「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット」
マルチに活躍する
福山雅治のヒットを探る
総合1位は安定した人気で、
幅広く愛されている「桜坂」
自身最長のCDヒットの
「家族になろうよ」が総合2位に
本作は木村カエラの「Butterfly」をはじめ数々の結婚をテーマとしたヒット曲を生み出しているリクルート「ゼクシィ」CMソングのバラードで、結婚特集やそのシーズンになる度に配信チャートで再浮上するほどの人気曲だ。語りかけるような優しい歌声や、父母や祖父母への憧れを描いた女性言葉での歌詞も長く愛されている理由だろう。2015年には吹石一恵との結婚を発表し、本作も週間チャートでTOP10入り(つまり、所属事務所「アミューズ」の株は一時的に急落したものの、実は本作の売上は急上昇していた)、以降は様々な結婚報道がある度に配信チャートにてTOP100前後に再浮上するほどの超定番曲に昇格した。
総合3位は、1995年のドラマ『最高の片想い』主題歌となった「HELLO」。本人は出演していないものの、印象的なギターのフレーズの入ったポップなラブソングで、まさにトレンディードラマの需要に的確に応えた内容ゆえ、CDでは約187万枚、1995年間CDシングルランキングでも3位となっている。ライヴでもサビの《恋が走り出したら》に続いて観客が“パパン、パパン”と合いの手を入れるお約束もあり、福山はこういった演出も上手い。