L→R 焚吐、みやかわくん

L→R 焚吐、みやかわくん

【焚吐×みやかわくん
インタビュー】
これまで自分が表せずにいたものを
開眼したり、目覚めたり、発信できた

同年齢にして共通項も多い、焚吐とみやかわくん。このふたりのコラボシングル「神風エクスプレス」(TVアニメ「名探偵コナン」エンディング曲)は、これまでお互いになかったものが芽生え、引き出され合い、新しい可能性と今後への新境地もうかがわせる逸品。この作品を機に彼らはさらに力強く自身の道を切り開き、進んでいく!!

みやかわくんが焚吐さんにTwitterでDMを打ったところから、おふたりの付き合いが始まったとか。

みやかわくん
そうなんです。YouTubeを掘っていたら、たっくん(焚吐の愛称)の「夢負い人」と出会い、その声にかなりビビッときたんです。そこから他の曲にもどんどんはまっていって。気付いたら完全にファンと化してました(笑)。で、彼のアルバムも買って、それも熟聴して。同じ歳であったことも判明したり、自分も感化されたりで、いても立ってもいられず、Twitterを通してつながりを試みたんです。

“何か一緒にやりませんか?”等の声掛けを?

みやかわくん
いや、その時点では、まだたっくん探りですね。謎が多かったんで、とにかく彼をもっと知りたくて。
焚吐
Twitterのフォローが来た時に、すぐに“SNSで人気のある人だ!”と合致したんです。“なんかすごい人からフォローがきたぞ”って。で、やり取りをしていくうちに、いろいろと共通項もあったり、近いものや興味があるものも似ていることが判明して。そんなある日、“ライヴが近いので、ヴォーカルのコーチをしてほしい”と頼まれたんです。
みやかわくん
自分の中で“こんな歌い方をしたい!”という理想があって、それがたっくんのような歌い方や歌声だったんです。そのノウハウや技術を吸収したくて。

ちなみに、焚吐さんはみやかわくんにどんなアドバイスを?

焚吐
いろいろな声が出せる方なので、それをどんどん磨いてほしいとか。あと、滑舌とか。僕がボイストレーニングで習ったことや音楽大学で学んだことですね。
みやかわくん
とはいえ、その教え方もとても丁寧で。レッスン用のシートを作ってきてくれたりして、いろいろと丁寧に自身が習ったこと、培ってきたことをこと細かく教えてくれたんです。しかも、教え上手で。アドバイスも的確でした。

そんな中、2マンライヴを昨秋に行なったわけですが、そこで披露されたのが今回の3曲という。

焚吐
その前から“ふたりで何か作りたいね”的な話は漠然としていたんで、“だったら今でしょう!”と僕からアプローチしました。
みやかわくん
僕の中でも作詞作曲による自曲を歌うことは、昔からの夢でもあったんです。だけどちょっと、それを舐めていて。これまで何か新しいことに挑戦しても、ひと通りはできてたんで作詞作曲も楽勝だろうと。で、挑んだらこれがすごく大変で。なので、まずは自分の浮かんだ、この曲のイメージだけを伝えたんです。

それはどんなイメージだったのですか?

みやかわくん
僕とたっくんが港の桟橋に座って朝焼け空を眺めている光景で。歌詞の中に《海岸線午前四時》って箇所があるんですが、まんまその情景でした。あとは、“未来へ突き進んで行こう!”という気持ちだったり、今の前に進んでいるふたりのスピード感、“エクスプレス”というキーワードですね。それと、それらをさらに後押しするような大きな風。まさにイメージ通りの曲ができました。

この曲は疾走感と上昇感、それからエモさも有しているのが特徴的ですね。

焚吐
歌詞は僕ひとりで描きましたが、みやかわくんの中で明確にビジョンやキーワードがたくさんあり、それらがかなり作詞のヒントになりました。なので、作詞も実質ふたりでやったと言っても過言ではないです。まさに、この輝かしい列車にみんなを乗せて、追い風に後押しされて未来に突き進む!…そんなイメージで曲を作り、このタイトルを付けたんです。

実際に歌ってみていかがでした?

焚吐
僕自身としても、今までの自分にはなかった新しいタイプを出せた気がしていて。勢いにしても、これまでのやみくもさとは違い、光に向かってまっしぐらに進んでいくような、そんな歌い方ができました。それもみやかわくんと一緒だからできたことだし、彼に引き出されたところは大いにあります。
みやかわくん
思いっ切り楽しんで歌わせてもらいました。結果、当初思い浮かべていた朝焼け空よりも完成形のほうがむっちゃキラキラしています。

M-2の「グッバイ・サムシング」はいかがですか?

