【連載】
OLDCODEX Painter YORKE.
『WHY I PAINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第59回 ガソリンの揺れかた
/ BLANKEY JET CITY -
新曲の制作。
2018年最初のリリースへ向け、動き出してる。
オレは歌詞を書いてメロディの中に世界を創り出す。
たくさんの人の熱量が足されていく感じで
その世界はもっともっと深い場所へ加速する。
ガソリンの揺れ方を感じながら、
オレはスタジオを出て次の目的地へ車を走らせる。
2018年最初のリリースへ向け、動き出してる。
オレは歌詞を書いてメロディの中に世界を創り出す。
たくさんの人の熱量が足されていく感じで
その世界はもっともっと深い場所へ加速する。
ガソリンの揺れ方を感じながら、
オレはスタジオを出て次の目的地へ車を走らせる。
昔、バイクでよく通った道を走って
懐かしさでウィンドウを全開にする。
今夜は風が強いなあ。
時々マフラーに足を当ててよく火傷してたなあ。
BLANKEYの曲を車のスピーカーから流して、
いま走ってる道と昔のバイクにまたがる自分を
重ねてみた。
何をそんなに焦ってるんだ?
そんなに急いで何処へ向かってるんだ?
細く美しいワイヤーが切れてることを知ってても
クラッチを踏んでギアをあげてる。
その先の交差点でお前は大きなクラッシュに巻き込まれる。
懐かしさでウィンドウを全開にする。
今夜は風が強いなあ。
時々マフラーに足を当ててよく火傷してたなあ。
BLANKEYの曲を車のスピーカーから流して、
いま走ってる道と昔のバイクにまたがる自分を
重ねてみた。
何をそんなに焦ってるんだ?
そんなに急いで何処へ向かってるんだ?
細く美しいワイヤーが切れてることを知ってても
クラッチを踏んでギアをあげてる。
その先の交差点でお前は大きなクラッシュに巻き込まれる。
鉄の塊。結局は鉄の塊。
でもオレは子どもの頃からそんな鉄の塊も
ガソリンの匂いも大好きだ。
父親が乗ってた大きなキャンピングカーみたいな
シャンパンゴールドの車の操縦をしてみたかった。
煙草の火を点けるための鉄の棒、
「これはなんだろう?」って指を押し当てて
大火傷したっけ。
そんな時すぐに駆けつけて必死で冷やしてくれた
女の人はもういない。
おかげでこの指はまだ動いてる
鉄の塊に人間の意識みたいなモノが注入されて
とんでもないスピードを創り出した。
きっとその人たちも火傷を負ったに違いない。
“揺らしてるだけ 自分の命 揺らしてるだけ”
あの夜想像した小さな世界がたくさんの人間の意識が
注入されてひとつの曲を生み出した。
次はその曲に合わせた顔。カバーのアートワーク。
さあ。次の場所へ出かけよう。
でもオレは子どもの頃からそんな鉄の塊も
ガソリンの匂いも大好きだ。
父親が乗ってた大きなキャンピングカーみたいな
シャンパンゴールドの車の操縦をしてみたかった。
煙草の火を点けるための鉄の棒、
「これはなんだろう?」って指を押し当てて
大火傷したっけ。
そんな時すぐに駆けつけて必死で冷やしてくれた
女の人はもういない。
おかげでこの指はまだ動いてる
鉄の塊に人間の意識みたいなモノが注入されて
とんでもないスピードを創り出した。
きっとその人たちも火傷を負ったに違いない。
“揺らしてるだけ 自分の命 揺らしてるだけ”
あの夜想像した小さな世界がたくさんの人間の意識が
注入されてひとつの曲を生み出した。
次はその曲に合わせた顔。カバーのアートワーク。
さあ。次の場所へ出かけよう。
YORKE. / November, 2017
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