2018年5月20日 at Zepp DiverCity Tokyo

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【THE BACK HORN ライヴレポート】
『THE BACK HORN 20th Anniversary
「KYO-MEIワンマンライブ」
~情景泥棒ファイナル~』
2018年5月20日
at Zepp DiverCity Tokyo

2018年5月20日 at Zepp DiverCity Tokyo
2018年5月20日 at Zepp DiverCity Tokyo
2018年5月20日 at Zepp DiverCity Tokyo
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2018年5月20日 at Zepp DiverCity Tokyo
2018年5月20日 at Zepp DiverCity Tokyo
 THE BACK HORNが最新ミニアルバム『情景泥棒』のレコ発ファイナルを5月20日(日)にZepp DiverCity Tokyoで行なった。3月の東京&大阪ワンマン、4~5月の対バンツアーを経ての嬉しい追加公演。そのパフォーマンスは今年結成20周年を迎える彼らが過去最高の状態にあること、そしてなお活性化していることをありありと伝えていて、熱狂的なファンも大満足だったに違いない。アンコールでは自身3度目の日本武道館ライヴを含む、20周年を締め括る『THE BACK HORN 20th Anniversary「ALL TIME BESTワンマンツアー」~KYO-MEI祭り~』を10月から開催することも発表された。

 凄まじいほどキラーチューン化していた冒頭「がんじがらめ」、そのサビで山田将司(Vo)、菅波栄純(Gu)、岡峰光舟(Ba)、松田晋二(Dr)のエネルギーがドンと押し寄せた時の音圧で勝負ありでした。上手と下手に花道を設けたステージも新鮮で、フロント3人がガンガンせり出し、山田は教祖のごとくオーディエンスを煽動。“全国でいろんな人たちの想いを吸収してきたんで、それを吐き出してまたみんなにTHE BACK HORNの情景を盗んでもらう。そんな循環ができたら”と松田が語っていたが、憂鬱や憤りに満ち、“それでも生きてやる!”と言わんばかりの力強い前半10曲は、まさしく『情景泥棒』のジャケットイラストをそのまま音像にしたようなアザーサイドぶりだった。苛烈を極めるヴォーカル、「罠」「雷電」で妖しく狂い咲くギター、グルービーにうねってはヘヴィに歪むビート。「墓石フィーバー」ではフロアーが《ええじゃないか》の乱痴気騒ぎに! 「情景泥棒」組曲、「光の螺旋」へのつなぎも見事すぎて、ある種のカタルシスを覚えてしまう。

 後半は寄り添う感じのナンバーが増えた。HPなどで募集したリクエストを汲んだセットリストだけあって、イントロのたびに歓喜の声が上がる『マニアックヘブン』の様相も。「桜雪」「奇跡」あたりは特に嬉しい選曲。いつもの真摯さがありながら、20年の歩みと重みも確かに伝わる。生きた証を刻むような、人間の愛おしさが見えてくるライヴだった。「閃光」「グローリア」を放ったあと、“祝われ足りてねえから、また生きて会おうぜ!”と山田。4人の笑顔は実に晴れやかだ。

撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)/取材:田山雄士


セットリスト

  1. 1.がんじがらめ 
  2. 2.ラフレシア 
  3. 3.幾千光年の孤独 
  4. 4.赤眼の路上 
  5. 5.罠 
  6. 6.雷電 
  7. 7.墓石フィーバー 
  8. 8.情景泥棒 
  9. 9.情景泥棒~時空オデッセイ~ 
  10. 10.光の螺旋 
  11. 11.桜雪 
  12. 12.奇跡 
  13. 13.儚き獣たち 
  14. 14.導火線 
  15. 15.刃 
  16. 16.コバルトブルー 
  17. 17.Running Away 
  18. <ENCORE>
  19. 1.閃光 
  20. 2.グローリア 
  21. 3.サイレン

OKMusic編集部

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