焚吐
ちょうど、みやかわくんに感化された時期に作った曲です。こちらは“自由になってやる”“自分を解き放ってやる”って気概を込めて書きました。
みやかわくん
最初のデモを聴いた時、これまでのたっくんにはなかったタイプの曲だったんで嬉しかったですね。この曲は荒野が浮かびました。荒れ果てた地にゴミ等が積み上げられている上に、誇らしげに向かい風を浴びながら歌っている情景が浮かんできたんです。で、完成した歌詞も想像していたものとマッチしていて。
焚吐
作詞・作曲・編曲も自身ひとりで担当しましたが、この曲もみやかわくんとコラボしたからこそ生まれた曲ですね。僕単体だったら絶対こういった曲は生まれませんから。僕とみやかわくんが歌う視点でプロデュースしました。

「アイロニ」はボカロ曲のカバーですが、こちらはアコースティックタッチや感情移入がすごく成されているのも特徴的ですね。

みやかわくん
もともと僕がこの曲がすごく好きで。先日の2マンライヴの最後にふたりで歌ったんです。
焚吐
僕、ボカロ曲も好んで聴くんですが、これらの良いところって、ボカロにもかかわらず、すごく人間臭い部分で。この曲もその類ですね。なので、あえてきれいに歌うことをせず、アコギ1本で感情の赴くままに歌ってみました。これもこれまでの自分ではできなかったことです。

最後に今回ふたりで一緒にやって得たものを教えてください。

焚吐
これまで自分が表せずにいたものを、みやかわくんと一緒にやったことで、開眼したり、目覚めたり、発信できたことですね。今後の創作活動のいい刺激になり、次のタームに向かうきっかけにもなりました。
みやかわくん
一緒にやってみて、改めて見えたり気付いた自分も居たんです。それがもっとも大きいかな。さらに大きな場所で自分の思いをぶつけたくもなったし。これからも自分の中に秘めている音楽性をもっと解き放っていきたいですね。今後もそれぞれの活動を楽しみにしていてください。

取材:池田スカオ和宏

シングル「神風エクスプレス」2018年2月14日発売 Being
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • JBCZ-6074 ¥1,500(税込)
    • 【通常盤】
    • JBCZ-4039 ¥1,000(税込)
    • 【名探偵コナン盤】
    • JBCZ-6075 ¥1,000(税込)

ライヴ情報

『焚吐×みやかわくん「神風エクスプレス」リリース記念イベント』
2/14(水) 東京・タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO
18:00〜 ミニライヴ&特典会
2/17(土) 大阪・イオンモール堺北花田 1Fセンターコート
11:00〜 ミニライヴ&特典会
2/17(土) 愛知・イオンモール熱田 1F 熱田広場
18:00〜 ミニライヴ&特典会
2/18(日) 東京・お台場ヴィーナスフォート 2F教会広場
14:00〜 ミニライヴ&特典会
2/24(土) 北海道・タワーレコード札幌ピヴォ店 店内 イベントスペース
11:00〜 ミニライヴ&特典会
3/10(土) 新潟・イオンモール新潟南1階マリンコート 
14:00〜 ミニライヴ&特典会

『焚吐バースデーイベント』
2/20(火) 東京・タワーレコード池袋店 6F イベントスペース

『みやかわくん Live Tour 2018』
4/27(金) 新潟・LOTS
4/30(月) 福岡・BEAT STATION
5/02(水) 愛知・E.L.L
5/05(土) 北海道・PENNY LANE24
5/09(水) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
5/11(金) 宮城・仙台Rensa
5/13(日) 東京・EX THEATER ROPPONGI

焚吐 プロフィール

タクト:1997年2月20日生まれの21歳。東京都出身。某音楽大学在学中。10歳頃から楽曲制作を始め、それらを人前で歌うことで、自身の苦手とするコミュニケーションの代わりにしてきた。普段の物静かな佇まいとは裏腹に、本音を露わにした鋭利な歌詞と心に訴えかけるような力強い歌声が特徴の男性シンガーソングライター。焚吐 オフィシャルHP

みやかわくん プロフィール

ミヤカワクン: 1996年7月11日に東京都の小さな離島、式根島にて出生。学生時代から仲間らとTwitterなどへ動画投稿をスタート。ペン回し、歌など、趣味や特技の披露を中心とした配信を行い中高生の間で話題となり、2017年12月現在でフォロワー数は64万、YouTubeチャンネル登録者数は32万人を超える。また、17年12月に自身初となるソロアルバム『On Your Mark』を発表。アルバムリリース翌日にZepp Divercity TOKYOにて開催した初ワンマンライヴはソールドアウトを記録。全て枠組みをすり抜けて活動を行なう要注目のクリエイター。みやかわくん オフィシャルHP

L→R 焚吐、みやかわくん
シングル「神風エクスプレス」【初回限定盤(DVD付)】
シングル「神風エクスプレス」【通常盤】
シングル「神風エクスプレス」【名探偵コナン盤】

OKMusic編集部

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