【SCANDAL】『SCANDAL ARENA LIVE 2
014「FESTIVAL」』2014年6月29日 at
横浜アリーナ

撮影:WATAROCK/取材:榑林史章

 結成6年、楽曲は100曲を超すというSCANDAL。ガールズバンドの頂点に君臨し、ロックバンドシーンの中核を担う存在として、絶大な人気を誇る彼女たちが、初の横浜アリーナ2デイズ公演を開催した。4人が交互にラップを繰り広げるド派手なナンバー「SCANDAL IN THE HOUSE」で、文字通りお祭り騒ぎのように幕開けしたステージ。ド頭からキメてくれたのは、RINA(Dr&Vo)。同曲の歌詞に出てくる《『アリーナ見えてるぅぅぅ!!』》が生披露されると、観客も待ってましたとばかりに声を上げた。そのRINAは、最初から最後まで全力プレイ。いつもの笑顔はお休みして、真剣な表情でドラムと向き合う姿が、実に熱くクールだ。“ここから見る景色は最高。みんなありがとう”と、目を潤ませたTOMOMI(Ba&Vo)。久しぶりに披露した「ビターチョコレート」では、感情の乗った憂いのある声で観客を引き込み、バリエーション豊かな歌とプレイで魅せてくれた。“横浜アリーナに何度でも立てるようなアーティストになりたい”と、気持ちを語ったHARUNA(Vo&Gu)。「Rainy」では荒ぶる感情を必死にこらえるような歌声を、「会わないつもりの、元気でね」ではそそるような大人びた表情も加わった歌声で、クールな女っぷりを見せつけた。オレンジ色のボブヘアーがインパクト大のMAMI(Gu&Vo)は、青色のレスポールの存在感もさることながら、ギタープレイも個性的。「下弦の月」の前にはハーモニクスで神秘的な空間を作り上げた他、「涙よ光れ」ではシンプルなカッティングを聴かせるなど、多彩な演奏で観客を沸かせた。ライヴの鉄板ナンバーがずらり20曲。ロックの女神がほほえむ圧巻の演奏に、1万人超の観客が沸いた。

セットリスト

  1. SCANDAL IN THE HOUSE
  2. 会わないつもりの、元気でね
  3. SCANDAL BABY
  4. サティスファクション
  5. OVER DRIVE
  6. DOLL
  7. STANDARD
  8. Runners high
  9. LOVE SURVIVE
  10. EVERYBODY SAY YEAH!
  11. 下弦の月
  12. ビターチョコレート
  13. ハルカ
  14. Rainy
  15. 太陽スキャンダラス
  16. スペースレンジャー
  17. 涙よ光れ
  18. Departure
  19. <ENCORE>
  20. 夜明けの流星群
  21. 太陽と君が描くSTORY
SCANDAL プロフィール

06年8月、大阪のヴォーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。メンバーは、HARUNA(vo&g/1988年08月10生まれ)、MAMI(g&vo/1990年05月21生まれ)、TOMOMI(b&vo/1990年05月31生まれ)、RINA(dr&vo/1991年08月21日生まれ)。荒削りでアグレッシヴなバンド・サウンドと、怖いもの知らずに突き抜けるポップなキャラクターをそのままにバンド活動を開始。結成後間もなく、大阪城公園にある通称“城天”でストリート・ライヴを始め、地元・関西のライヴハウスにも出演するようになる。

08年3月、米シアトルで行われたジャパン・カルチャー・フェスティバル『Sakura-Con 2008』に招待され、全米6大都市ツアー敢行を併せて7,000人を越える動員を記録。同年7月にはフランスで開催された『Japan Expo』に10,000人、8月に香港で行われた『第10回アニメコンベンション&ゲームス香港』に参加。8,000人の前でライヴを行い世界音楽大国を股に掛けて注目を浴びる。8月にインディーズ・ミニ・アルバム『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』を発売後、10月には<エピックレコード>よりシングル「DOLL」でメジャー・デビュー。

09年10月に発表したデビュー・アルバム『BEST★SCANDAL』はオリコン週間チャート初登場5位を獲得。年末に行われた『第51回輝く!日本レコード大賞』では新人賞を受賞し、今最も注目されるガールズ・ガレージ・バンドとして大きな話題を集めている。SCANDAL オフィシャルHP(アーティスト)
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