11月21日@六本木 BeeHive

11月21日@六本木 BeeHive

魔界少女拳、お披露目ライブで観客を
魔界の色に染める

2013年11月21日、六本木のライブハウス・BeeHiveにて、魔界少女拳お披露目ライブが行われた。
ビジュアル系ホラーをコンセプトに、邪魅、神楽坂十万喜、碧鴣、ねこ、平了をメンバーとするユニット・魔界少女拳。数々の有名ミュージシャンが、YouTube上で展開している魔界少女拳のオリジナル楽曲「魔界伝承」を演奏してみたシリーズに参加するなど、一風変わった仕掛けが話題を呼んでいる。

そんな謎が残る魔界少女拳のお披露目ライブということで、会場は超満員。一般的な音楽ライブとは一味も二味も違った構成で進んでいった魔界少女拳のライブは、スクリーンでとある事件を追う刑事・安倍の姿がサスペンスドラマ仕立てで展開される。

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「其ノ壱・人蟲編」

二人の少女の失踪事件。
失踪時期は異なる二つの事件には奇妙な共通点があった。
別時期に失踪していた二人がそれぞれ見つかったとき、失踪期間中の記憶がない二人が唯一覚えている言葉があった。
「人蟲」。
安倍はここで3 年前の未解決事件を思い出す。
別名、「死体なき殺人事件」。
現場に残された大量の血液と遺留品から、被害者は藤原秀之34歳と断定できたが肝心の死体が見つからなかった。
事件発覚後、犯人として名乗り出てきた道満渚という人物がいた。
死体は埋めたという渚の証言のもと、現場を掘り起こしてみたが死体はなく、見つかったのは胸に釘を打ち込まれた一体の藁人形だった。
その夜、渚は姿を消す。
事件の担当だった安倍の留守番電話に渚はひとことメッセージを残していた。

「人蟲」
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映像は、次回予告編へと繋がっていく。

このストーリーの幕間に行われた、魔界少女拳によるライブパフォーマンス。オリジナル楽曲第一弾「魔界伝承」にはじまり、ユーロタッチの「魔界心中」やアニメのエンディングを彷彿とされるメロディラインの「魔界残滓」、メンバー全員がコーラスとして参加する約10分にわたる大作バラード「魔界が来たりて音を鳴らす」など全6曲のオリジナルナンバーに加え、「赤い靴」の歌詞を連れ去られた少女の怨念を込めた歌詞にアレンジ、「ちょうちょう」の歌詞を遊女の抱く刹那を歌った歌詞にアレンジし、日本の懐かしい童謡が魔界童謡となり会場を飲み込む。静と動を巧妙に取り入れたパフォーマンス、それを絶妙に繋ぐ神楽坂十万喜の語り。すっかり魔界の色に染められた観客は、あっという間の一時間を体感した。

映画を見たような、音楽ライブに来たような、様々な感情が渦巻く中で厳かにライブは終了。一斉に湧き上がる拍手が観客の静かなる興奮と次回作への期待を表していた。

なお、魔界少女拳は12月18日(水)に東京・新木場1st RINGにて開催される「大阪プロレスエクスパンドショー」にてライブを披露する予定だ。

「其ノ壱・人蟲編」

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OKMusic編集部

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