キャンプブーム再燃!! ソロでもグル
ープでも……ゆるキャンのススメ

7月、いよいよ夏がやってきました。夏が苦手な筆者は「さぁ家に引きこもるぞ!」と出かけない気満々ですが、夏といえば行楽シーズン。海や山などアウトドアの予定を立てている方も多いかと思います。
SNS映えするという理由もあり、女性を中心にキャンプブームが再燃しているとか。雑誌などでも女性向けキャンプ特集が組まれており、カラフルなガーランド飾ったりレトロなランタンを使ったり……とにかくオシャレ。私が子どものころやっていたようなキャンプとは全然違い、今は“かわいいを楽しむキャンプ”が流行っているようです。自然はどこいった!と、ツッコミたくもなりますが、写真を見る限り楽しそう……と思ってしまいます。
話がすっかりそれましたが、そう、このコラムは「Manga Diggi’n」。マンガをご紹介するコラム。というわけで、今回は“キャンプ”を題材とした作品をご紹介いたします。
『ゆるキャン△』あfろ(芳文社)
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舞台は山梨。ある寒い冬の日、シーズンオフのキャンプ場にて一人でキャンプをするソロキャンパー女子高生・リンは、山で遭難しかけていた少女・なでしこを助けます。その時だけの偶然の出会いかと思いきや、なんとなでしこはリンが通う高校に転校してきた女子高生だったのです。
アウトドアに憧れていたなでしこは、転校先の学校で野外活動サークル(通称“野クル”)に入部します。一方リンは野クルには所属せず、一人でのキャンプを好むソロキャン女子(あとかわいいのに毒舌)。しかし人懐っこいなでしこには心を許したのか、ソロでキャンプへ行く際はなでしこと連絡を取り合ったりと、ちょっとツンデレ気味なところがかわいい……。『ゆるキャン△』はそんなリンとなでしこ、そして野クルのメンバーたちがゆるっとキャンプを楽しむ新感覚キャンプマンガです。
心が鍛えられる!?“ソロキャン”とは
キャンプといえば家族や友人たちと楽しむもの…と、私も『ゆるキャン△』を読むまでは思っていました。が、そんなのは固定観念。一人で楽しむキャンプ、それが“ソロキャン”です。
自転車で日本一周していて、テントで野宿……こんな人も言わば“ソロキャンパー”ですが、『ゆるキャン△』でリンが楽しんでいる“ソロキャン”は、キャンプ場を借りて一人でテントを設営し一人でご飯を作り一人で寝る……本当に一人でキャンプをしに行っている、真のソロキャンプ。しかも真冬に。正気か。
話す相手はおらず、ただ黙々とテントを組み立てたり焚き火を起こしたり。そして大自然の中ゆっくりと流れる時間を楽しむ……40、50代のおじさんか!?っていうくらい落ち着いた大人な楽しみ方を、女子高生が。一人カラオケに一人焼肉……一人で楽しむ趣味は様々ですが、これはなかなか高度な“一人〇〇”に入るはず。きっと心がカッチンコッチンに鍛えられるに違いありません。
しかし、うかれぽんちきのいない静かなキャンプ場で、焚き火で暖まりながら静寂の大自然を満喫できる……このうえなく贅沢で、乙な趣味ですね。
キャンプがしたくなる!しかも冬に
キャンプといえば、夏。むしろ冬にキャンプなんてできるの?と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、できるんです。
「山の日」が8月に制定されたこともあり、登山も夏のイメージがあるかもしれません。しかし、夏場だと熱中症や虫・山ヒルの危険性もあるため、涼しい時期や夏でも標高の高い山がいいそうです。
もちろんキャンプも防寒さえきちんとしていれば冬にできます。むしろリンは冬にしかキャンプをしません。なぜなら「汗をかかない、虫がいない、静か、焚き火と温泉が気持ちいい」……その気持ち、友達少ない&暑いの苦手&人込み大嫌いな筆者はよーーくわかります。
リンのように冷え切った身体を焚き火や外で淹れたコーヒーで温めたり、道中立ち寄った温泉に入ったり……寒いからこそ、暖かさが身に染みますよね。そして冬の澄んだ空気の星空を眺める……最高じゃないですか!
大自然の中、君は誰と何想う
リンはソロキャン派ですが、なでしこは野クルでグループキャンプ派。『ゆるキャン△』では一人でのキャンプの楽しみ方だけでなく、グループでの楽しみ方も描かれています。
一人では強風の中テントを設営するのも一苦労ですが、気心知れた仲間となら難しいテント設営もわいわい楽しく感じられるもの。また、キャンプ場への道中、道の駅や温泉に立ち寄っておしゃべりしながらまったりするのも楽しいですよね。
ホテルや旅館ではなく、外で一夜を過ごすという非日常でちょっと特別な夜。キャンプの楽しみ方は人それぞれ、自分ならどっちがいいかな?と妄想してみてください!
ソロだけど、一人じゃない。女子高生ならではの会話がかわいい
ソロキャン派のリンは、自転車やスクーターに荷物を詰め込み、様々なキャンプ場へ足を運びます。しかし決して友達がいないわけではなく、ソロでキャンプをするのが好きなだけなので、移動中や休憩中も友人たちと携帯でのやりとりがとまりません。
落ち着いていてローテンション。黙っていれば美人なのに、毒舌を繰り出すリン。ちょっと天然で人懐っこい犬のような、なでしこ。そして二人を取り巻く友人たちの何とも言えないテンポのよい会話が、女子高生だな~~~!とニヤニヤしてしまいます。
カレーやBBQだけじゃない!キャンプ飯
キャンプと言えば……カレーとBBQですよね。しかし!キャンプ飯はこれだけではありません。コンビニで買ってきた肉まんをバターを塗ったホットサンドメーカーでサンドしてこんがり焼いたり、土鍋を持ってきて鱈鍋、パスタなどなど。カップラーメンでさえ寒空の下の空腹状態ではごちそうになります。もちろん自炊の他にも、道の駅や温泉でご当地グルメやおまんじゅうを食べたり。思わず真似したくなるキャンプ飯&アウトドア飯がいっぱいです。
キャンプは大人の趣味!?魅力的なギア
野クルに入ったなでしこは、アウトドア初心者。実は野クルのメンバーもリンほどキャンプをこなしているわけではありません。なぜなら彼女たちは普通の女子高生だから……。キャンプ用品って、お高いんですよね。
そんな野クルのメンバーたちは、自分たちでも買えるキャンプ用品を求めてアウトドアショップへ向かいます。テントからシュラフ、チェア、ランタン…キャンプに必要なギアがわかりやすく紹介されているので、これからキャンプを始めてみたい!と思っている方は必見。
キャンプは興味あるけど、お財布に余裕が…と嘆いている方。まだ諦めないで!憧れのギアだけでなく、低予算で買えるギアの紹介もありますよ。リンやなでしこ、野クルのメンバーはアルバイトでお金を貯め、自分が買えるギアから少しずつ揃えていきますが、大人だからこそ、がっつり揃えて形から入ってみるのもアリだと思います!
“行かなくても行った気になれる新感覚キャンプマンガ”、『ゆるキャン△』。行った気になれる……と言いつつ、やっぱり行きたくなるはず! SNS映えするから、オシャレだから……それだけでなく、雄大な自然やグルメや一人の時間……楽しみ方は様々。夏なのに全力で冬のキャンプの楽しみ方をご紹介しましたが、ぜひ『ゆるキャン△』片手に夏のキャンプも楽しんでください!
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