【JYOCHO ライヴレポート】
『JYOCHO tour 2018「互いの定義」』
2018年7月7日 at Shibuya WWW
超絶テクニックを誇るギタリスト・だいじろー(ex.宇宙コンビニ)が率いるJYOCHOが、今年3月にリリースしたシングル「互いの宇宙 e.p」を引っ提げた東名阪ワンマンツアーのファイナル公演を行なった。
昨年12月の東京ワンマンはTSUTAYA O-Crestでの開催だったが、今回はさらにキャパアップのShibuya WWW! だいじろー(Gu)、猫田ねたこ(Vo&Key/heliotrope)、sindee(Ba/LOW-PASS、空きっ腹に酒)、hatch(Dr/ex.DUG OUT)、はち(Fl)という、2ndミニアルバム『碧い家で僕ら暮らす』からのこのバンド編成もすっかり馴染んできていて、5人のしなやかで強い演奏によって湧き上がってくる感情と、会場内に幾重も存在するさまざまな“互いの宇宙”が渦巻くようなダイナミズムあふれるライヴは、七夕の夜をドラマティックに彩った。
幕開けは「互いの宇宙 e.p」収録の「ユークリッド」。だいじろーのギターがゆったりとした旋律を鳴らし、後光のようなグリーンの線状照明がステージにやさしく差す。「碧い家」になれば、だいじろーの代名詞であるタッピング奏法が表出、sindeeもベースでしばしばライトハンド使いを見せたりと視覚的にも面白い。そうした佇まいを含め、ポジショニングにしろ、音のバランスにしろ、5人の距離感がすこぶるよくなったことに気付く。プログレッシブなのに難解に聴かせない唯一無二のアレンジに惹き込まれる中、「互いの宇宙」はミラーボールも輝き出して最高の幻想ムードに。同曲の後半でテンポが落ちる快感、生だとなおたまらないものがある。ライヴ中盤では、“インストアイベントで好評だったから味を占めた”というアコースティックセットを披露。猫田のヴォーカル、「ほんとうのかたち」で舞うはちのフルートがJYOCHOの特殊性を美しく伝えていた。
「family」でhatchのバスドラビーターが飛び、「互いの定義」で猫田が緊張のあまり歌詞を飛ばすなど文字通りぶっ飛んだハプニングはあったものの、そこで演者と観客の互いが打ち解け合えた。手拍子を誘った「pure circle」、そして「グラスの底は、夜」でエモく立て直すさまも実にバンドらしい。だいじろーの“ノリにくかったり暗かったりハッピーやったり情緒不安定な曲が多いけど、それに魅力を感じて集まってくれてると思う”という言葉、心底楽しそうにギターを弾く姿、キャベツ推し。滲み出るものすべてがピュアで自然体でした。
昨年12月の東京ワンマンはTSUTAYA O-Crestでの開催だったが、今回はさらにキャパアップのShibuya WWW! だいじろー(Gu)、猫田ねたこ(Vo&Key/heliotrope)、sindee(Ba/LOW-PASS、空きっ腹に酒)、hatch(Dr/ex.DUG OUT)、はち(Fl)という、2ndミニアルバム『碧い家で僕ら暮らす』からのこのバンド編成もすっかり馴染んできていて、5人のしなやかで強い演奏によって湧き上がってくる感情と、会場内に幾重も存在するさまざまな“互いの宇宙”が渦巻くようなダイナミズムあふれるライヴは、七夕の夜をドラマティックに彩った。
幕開けは「互いの宇宙 e.p」収録の「ユークリッド」。だいじろーのギターがゆったりとした旋律を鳴らし、後光のようなグリーンの線状照明がステージにやさしく差す。「碧い家」になれば、だいじろーの代名詞であるタッピング奏法が表出、sindeeもベースでしばしばライトハンド使いを見せたりと視覚的にも面白い。そうした佇まいを含め、ポジショニングにしろ、音のバランスにしろ、5人の距離感がすこぶるよくなったことに気付く。プログレッシブなのに難解に聴かせない唯一無二のアレンジに惹き込まれる中、「互いの宇宙」はミラーボールも輝き出して最高の幻想ムードに。同曲の後半でテンポが落ちる快感、生だとなおたまらないものがある。ライヴ中盤では、“インストアイベントで好評だったから味を占めた”というアコースティックセットを披露。猫田のヴォーカル、「ほんとうのかたち」で舞うはちのフルートがJYOCHOの特殊性を美しく伝えていた。
「family」でhatchのバスドラビーターが飛び、「互いの定義」で猫田が緊張のあまり歌詞を飛ばすなど文字通りぶっ飛んだハプニングはあったものの、そこで演者と観客の互いが打ち解け合えた。手拍子を誘った「pure circle」、そして「グラスの底は、夜」でエモく立て直すさまも実にバンドらしい。だいじろーの“ノリにくかったり暗かったりハッピーやったり情緒不安定な曲が多いけど、それに魅力を感じて集まってくれてると思う”という言葉、心底楽しそうにギターを弾く姿、キャベツ推し。滲み出るものすべてがピュアで自然体でした。
撮影:佐藤 広理/取材:田山雄士
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