OBLIVION DUST連載『No rest for the wicked ~悪いヤツらに休息はない~』

OBLIVION DUST連載『No rest for the wicked ~悪いヤツらに休息はない~』

OBLIVION DUST
『No rest for the wicked
~悪いヤツらに休息はない~』
【Vol.2】
「Adrenaline始動!」

OBLIVION DUST 夏ツアー“Adrenaline - Come Get Your Fix”の初日は柏!
昼過ぎに会場入りをし、記憶力がない、というか憶えようという努力がない僕は、会場に入ってようやく“あ~!ここね!”と思い出す。
ここのライブハウスはお客さんの見える部分で言ったら、特に変わった感じはないライブハウスなのだが、楽屋が不思議で、縦に細長く、上と下で2階に分かれてる。楽屋ワンフロアには4人がMaxなので、自然にメンバーは上下で分かれる。
ツアー初日から仲悪いバンドみたいだ。。。

本番前はセットリストを見つつ、予習。今回は僕がツアーのセットリストを作る担当に任命されたのだが、毎公演ガラッと変わる感じにしてあるので、結構メンバーにとっては大変なのだ。ケケケ。まぁ、でもケケケと言っても、自分も十分大変なんだよね。アハハにしとこう。
メンバーは皆、予習や準備、お弁当などそれぞれ。
サウンドチェックとかもあって、いつもなんだかんだで時間が過ぎるのは早いかな。

さて、本番。
“Adrenaline”というタイトルなので、スピード感、力強さ、勢いを意識したメニューだ。最新作 『DIRT』から“In Motion”“Under My Skin” でスタート、“Trust” “Girlie Boy Imitation #6”の過去曲なども混ぜつつ、“Again”とかレア曲もぶっ込んで、会場は即行熱気で極暑状態。
やばい。。。このままだと、痩せちゃうよ。楽屋にあったカステラ食べておけばよかった。

お客さんももちろんやる気満々だ。Adrenalineレベルが既にゲージを振り切ってる。
ほうほう。なるほどね。バンド対お客さんの勝負系か。その勝負受けて立つわよ!
曲最中にちらっと横を見ると、ベースのRIKIJIは喧嘩顔。(毎回だけど)
この人は以前、DVDで“ステージに立つ時はお客さん含めて全員敵!”みたいな事を明言してるので、RIKIJIをまず狙ってくださいね、お客さん。
6月30日(土)@千葉・柏PALOOZA

6月30日(土)@千葉・柏PALOOZA

始めっから飛ばしまくった選曲のライブだけど、9曲目でバラードで一旦速度をグッと落とす。あまりライブではやった事がない“Baby It’s All Good”。
この曲は以前、マニピュレーターの中山くんが“KENさん、僕が今後もし結婚したら、結婚式で“Baby It’s All Good”を流してもいいですか?”と聞いてきた事がある。
いや、別にいいけど中山くん、これ好きな人と別れる内容の歌詞だぞ。。。

“Baby It’s All Good”後はまた攻撃再開。
“Crawl”“Haze”をやった後に、できたてホヤホヤの新曲“Satellite”を初披露。
新曲を初めてやる時は、お客さんもやはり暴れるよりも聴きに入るのがまず自然な反応なのだが、“Satellite”はかなりのライブ向けチューン。お客さんも初めて聴くわりにはかなりノッてたのではないかな。さすがOBLIVION DUSTのファンだ! 強い!

その勢いで、“Death Surf”“Never Ending”“You”などなど、アッパーのみの曲で初日終了!
OBLIVION DUSTはアンコールをいつもしないので、ステージを降りて、メンバーは再び上と下の楽屋に、仲悪いみたいな感じに戻る。それで良いのだ。
柏は都内に近いので、結構早めに着替えて会場を出る。柏、本日はどうもありがとう!

家に戻り、夜ごはんを食べる。これがまた大変なのですよ、ツアー中の夜ご飯が。。。
理由1:本番終わってからなので、食べる時間帯が遅い。
理由2:でも食べないと、次の日のパワーが出ない。
理由3:更に僕は事務所から、太るなと言われてる。
どうしろっちゅうねん!

という事で、冷蔵庫漁って、サムギョプサルサラダを作る。
アルコールは基本的には飲まないので、カルピス。
今日もやりきった。
 7月1日(日)@埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心

7月1日(日)@埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心

2日目は、さいたま新都心。
今日はガラッとセットリストをチェンジ。18曲中、11曲くらい入れ替え。
ケケケ。。。アハハ。。。
さて、お客さんの反応はどうだろう?

