【9mm Parabellum Bullet】9mm Para
bellum Bullet SHIBUYA-AX 2008年6
月6日

取材:ジャガー

日本のロック界に新風を巻き起こしている9mmが、待望のSHIBUYA-AXでの初ワンマンライヴを行なった。菅原卓郎が“息もつかせぬ感じでいくから”と宣言しただけあって、1秒たりとも気を抜けない緊張感を持ちながらライヴは進んでいく。 先日発売されたDouble A-Side Singleに収録されていた「Wildpitch」のイントロダクションがけたたましく鳴り響き、ライヴの幕開けを告げる。“楽しんでください、僕らも楽しみます”。菅原はそう言って、観客との距離を埋めていく。見せ方は激しいものの、プレイだったり音使いは非常に丁寧で、観る者を飽きさせることなく、より気分を高揚させるのだった。 アンコールでも勢いは落ちるどころか、加速する一方で、菅原が“叫べ!”と煽ると同時に、観客もエネルギーを再び放出する。放出せずにはいられないほどに、中毒性の高いサウンドが細胞レベルにまで突き刺してくるのだ。 今年の夏はフェス、9月はLa.mamaで自主企画、そして10月には日比谷野外大音楽堂でのワンマンと、ぞくぞくと後が控えている。ライヴを重ねる度に著しく成長を遂げる彼らに抱く期待は、半端なく高い。しかし、それをことごとく裏切り、それ以上のものを生み出してくれることは間違いない。今宵のライヴでも、磨きのかかったプレイで彼ら自体からの熱量を感じれたのだし。仕事云々を抜きに、私も9mmへの期待度が高まった観客のひとりになってしまったようだ。
9mm Parabellum Bullet プロフィール

キューミリ パラベラム バレット:2004年3月横浜にて結成。2枚のミニアルバムをインディーズレーベルからリリースし、07年にDebut Disc「Discommunication e.p.」でメジャーデビュー。09年9月9日に初の日本武道館公演を開催し、結成10周年を迎えた14年には日本武道館2デイズ公演を成功させた。16年に自主レーベル”Sazanga Records”を立ち上げ、メジャーデビュー10周年を迎えた17年5月に7thアルバム『BABEL』リリース。18年には期間限定無料ダウンロードというバンド初の試みを行なった「キャリーオン」(映画『ニート・ニート・ニート』主題歌)と、9月に開催した『カオスの百年TOUR』会場限定シングルとして「21g/カルマの花環」を発表。バンド結成15thアニバーサリーイヤーとなった19年には、4月に東京・大阪にて野音フリーライヴ開催し、8枚目となるオリジナルアルバム『DEEP BLUE』をリリース。そして、23年に結成19周年イヤーを迎え、『9mm Parabellum Bullet 19th Anniversary』を開催。1月から12月までの9日、もしくは19日と“9”がつく日には、アコースティックライヴの合わせると15公演を実施し、9月19日には9年振りとなる日本武道館公演も開催。9mm Parabellum Bullet オフィシャルHP

OKMusic編集部

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