【Mrs. GREEN APPLE】『Variety is
Variety』2015年7月20日 at Shibuya
eggman
こうなるとミセスも燃えないはずはなく、「リスキーゲーム」「我逢人」「HeLLo」と猛烈なスピードでロケットスタート。若井滉斗(Gu)、髙野清宗(Ba)、キーボードの藤澤涼架までステージ前に飛び出して煽りまくり、山中綾華のパワフルなドラムを中心に、複雑なリフの応酬をばっちり決める。抜群にポップなメロディーとメッセージ性の強い歌詞が注目されるミセスだが、ライヴバンドとしての実力も十分だ。骨太なミクスチャー風の「藍」やループするビートの「L.P」などダンサブルな曲調ではグッとエモく、ソフトタッチの「ゼンマイ」、センチメンタルなバラード「日々と君」など、スローな曲では目をつぶり感情を込めて歌う元貴。終盤は「ナニナニヲ」「StaRt」など、リズム、メロディー、リフ、観客の手拍子が一体となって突っ走り、本編16曲はあっと言う間だ。そして、最後の最後、“音楽で世界は変えられないかもしれない。でも、人の心の支えにはなれる。こんな世界だけど生き抜いていこう”と言って歌った「道徳と皿」の素晴らしさ。18歳にして骨太な思想と音楽を持つ男、元貴がヴォーカル&詞曲を務めるMrs. GREEN APPLEが大器であることを再確認した。