【クリープハイプ】『平日の武道館
バイト編~ねぇ、シフト代わってくれ
ない?~』、『連日の武道館 正社員
編~有給休暇の使い道、これが私の生
きる道~』2014年4月16日 at 日本武
道館

撮影:神藤 剛/取材:高良美咲

 2日間で違うタイトルを掲げたキャリア初となる武道館公演をソールドアウトさせ、大成功を収めたクリープハイプ

 初日となる『平日の武道館 バイト編~ねぇ、シフト代わってくれない?~』のオープニングは、事前に公開されていた予告映像の続きが流れ、コンビニでアルバイトをする少年がクリープハイプの一連の騒動をスマホで見て“お前ら何で始まったと思ってるんだよ!”と怒りをぶつけるところで映像が終わる。そして、“クリープハイプはこの曲で始まったと思ってます”(尾崎世界観/Vo&Gu)という言葉から「左耳」で幕を開けたライヴはインディーズ時代の楽曲を立て続けに披露。現在も変わらずライヴでは演奏され、ファンに大切にされている色あせることのない楽曲たちに、イントロが鳴るたびに客席からは歓声が起きた。そして、リズミカルにバンドサウンドが弾む、愛らしい「マルコ」や“夏のせいで武道館まできたよ”という「ラブホテル」などの人気曲をはさみ、尾崎がアコギに、小泉 拓(Dr)がドラムスティックをブラシに持ち替え、「グルグル」をライヴ初披露。また、長谷川カオナシ(Ba)と尾崎の掛け合いが映える「火まつり」では、燃え滾るような赤い照明、重厚なバンドサウンド、さらに炎が出るという仕掛けに気圧された。一気に会場を熱狂の渦に巻き込んだ後は再び映像の続きが流れ、この日のタイトルを彷彿させる「バイト バイト バイト」へ。「HE IS MINE」では“武道館は厳しいんだって、いろいろ。武道館は言っちゃいけない言葉とかあるから、分かってるだろうな? よろしくお願いします”という尾崎の言葉に応えるように、“セックスしよう!”というオーディエンスの声が会場中に響いた。その後もライヴで定番の楽曲を畳み掛け、いつもの飾りすぎないシンプルさでありながらも、四方八方からの照明やスクリーンを駆使したさまざまな演出でも魅せつけた。アンコールでは“上手く言えないけど、バンドやってて良かったなと思ってます”と語る尾崎の姿が印象的だった。

“連日の武道館 正社員編~有給休暇の使い道、これが私の生きる道~”と銘打たれた2日目。“大変お騒がせしております、今話題のクリープハイプです”という言葉で「オレンジ」から始まると、昨日とは打って変わってメジャーデビュー後の楽曲を立て続けに披露したかと思いきや、“とっておきのラブソングができました”“愛しのあの人に捧げます”と新曲を披露。モニターには今回の移籍に関しての歌詞が。そのアグレッシブさあふれる勢いと、思いがけない展開に一瞬圧倒されたが、クリープハイプらしいありのままの意志の見せ方に、客席からは大歓声が起こった。そのまま駆け抜けるように会場を盛り立てる楽曲を続けた後は、先ほど披露した新曲を作ったふたりに関して“近日中にベースとギターが変わるかも”というジョークで会場を笑わせ、「グレーマンのせいにする」「傷つける」とミディアムテンポの楽曲で火照った会場を鎮めた。小川幸慈のギターが響き渡った「イノチミジカシコイセヨオトメ」からはさっきまでのペースを取り戻すかのようにオーディエンスは飛び跳ね、長谷川の気怠い歌が心を揺さぶる「かえるの唄」、鬱々とした気分を吹き飛ばすようなさわやかな「憂、燦々」まで休むことなく熱さをぶつけたクリープハイプ。本編ラストを飾る「社会の窓」では“最高です!”とオーディエンスそれぞれが最高の笑顔で応え、銀色の紙吹雪が舞い、最高潮の盛り上がりを見せて本編を締め括った。アンコールでは今回の武道館に対して“これで終わったらどうしようかと思ったけど、全然大丈夫そう”と意欲を示した尾崎。ゆったりとした空気で「さっきの話」「女の子」を演奏し、ダブルアンコールでは2日間ともに5月7日に移籍後初リリースとなる新曲「寝癖」、そのカップリングとして収録されているインディーズ時代の楽曲「ねがいり」を披露。過去と現在を余すことなく見せ付け、新しいスタートを清々しく切った。

セットリスト

  1. 【4月16日】
  2. 『平日の武道館 バイト編~ねぇ、シフト代わってくれない?~』
  3. 1.左耳
  4. 2.SHE IS FINE
  5. 3.蜂蜜と風呂場
  6. 4.あの嫌いのうた
  7. 5.マルコ
  8. 6.チロルとポルノ
  9. 7.ラブホテル
  10. 8.グルグル
  11. 9.グレーマンのせいにする
  12. 10.傷つける
  13. 11.風にふかれて
  14. 12.ごめんなさい
  15. 13.火まつり
  16. 14.バイト バイト バイト
  17. 15.HE IS MINE
  18. 16.身も蓋もない水槽
  19. 17.ウワノソラ
  20. 18.社会の窓
  21. 19.憂、燦々
  22. 20.オレンジ
  23. <ENCORE1>
  24. 1.イノチミジカシコイセヨオトメ
  25. 2.手と手
  26. <ENCORE2>
  27. 1.寝癖
  28. 2.ねがいり
  29. 【4月17日】
  30. 『連日の武道館 正社員編~有給休暇の使い道、これが私の生きる道~』
  31. 1.オレンジ
  32. 2.おやすみ泣き声、さよなら歌姫
  33. 3.NE-TAXI
  34. 4.言わなくても伝わると思ってたよ
  35. 5.新曲
  36. 6.あ
  37. 7.ウワノソラ
  38. 8.HE IS MINE
  39. 9.グレーマンのせいにする
  40. 10.傷つける
  41. 11.明日はどっちだ
  42. 12.イノチミジカシコイセヨオトメ
  43. 13.手と手
  44. 14.愛の標識
  45. 15.週刊誌
  46. 16.ラブホテル
  47. 17.かえるの唄
  48. 18.憂、燦々
  49. 19.さっきはごめんね、ありがとう
  50. 20.社会の窓
  51. <ENCORE1>
  52. 1.さっきの話
  53. 2.女の子
  54. <ENCORE2>
  55. 1.ねがいり
  56. 2.寝癖
クリープハイプ プロフィール

クリープハイプ:2001年、3ピースバンドとして結成。下北沢を中心にライヴ活動を行なう。幾度かのメンバーチェンジを経て、09年に現メンバーで活動開始。12年4月にアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューを果たす。14年4月には、自身初となる日本武道館公演を2デイズに渡り開催。その後も精力的な活動を続け、CM、映画、アニメなどの数々のタイアップをはじめ、16年6月には尾崎が初の小説『祐介』を発表し大きな反響を呼ぶ。着実に活躍の場を広げている中、同年9月7日に4thアルバム『世界観』をリリース。クリープハイプ オフィシャルHP
UNIVERSAL SIGMA
クリープハイプ オフィシャルTwitter
クリープハイプ オフィシャルFacebook
クリープハイプ オフィシャルInstagram
Wikipedia

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