I Don't Like Mondays.、1年ぶりのワ
ンマン「最高に幸せです!」

I Don't Like Mondays.が5月19日に渋谷duoでワンマンライブを開催した。
彼らにとってこの日は2017年6月に開催された<E.P.『SUMMER』Release Party>以来、およそ1年ぶりのワンマンライブ。開演時間になりSEにのせて、CHOJI(G)、KENJI(B)、SHUKI(Dr)、そしてサングラスにタイトなスーツ姿で決めたYU(Vo)がステージに登場した。そして80’s感溢れるダンスナンバー「Crazy」からライブはスタート。YUは「一夜限りの忘れられない夜にしますよ!」と叫ぶ。
オールドスタイルなロックンロールを鳴らした「SING」では、曲のアウトロで4人がこの日だけのドラムセッションを披露し、その野性的なリズムに合わせたハンドクラップで会場が一体になると、そのまま躍動感のあるポップソング「TONIGHT」へと続く。ソウル、ファンク、ヒップホップからロックまで、I Don't Like Mondaysが鳴らすのは、あらゆるジャンルの音楽を呑み込んだ芳醇でスタイリッシュなポップミュージックだ。
それに加え、彼らのライブにはフロアが一体になって手拍子をしたり、歌ったり踊ったりできるファニーな遊び心が数多く盛り込まれている。中盤のコール&レスポンスで湧いた「Shape of love」から「Freaky boy」では、メンバーのソロ回しでも喝采を呼ぶ。4人の確かな演奏力を感じるファンキーなパーティソングを畳みかける頃には、会場はすっかり観客が笑顔に。
MCではワンマンということでYUがメンバー全員に話題を振る。「普段、めったに喋らない人に喋ってもらいましょうか」と振られたSHUKIが「そういうこと言うと、ハードル上がるじゃん!」と嘆きながら答えたり、「2日前ぐらいから(この日のライブが)楽しみになってきた」と語ったCHOJIには「だいぶ直前だね(笑)」とSHUKIが突っ込む。メンバー同士の和気藹々としたトークが行われた。
ライブの後半、CHOJIが美しいピアノの旋律を奏でた「Marry me」で会場を暖色の光で照らし出すと、「次の曲はI Don't Like Mondays.にとって特別な曲です」と、静かな口調で紹介したのは、「LIFE」だった。「僕らの曲は楽しい曲が多いけど、そんな僕にも眠れない夜があります」という言葉と共に歌われた“どんなに真っ暗な夜でも必ず朝が来る”というポジティブな想いを託した壮大なバラードは、この日の感動的なハイライトだった。
「Alright!まだいけるか東京!」。YUの力強い言葉が弾んだ軽妙なポップソング「Fashion」に続けて、CHOJIのハードロックなギターソロからヘヴィなサウンドへとなだれ込んだナンバー「TOKYO BROTHERS」へと畳みかけると、ライブはクライマックスに向けて熱量を上げていった。スイートなハーモニーにフロアがうっとりと酔いしれた「Girlfriend」のあと、YUは「みなさんにはやりたいことがありますか?」と語りかけた。
「こんなことを言うと、人生はそんなに甘くない。やりたいことをやれるのは一部の人だけだと言う人がいるかもしれない。でも人生は1回きり。やりたくないことのために生きていいんですか?」と。そして“自分の道を進め”というメッセージを込めた「On my way」へ。上空へと高らかに飛び立つような解放感溢れるロックナンバーで会場のシンガロングを誘うと、ラストソングは「FIRE」。頭上のミラーボールが美しい光を放射するなか、メンバーがステージを自由に動き回り、そのたびに会場から沸き起こる熱狂的な歓声と共にライブは幕を閉じた。
アンコールではメンバーがワイルドな衣装へと替えてステージに現れると、何も言わずに未発表の新曲「Up to U」を披露。心地好いミディアムテンポが会場を優しく揺らした。そしてYUが「幸せとは、共有だと思う」と熱い口調で語りかけ、自分たちが好きな音楽で喜んでくれるのが嬉しいと感謝を伝えると、「僕は今、最高に幸せです!」と力強く叫んだ。ラスト1曲は、みんなで一緒に歌い、一斉にジャンプした「WE ARE YOUNG」。ステージ上のメンバーは、4人で音楽を奏でる楽しさを心から噛み締めるように互いに目を合わせると、最後に生声で「ありがとうございました!」と叫び、ライブはフィナーレを迎えた。
なお、この日のライブで、I Don't Like Mondays.は9月から12月にかけて、2年ぶりの全国ツアーを開催することをサプライズ発表した。圧倒的なエンターテインメント性をまといながら、よりロックバンドとして泥臭く進化していく彼らの姿をぜひ目撃してほしい。

取材・文◎秦 理絵

写真◎t.hosoda

衣装協力◎QL Mansion Maker
セットリスト


1 Crazy

2 SING

3 TONIGHT

4 FEELING

5 Shape of love

6 Freaky boy

7 Marry me

8 LIFE

9 Fashion

10 Don't look back

11 TOKYO BROTHERS

12 Girlfriend

13 On my way

14 FIRE
En1 Up to U

En2 WE ARE YOUNG

<I Don't Like Mondays. LIVE TOUR 2
018(仮)>

9月30日(日)梅田クラブクアトロ 開場17:15/開演18:00

(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888(毎日10:00~18:00)
10月8日(月・祝)品川ステラボール 開場17:00/開演18:00

(問)キョードー東京 0570-550-799

(※平日11:00-18:00 土日祝 10:00-18:00)
10月19日(金)仙台darwin 開場17:00/開演17:30

(問)G/I/P 022-222-9999
11月3日(土)横浜ランドマークホール 開場17:00/開演17:30

(問)KM MUSIC 045-201-9999
11月11日(日)名古屋E.L.L. 開場17:15/開演18:00

(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
11月18日(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2 開場17:00/開演17:30

(問)KM MUSIC 045-201-9999
12月1日(土)福岡スカラエスパシオ 開場17:00/開演17:30

(問)キョードー西日本 092-714-0159
12月16日(日)札幌DUCE 開場17:00/開演17:30

(問)マウントアライブ 011-623-5555(※平日11:00-18:00)
チケット料金:4,860円(税込)

【東京2Fは全席指定/横浜&福岡のみ全自由/他スタンディング】

※小学生以上有料。未就学児童は入場不可

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着