料理教室アプリ「FamCook」を7月にリリース。

アーティスト

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