【Superfly】『「Mind Travel」リリ
ース記念Free Live』2011年6月15日
at 横浜赤レンガ倉庫

撮影:渡邊一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)/取材:編集部

“すっごい人、人、人…って感じで、ありがとう~!”。グルービーな立ち上がり2曲後のMC。駆け付けたファン2万人。アルバム発売日での、お祭りフリーライヴも3度目を迎え、名実ともにスターポジションに立った越智志帆のヴォーカルに迷いは感じられない。開演12時間前(朝8時)の時点で整理券配布の列は5000人を超えていたという。“結構、時間あったよね(笑)”。そりゃそうだ、欧風レンガの建物に囲まれ、海風を頬に感じる異国情緒あふれる旅気分のロケーションとはいえ、長~い待ち時間であったことは確かだ。その分、ボルテージはMAX、開放感とともに歓喜が波打つ。ライヴ初披露となる「Beep!!」では、ミュージックビデオにも出演しているポリスメンダンサーたちが登場しステージに華を添える。フリーライヴとはいえ手抜きなど一切見せず、如何に素晴らしい出来のアルバムかを納得させるに足るパフォーマンスを繰り広げた。が、小1時間はあっと言う間。本編ラストは、このアルバムの肝「Ah」。歌詞はない。言霊というのが正しいのかもしれない。“言葉に訳せない気持ちを、どデカイため息で夜空に解き放ってもらいたい”と越智志帆が放った感情のうねりは、伸びやかに艶やかに空間を彩り、会場へと溶け込み、潮風に乗り彼方へと運ばれていった。感嘆から静かに立ち上がった満場の拍手は、そのままアンコールの呼びかけへ。スッキリした感の締めは、「Alright!!」。アッパーにステージ上を跳ね回り、賑やかに締め括った。この模様は、『LISMO!』でアーカイブ配信中。WOWOWでは、8月6日に無料放送される。

セットリスト

  1. Rollin’Days
  2. Wildflower
  3. Sunshine Sunshine
  4. Eyes On Me
  5. Beep!!
  6. Free Planer
  7. タマシイレボリューション
  8. Ah
  9. Alright!!
Superfly プロフィール

スーパーフライ:越智志帆によるソロプロジェクト。2007年にシングル「ハロー・ハロー」でデビュー。08年に1stアルバム『Superfly』をリリースすると、2週連続1位を記録! 以降、オリジナルアルバム及びベストアルバム計6作品でオリコンアルバムランキング1位を獲得。09年にはニューヨーク郊外で行なわれた『ウッドストック』の40周年ライヴに日本人として唯一出演し、ジャニス・ジョップリンがかつて在籍したBig Brother & The Holding Companyと共演を果たす。シンガーソングライターとしてのオリジナリティーあふれる音楽性、圧倒的なヴォーカルとライヴパフォーマンスには定評があり、デビュー17年目を迎えてもなお進化を止めずに表現の幅を拡げ続けている。Superfly オフィシャルHP

OKMusic編集部

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