HIPS トリを飾ったのはHIPSの御大・SEAMO

HIPS トリを飾ったのはHIPSの御大・SEAMO
2006年の開催以来、数多くの人気アーティストを輩出してきた音楽イベント、HIPS。初の野外開催となった<HIPS vol.8>は心配された台風も去り、当日は朝から青空が広がった東京。会場となった日比谷野外大音楽堂には立ち見も入れて3000人というHIPS史上最大の観客が大集結した。
トップバッターは、波の音をBGMとともに登場したキマグレン。バンドを従え裸足でステージへ登場した彼らは、1曲目の「恋がよんでる」からパーカッシブなラテンビートとハンドクラップで観客をいっきに引き寄せ、野音をトロピカルな夏色に染めていく。最後に演奏された「LIFE」ではHIPS名物のタオル回しも飛び出し、この日初めて彼らを観たお客さんを“キマグレンジャー”にしていった。

次に登場したのはHIPSではおなじみのスーパーエンターテナー・エイジア エンジニア。定番の「スーパーヒーロー」や最新シングル「絶対負けない!」など、4MCならではのマイクリレーとパワフルなユニゾンが野音に響き渡る。“寿司、芸者、侍、HIPS!”のコールでお客さんを笑わせた後は、この日のために用意した新曲も披露。最後は夜7時ジャストに『TOKYO 7』を歌うという粋なパフォーマンスを見せた。

HIPS初登場のAqua Timezは迫力ある音圧、スリリングなグルーヴで客席は怒濤の盛り上がりを見せる。10月1日(水)リリースの郷愁感をそそる切なさ満載のミドルバラード「夏のかけら」もこの日披露し、ヴォーカル、太志の熱いメッセージを込めたポエトリーに続いて歌われた「決意の朝に」、その熱い気持ちを受け取った観客がさらに熱狂した『虹』などを演奏した。

トリを飾ったのはHIPSの御大・SEAMO。着ていたガウンを脱ぎ捨て、のっけからストロングスタイルを披露すれば、お客さんは即座にタオルで応戦というレスポンスのよさ。白熱のラップで観客を打ち抜く『ルパン・ザ・ファイヤー』など、そのメリハリのきいたステージングにお客さんは大興奮に。この秋スタートするTVドラマ「夢をかなえるゾウ」の主題歌となる、ニュー・シングル「Continue」もいち早く披露し、アンコールでは「マタアイマショウ」「MOTHER」の連打で観客を陶酔させた。

ジャンルを超えたさまざまなアーティストのライヴが1度に楽しめることはもちろん、出演アーティストをWEBにてファンが選ぶシステムや、ライヴ来場者しか観ることの出来ない特別サイトの展開、会場ではファン同士の交流を促進するHIPSバンドの配布など、今までにないファン参加型イベントとしてユニークなアイディアを次々と実現しているHIPS。次回の開催も多いに期待できるイベントと言えるだろう。

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OKMusic編集部

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