とりあえず会場入り。そして楽屋へ。
おお! 今日は昨日と違い、皆、同じ部屋。バンド仲良しだと思われてしまうぞ。
しかし! 運良く楽屋の椅子が全て長細い折りたたみ式で、ちょっと当たるとすぐ倒れてしまうやつ。
早速、何かに引っ掛けて僕がK.A.Zの椅子を倒してしまう。その椅子が、すぐそばに立てかけてあったギターにぶつかり、ギターが倒れる。
そしてそれを見てたサポートギターのYUJIが“あーーーー!!!!”とデカイ声を出す!
“し、しょうがないじゃん!!!!”と僕。
うん、うん。仲悪いバンドみたいだ。

とりあえず、K.A.Zがちょうど部屋にいなかったので、何もなかったかのようにギターを元の位置に戻し、口笛。そしてお弁当を食べに行く。
この日用意されたお弁当はタラコが入っていたので、しょうがなくマクドナルドを注文。。。せざるを得ない。どうせ頼むならビッグマック。注文をしてる時のマネージャーの冷たい視線は無視。

さて、“Adrenaline” 2日目本番。
スタイルは昨日と同じ。始めっから飛ばし気味にスタートだ。
“Microchipped” “Death Surf”
“Ghost That Bleeds”などなどでAdrenalineを上げていく。
5曲目では“Crystal Clear”という、過去のシングルのB面で、アルバムにも入ってない曲を演る。
昔からずっとファンでいてくれてるお客さんにとってはビックリだったかな?
誰かは忘れたけど、メンバーでも曲を持ってないってリハで言ってた人がいたし、かなりレアな選曲でした。良い曲で、僕は好きなんだ。

今日も基本的には暴れるメインのメニューなんだけど、数曲演奏して、昨日と同様一旦バラードで速度を落とす。
今日のバラードは“Alien”。
曲スタートのタイミングでちらっと横にいるK.A.Zを見る。。。おい!!! なんか台みたいな物の上に座ってギター弾いてやがる!
“Adrenaline”という名の付けられたツアーで座ってギター弾いちゃだめだろ! それダメなやつだろぉ!!!

。。。ま、でもさっきギター倒したから、許すしかない。
“Alien”でK.A.Zも優雅な一時を過ごした後、再び激しいライブに戻る。
今日も新曲の “Satellite”を演るが、柏のライブに来てたお客さんが今日もたくさんいるようで、昨日に増して、お客さんの曲に対しての暴れ具合が上がってる。ツアーを通して新曲がドンドン盛り上がっていく感じって過去にも色々経験してるけど、こういうお客さんの変化をステージから見るのが、また好きだ。言葉ではちょっと説明しにくい感じではあるんだけど、曲がバンドの“物”からお客さんの“物”になる瞬間なんですよね。たまらん。

今日のライブは会場がカオスになる“Sink The God”で終了。この“Sink The God”の前に、かなりPopな “Lucky #10”という曲を実験的にぶち込んでみたんだけど、僕的にはこれはこれでありだなと、演奏してて思ったのだ。今後のヒントにもなる今日の収穫。
さいたま新都心、ツアー2日目、どうもありがとう!

ライブ終了後、楽屋に戻り、メンバーは帰る支度をパパッとして、荷物を引っ掛け、椅子を倒し、ガシャガシャ音を立てながら、皆、帰って行った。
OBLIVION DUST “Adrenaline - Come Get Your Fix”ツアーは始まったばかり。とっても良いスタートを切ったし、ここから更に皆とAdrenalineを上げていくぜ。この夏は最高に熱くなるね。

KEN

『OBLIVION DUST Tour 2018
Adrenaline –Come Get Your Fix』

6月30日(土) 千葉・柏PALOOZA
7月01日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3 
7月07日(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK熊谷VJ-1
7月08日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
7月14日(土) 山梨・甲府KAZOO HALL
7月15日(日) 栃木・HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2
7月21日(土) 岡山・YEBISU YA PRO
7月22日(日) 山口・RISING HALL SHUNAN
7月28日(土) 長崎・DRUM Be-7
7月29日(日) 福岡・DRUM Be-1
8月04日(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
8月10日(金) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
8月11日(土) 静岡・ LIVE HOUSE浜松窓枠
8月12日(日) 広島・CLUB QUATTRO
8月18日(土) 宮城・仙台darwin
8月25日(土) 兵庫・神戸VARIT.
8月26日(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
 7月1日(日)@埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心
6月30日(土)@千葉・柏PALOOZA

OKMusic編集部

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