POLYSICS ハヤシ×CLUB Que shimokitazawa 二位徳裕 - the Homeground 第17回 -

POLYSICS ハヤシ×CLUB Que shimokitazawa 二位徳裕 - the Homeground 第17回 -

POLYSICS ハヤシ×CLUB Que shimoki
tazawa 二位徳裕
- the Homeground 第17回 -

ロックバンドがやるべきことは演奏だけ
ではない

 CLUB Que shimokitazawa

CLUB Que shimokitazawa

CLUB Que shimokitazawa プロデューサー 二位徳裕

在籍 23年。中学生の頃から自分でもバンドをやってまして、上京後にうまい話や出会いがないかなといういやらしい気持ちでライヴハウスで働き出しました。今思うと実に生半可な気持ちで働き出したんですけど、出会ったバンドがすごすぎてちゃんとやらないとみんなに失礼だと思って、ライヴハウスをやることに専念しようと思いました。でも、俺も時々日本武道館行けるんじゃねー?と淡い夢を見ることがあります(笑)。

住所:〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンビルB2F
電話番号:03-3412-9979
http://www.ukproject.com/que/

CLUB Que shimokitazawaはPOLYSICSをはじめ、長年に渡って活躍中のアーティストを多く輩出していますが、そういったバンドたちを実際に見てきた上で、出演者にはどういったことを伝えたいと思っていますか?

ロックバンドがやるべきことは演奏だけではない。POLYSICSを観たらすごく分かる。ロックは総合格闘技ならぬ総合芸術なんだ。音楽に加えて遊び心、やんちゃ心、野心なんかがなければ客は奮い立たない、ですね。あとは、革新的なサウンド、インパクトあるデザインやビジュアル、感銘する発言、驚く行動力。みんな若いうちにライヴハウスでそれを鍛えるんです!
プロデューサー 二位徳裕さん

プロデューサー 二位徳裕さん

POLYSICSとの出会いはいつ頃でしたか?
DECKRECというレーベルをやっているネモト・ド・ショボーレが当時CLUB Queでバイトをしていまして。面白いバンドがいるって紹介してくれて、血気盛んな30歳くらいの俺が、血気盛んな20歳に満たないPOLYSICSに撃沈されました。初期は毎回、場外乱闘のようなライヴでした。でも、恥ずかしいとかカッコ良いとか、ちゃんとできてるとかダメだったとかをまったく感じさせないすごいパワーなんです。それをどう受け止めてお客さんに伝導させるかが僕らの役目ですね。

第一印象はどうでしたか?

やばいです。エネルギーしかない。あと、食パンが飛び交ってました(笑)。一瞬怯みましたけど、テクノとかガレージとかパンクとか全部飛び越えて新種のロックバンドに出会った喜びですね。

逆に、POLYSICSからはどのような印象を持たれていたと思いますか?

どうなんでしょう? さっぱり分かりません。僕は衝撃的なバンドに出会うと音楽的な話とかが全然できなくなるので、適当なやつと思われたかもしれません。

出会いからの変化についてはどのように感じていますか?

すごすぎる! うまい! エジソン以来の大発明! 最初が突然変異で、あとは緩やかに変わってきたかのような気もしますが、ほんとは観るたび衝撃的に進化してるんです。気が付いたらテクニカルでアバンギャルドな印象。プロレスで言うなら、最初ヒール役だったかもしれないけど、もはやヒーロー。アントニオ猪木とは言わないけど、タイガーマスクを超える、業界を代表するレスラー…あっ、いやバンドです!

印象に残っているライヴについて教えてください。

2004年5月30日から6月6日までやった『7DAYS TO DIE!!!! ~ALL OF POLYSICS!!!! ~そして伝説へ...~』。この記録は誰にも破られていません! あとは八十八ヶ所巡礼との対バン、CLUB Queじゃないけど、カヨちゃんが脱退した日本武道館とかいっぱいあります。

二位さんの思うPOLYSICSの魅力とは?

進化し続けていること。古い音楽にもしっかりリスペクトがありながら、最新型の音を追求していること。ライヴでは汗が半端ないこと!

POLYSICSに影響を受けていると思う出来事はありますか?

そりゃあ、影響受けないほうがおかしいです。新種が出るたびにアプローチを変えていく必要があるのがライヴハウス。特に照明においては、ポリが出るようになって、ホール側の灯対も活躍し出して、数も増えました!

CLUB Que shimokitazawaにとって、二位さんにとって、POLYSICSの存在とは?

いつも元気もらってますし、尊敬してます。ポリのライヴで“ヘコたれない身体作りをしなきゃ”とか、すごく気になります。でも、なんか親戚のようでもあって、顔を見るとほっと落ち着くところもあるんです。

ここだけのエピソードがあれば教えてください。

そんなの言えないっす。そりゃあ秘密ですよ。…まぁ、僕がサングラスっていうか、あのバイザーですね。あれが壊れた時に直してあげたことですね。それは自慢ですね。でも、この前僕の目の中に鉄粉が入ってしまって、深夜に病院にいったらドラムの矢野くん(※そっくりな医者)が出てきたんでものすごい不安になって帰ろうかと思いましたけど、見た目に似合わずかなり高等な技術で鉄粉を取り除いて、“さすがPOLYSICS!”と思いました。矢野くんありがとうございました。これからは常にバイザーをして目を保護していこうと思います(笑)。

二位さんから見たPOLYSICSの推しポイントベスト3を教えてください!

1“キャッチーで無造作に騒げるリズムと音”、2“どこからどう見てもPOLYSICSと分かる出で立ち”。みんな見習えー! 3“かと言って、スーパーマンではないところ”かな~。例えば、みんなでお正月にコタツを囲んで鍋しても楽しそう!と思えるところ。そんな自然なことにもエンターテイメントを感じるのです。

最後に、POLYSICSにひと言お願いします!

地球最後の日までPOLYSICSであってください! 全然関係ないですけど、今日、夢にハヤシくんが初登場してきたので、このオファーに腰を抜かしています。これは深い縁というか、やはり僕たちはつながっているんだと思います(笑)。

OKMusic編集部

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