カルト歌謡カルタ【り】谷山浩子「リ
カちゃんのポケット」

いつまでも人々の心の片隅に残り続ける珍曲や迷曲たち。売れることを考えて作られたとは思えない破天荒な作品に、その時代の心の豊かさと歌謡界の度量の大きさを感じる。いまこそ、その真髄を継承すべく、魔法のカルタで拡散!

「リカちゃんのポケット」

1983年発表 歌:‪‪谷山浩子‬‬
作詞・作曲:‪‪谷山浩子‬‬
編曲:橋本一子・藤本敦夫

谷山浩子のシンガーソングライターとしてのスタートは、作詞・作曲を始めた‬7歳の頃から。キングレコードに自作曲を持ち込み続けた結果、1970年、14歳の時に「僕たちの秘密」がベイビーブラザーズ(後のフィンガー5)のシングルB面曲に抜擢される。1972年、シングル曲「銀河系はやっぱりまわってる」でデビュー。同時に発表したアルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』の収録曲は、全て中学時代に作った曲だという。‬自身でも3度のデビューと言っており、2度目は1975年発表の「お早ようございますの帽子屋さん」(1974年、第7回ポピュラーソングコンテスト入選)。3度目にあたる1977年発表の「河のほとりに」で本格的に音楽活動を始める。

「リカちゃんのポケット」は、8枚目のアルバム『たんぽぽサラダ』収録曲。メルヘンと闇を融合させた独創的な世界観は、歌詞を端的に捉えるのではなく、聴く人によって様々な想像を駆り立てる。繰り返される「♪ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて」、少女から女性へ変化する気持ちを表現しているのか。曲の怪しさも加わり、不思議なフレーズになっている。

‪谷山はこの曲で編曲を担当するジャズピアニストでシンガーの橋本一子からは多大な影響を受け、キーボーディストでプロデューサーの石井AQ、ヴァイオリニストで編曲家の‪斎藤ネコの人脈へと繋がる。‬‬2017年で音楽活動45周年となる‪谷山‬の自作曲は700曲以上になる。

解説・イラスト:はらめがね

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