【JUJU】12作のお話を上手に読めてい
たら良いなあと思います

90年代半ばから00年代初頭のJ-POPをJUJUがカバー! 凄腕プロデューサー陣によるサウンドも聴きどころだ。JUJUの歌声の圧倒的な魅力、名曲の持っている絶大な輝きを存分に噛み締めてほしい。
取材:田中 大

CMソングで話題になった「Hello, Again~昔からある場所~」が、今回のアルバムの出発点ですか?

そうなんです。『Hello, Again~昔からある場所~』はCMのチームから声をかけていただいて歌うことになった曲なんですけど、最初はシングルリリース予定がなかったんですよ。でも、たくさんのみなさんから“CDにしてください!”という声をいただけて。そういう反応を感じながら、“じゃあ、他にカバーをするとすれば、どんな曲が集まるんだろう?”っていう素朴な興味が出てきたんですね。

ホームページでみなさんからのリクエストを募っていましたけど、特に“邦楽”とか“女性アーティスト”っていう括りはなかったですよね?

なかったですね。ただ“JUJUに歌わせてみたい”っていうところだったので。そうしたら邦楽で、女性シンガーの曲が多かったんです。“Request”っていうタイトルですから、私はリクエストに応える立場。自分の歌いたい曲を歌うのではなく、リクエストしていただいた曲を歌うかたちにしたかったんです。

カバーするのって、オリジナル曲をレコーディングするのとはどういうところが違いますか?

“曲を自分なりに解釈しちゃいけないんだな”ってことを思いました。我が物顔で他の方の曲を歌うのは絶対に間違いだなと。だから今回、自分色にしないように歌っているんです。アーティストとしてってよりも歌手として、みなさんのリクエストにお応えするかたちなんですよね。これを聴いて、“カラオケ行くぞ! 歌いに行きたい!”ってなってくれたらうれしいです。オリジナルが流れていた頃の記憶が蘇る思い出の起爆剤みたいになったり、私のカバーを聴いて“自分はこれだけ大人になったんだな”って思ってもらえてもうれしいです。

原曲が好きな方も、これは絶対喜ぶアルバムですよ。

そうなってくれればうれしいです。外歩いてて生卵とかぶつけられたら嫌だなあとか思って(笑)。オリジナルが好きな方の思い出の邪魔だけはしたくなかったんですよね。

JUJUさんの思い出の曲もありますか?

わたしはNYにいたので全部に思い出があるわけではなんですけど、中島美嘉ちゃんの『WILL』は好きでした。この曲が主題歌だったドラマの『天体観測』にハマっていたので。NYのレンタルビデオ屋で借りて観ていたんです。あと、『つつみ込むように…』とか『Hello, Again~昔からある場所~』もそうですけど、NYで友達がカラオケで歌っていたのを思い出したりもするんですよね。名曲って海を越えてNYにも来るんだなあってことも思いました。

さっきの選曲の話もそうですけど、JUJUさんってスタッフの方の“こういうのやったら面白いよね”っていうアイディアに乗るのがすごく好きですよね。

そうなんですよね。私は柳のような人間ですから。風が吹くほうへしなり、押されるほうにしなり、という感じで。でも、それで良いと思います(笑)。他のアーティストの友達にも、“いろんな方向に行って、楽しそうだね”って言われるんですよ。“あの人、何やるか分からないけど、いつも何かしてるよね”って言われるようなスタンスで、これからもいられたら良いです。デビューした頃は気負っていた部分もあったけど、そういうものはどんどん取れてきたので。“実際、私は何をしたいんだろう?”って考えた時に、“私は歌を歌いたいんだな”って結論に至った。そこに気付くのに、それなりに時間がかかったんですけど。私は“柳で、何より歌が好き”っていう人。“こういうメッセージを伝えたい”っていうハッキリしたものを持っているアーティストにも憧れるんですけど、私はそういうふうに生れてこなかったんだと思う。ずっと言っているのが“私は良い語り部でいたい”ってこと。私にとって歌ってストーリーテリングだから、良いストーリーテラーでありたいっていうのが最初に来るんです。今回は12曲ですけど、12作のお話を上手に読めていたら良いなあって思います。

JUJUさんの曲も、いずれこのアルバムみたいにどなたかにカバーされたら良いですね。

そうなったら、ただただうれしいです。徳永英明さんが『やさしさで溢れるように』をカバーしてくださったのは、うれしかったですよ。そんな曲が1曲でも増える歌手になりたいと思っています。

で、そのカバーしたアーティストが、今度は“JUJUさんのファンに生卵をぶつけられるんじゃないか?”って緊張することになるわけですよ(笑)。

それって、おそらくカバーする全員が思うことなんでしょうね(笑)
JUJU プロフィール

ニューヨーク在住の女性ジャズ・ヴォーカリスト。
12歳の頃よりジャズ・シンガーを志し、京都にて音楽活動を重ねるも18歳で単身渡米。ジャズはもとよりR&B/ヒップホップ/ソウル/ラテン/ハウスといったNYサウンドを自分の資質とする。その活動がストリートで噂となり、01年頃よりフィーチャリング等で多数の作品に参加。窪塚洋介主演映画『凶気の桜』(02年)への楽曲提供もそんな活動の中の1つ。そして04年、1stシングル「光の中へ」で満を持してデビュー。
05年3月には、綾瀬はるか、石原さとみ、小雪等がキャスティングされた映画『Jam Films S』の主題歌に「Come,Fly With Me」が抜擢される。また同年NYでの音楽制作活動に平行して、日本でのライブ活動もスタートする。
06年にリリースした3rdシングル「奇跡を望むなら...」はUSEN総合チャート1位獲得、並びに22週連続チャート・インという異例の超ロング・ヒットを記録。07年にはシングル3曲、さらにユーズリミックス、ビリー・ジョエル、デバージなどの洋楽カヴァー曲を含む1stミニ・アルバム『Open Your Heart 〜素顔のままで〜』をリリースした。

“知る人ぞ知る”的なアーティストとしてコアなリスナーからの支持をうけてきたJUJUだが、08年8月23日にリリースされたSpontaniaとのコラボ曲Spontania feat. JUJU「君のすべてに」が着うた(R)等配信が250万DLを突破し、大ヒットを記録。また、そのアンサーソングとなる「素直になれたら JUJU feat. Spontania」を08年11月26日にリリースし、こちらも着うた(R)等配信は220万DLを記録。“誰もが知る”アーティストとなった。
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