【ナイトメア】ナイトメア Zepp Tok
yo 2008年3月28日

取材:ジャガー

今飛ぶ鳥を落とす勢いでヴィジュアルシーンを席巻する彼らのZeppツアーも、今日を残すのみ。昨年の日本武道館でのライヴは、しっかりと血となり、肉となり、より魂のこもった熱いステージングへと反映されていた。歌声を引き立たせる重厚なRUKAのドラムと、激しくなぶるNi?yaのベースとの絶妙なバランス。そこへやわらかなタッチで舞うような咲人のギター、荒々しく感情的な柩のギターが加わる。力強いリズム隊と対照的な2本のギターが生み出すサウンドは静と動の狭間を行き来し、聴くほどに気持ちを高ぶらせていく。そして、唸り、叫び、思いの丈を歌にぶちまけるYOMI。そればかりではなく、ギターの代わりになるような大きめのちりとりを持って弾いてみたりと、エンターテインメントとしての演出も怠らない。バカになる時もカッコ良く決める時も、同じだけ精一杯になるからこそ、こんなに多くのオーディエンスを惹き付けてやまないのだろう。 ライヴも終盤に差し掛かったところで、“ボロボロになって帰りたい”と言った柩。全身全霊をかけ、最高のプレイを魅せたいという5人の気持ちが強く伝わってきた。その言葉通り、ステージ上を所狭しと動き回るメンバー、それに応戦し激しいヘッドバンキングを繰り返す観客。アンコールでは、10回ほど「the FOOL」をリピート演奏! 回をます度に激しさを増す、その熱演で、最後まで観客を魅了し続けた。ライヴ後は、お世辞にもきれいな姿とは言えないが、メンバー、観客ともに、晴れ晴れとした良い表情を浮かべていたのは言うまでもない。
NIGHTMARE プロフィール

ナイトメア:2023年結成に23周年を迎えたビジュアル系バンド。03年、シングル「-Believe-」でメジャーデビューを果たし、06年に発売されたシングル「the WORLD/アルミナ」がアニメ『DEATH NOTE』のテーマソングに起用され、オリコン週間チャート初登場5位を記録し、07年には初の日本武道館公演を実施する。16年にバンド活動を一時休止したが、20年の活動再開に伴い、2月11日に横浜アリーナにて『NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE ”GIANIZM 〜再悪〜”』を開催し、完全復活を遂げる。同年10月にリリースした20th Anniversary 第一弾シングル「ink」がオリコン週間チャート初登場8位を記録し、同年12月には20周年ツアーファイナルを中野サンプラザで行なう。21年3月リリースの復活第2弾シングル「cry for the moon」がオリコン週間チャート3位(3/15付)を獲得。22年3月には7年振りのフルアルバム『NOX:LUX』をリリースし、充実のアルバムを引っ提げて全国ツアーを実施。同年11月には30枚目となるシングル「With」をリリース(アニメ『最後の召喚師 -The Last Summoner-』日本語吹替版オープング)、全国ツアーをTOYO DOME CITY HALL で締める。23年3月にシングル「FAREWELL」をリリ-スし、17箇所にわたる全国ツアーを敢行。ツアーファイナル恵比寿リキッドガーデンは押し寄せたファンの熱量が渦巻く歴史的なライヴとなった。NIGHTMARE オフィシャルHP

OKMusic編集部

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