【Shout it Out ライヴレポート】
『1st ONEMAN TOUR
「嗚呼美しき僕らの日々」』
2018年8月9日 at マイナビBLITZ赤坂
7月18日にリリースしたミニアルバム『また今夜も眠れない僕らは』を引っ提げ、Shout it Outが開催した最初で最後のワンマンツアー『1st ONEMAN TOUR「嗚呼美しき僕らの日々」』が8月10日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEでファイナルを迎えた。ファイナル公演がソールドアウトしたため、前日の9日に追加されたセミファイナル公演の模様をこのレポートではお届けする。ダブルアンコールを含め、2時間。バンドは有終の美などクソ食らえと言わんばかりに気迫に満ちた熱演を繰り広げた。
活動に終止符を打つバンドにはとても思えなかった。これまで観てきた彼らのライヴの中で一番良かったと断言しよう。全国全10公演を行なった初のワンマンツアー。そのファイナルとなる8月10日の渋谷duo MUSIC EXCHANGE公演は早々にソールドアウト。そして、その前日に追加されたセミファイナルは彼らのワンマン史上最大キャパとなるマイナビBLITZ赤坂。それがいっぱいになったんだから“目の前に人がこんだけおったらテンションがアガる”と山内彰馬(Vo&Gu)が言ったようにメンバーたちは大いに燃えるはず。
1曲目の「道を行け」からサポートのふたりも含めた4人で一丸となってぶっ飛ばしていったバンドに、きれいにまとめようとか、観客とひとつになろうとか、そんな気持ちはなかった。地響きのような細川千弘(Dr)のドラムをはじめ、大音量の演奏からは“ここに集まった全員をとにかく圧倒してやれ!”とばかりの向こう意気しか感じられなかった。ポップな「髪を切って」では観客が手拍子で応える余裕も生まれたが、バンドの気迫に気圧されたように大半の曲で、観客がステージを凝視し続ける光景は痛快のひと言。「ギターと月と缶コーヒー」のようなじっくりと聴かせる曲でさえ、観客の気持ちをとらえて放さないんだから、アップテンポのロックナンバーは推して知るべし。渾身の歌を聴かせた山内は最後の最後に客席にダイブするガッツも観せた。
この日のライヴを観た人は最高の状態のShout it Outの姿を脳裏に焼き付けたはず。山内が先日のインタビューで目指していると言った“勝ち逃げ”はファンにとって最高の贈り物となった。
活動に終止符を打つバンドにはとても思えなかった。これまで観てきた彼らのライヴの中で一番良かったと断言しよう。全国全10公演を行なった初のワンマンツアー。そのファイナルとなる8月10日の渋谷duo MUSIC EXCHANGE公演は早々にソールドアウト。そして、その前日に追加されたセミファイナルは彼らのワンマン史上最大キャパとなるマイナビBLITZ赤坂。それがいっぱいになったんだから“目の前に人がこんだけおったらテンションがアガる”と山内彰馬(Vo&Gu)が言ったようにメンバーたちは大いに燃えるはず。
1曲目の「道を行け」からサポートのふたりも含めた4人で一丸となってぶっ飛ばしていったバンドに、きれいにまとめようとか、観客とひとつになろうとか、そんな気持ちはなかった。地響きのような細川千弘(Dr)のドラムをはじめ、大音量の演奏からは“ここに集まった全員をとにかく圧倒してやれ!”とばかりの向こう意気しか感じられなかった。ポップな「髪を切って」では観客が手拍子で応える余裕も生まれたが、バンドの気迫に気圧されたように大半の曲で、観客がステージを凝視し続ける光景は痛快のひと言。「ギターと月と缶コーヒー」のようなじっくりと聴かせる曲でさえ、観客の気持ちをとらえて放さないんだから、アップテンポのロックナンバーは推して知るべし。渾身の歌を聴かせた山内は最後の最後に客席にダイブするガッツも観せた。
この日のライヴを観た人は最高の状態のShout it Outの姿を脳裏に焼き付けたはず。山内が先日のインタビューで目指していると言った“勝ち逃げ”はファンにとって最高の贈り物となった。
撮影:佐藤広理/取材:山口智男