『写真家、長谷川圭佑が会いに行く』

『写真家、長谷川圭佑が会いに行く』

『写真家、長谷川圭佑が会いに行く』
- 第1回 真空ホロウ -

写真家、長谷川圭佑が気になる音楽系アーティストに会いに行く。音楽系アーティスト×写真家のコラボ企画『写真家、長谷川圭佑が会いに行く』。

初めまして。写真家の長谷川圭佑です。今月から連載がスタートしました。その名も『写真家、長谷川圭佑が会いに行く』。そうです。普段少女を被写体に写真を撮っている僕が、性別やジャンルを問わずアーティストに会いに行って写真を撮ってくるという素敵な企画です。歌いもしない、音も奏でない僕ですが、写真を見た人の心に曲が聴こえてくるような写真を載せていけたらと思っています。


記念すべき第1回は、真空ホロウの松本明人さん。
真空ホロウの松本明人

真空ホロウの松本明人

3年程前のこと。地元のCDショップで『少年A』のジャケット写真に目を奪われCDを手に取った僕。顔に白いストールをかけ、どこか懐かしい木目の床に横たわる女子高生の写真でした。
「仮にこの写真を撮れと言われたら、今の僕に撮れるだろうか?」


何故かそんなことを考えながら暫くそのジャケット写真を眺めていたのを今でも鮮明に覚えています。その日から、真空ホロウは僕の中に存在し続けるバンドの一つとなりました。


そして今回の企画が持ち上がった時、ご縁があり真空ホロウの名前が上がりました。ご縁に感謝すると同時に、とても感慨深いものがあります。
撮影当日は“茨城人が都内で茨城出身者に会うとテンションが上がる現象”を生かしてローカルトークを繰り広げ、なんと実家がとても近いことも発覚。年齢も同年代。どこか勝手に親近感を覚え、とても気楽に撮影させていただきました。


今回僕が目指したのは、真空ホロウ、松本明人の空気感、これまでの真空ホロウ、これからの真空ホロウ、そして僕の中の真空ホロウ、その全てが少しずつ色を混ぜながら共存する写真です。


写真に正解はありません。100人いれば100通りの見え方があります。ただ、この写真から溢れる真空ホロウの音に少しでも耳を傾けていただけたら嬉しいです。


長谷川圭佑
長谷川圭佑 プロフィール

ハセガワケイスケ:1988年生、茨城県在住の写真家。大学在学中から“少女”をテーマに写真を撮り始め、2015年に会社員からプロの写真家に転身。作品発表の場としているTwitterではアカウント開設から約3年でフォロワーが30,000人を超え、女子中高生を中心に大きな人気を集めている。自身の作品集である“少女寫集”シリーズは主にヴィレッジヴァンガードの一部店舗と展示イベントのみでの販売にも関わらず、合計販売冊数が5,000部を突破。現在は多様なジャンルとのコラボレーションなど活動の幅を広げ、今までのかたちに囚われない新鋭写真家として注目を集めている。長谷川圭佑 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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