L→R OKP-STAR(Ba)、TASSHI(Dr)、太志(Vo)、mayuko(Key)、大介(Gu)

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【Aqua Timez】自分を縛りつけている
ものをゼロにする

通算12作目のシングルが完成! 軽やかで、雄大で、疾走感に満ちあふれたAqua Timezらしいロックナンバー「GRAVITY 0」。デビュー5周年を迎えた今も、何物にも縛られず自由な足取りで前進する彼らの真骨頂がここにある。
取材:道明利友

“GRAVITY”は、“重力”とか“引力”っていう意味がありますね。今回のタイトルと歌詞には、どんな思いが?

太志
例えば、“重力”っていうのは別に不自由なものではないけど、法則として絶対的に存在していて。で、人間にとって飛ぶっていうことは不可能なんだけど、その不可能な理由が“重力をゼロにできない”っていうこと。だから、いろんな意味で“自由になろう”っていうことですね。

なるほど。“重力ゼロ”イコール、重たいものを脱ぎ捨ててより“自由”に飛ぼう、みたいな。

太志
そう。“重力”を“鎖”と例えれば、人はそこにつながっちゃってるわけだけど…。地球が人間を引っ張ってる“重力”以外にも、いろんな“重力”“引力”ってあると思うんですよね。それに、人は縛られてるというか。例えば、ある時には役に立たない常識に引っ張られて何かが見えなくなったり、自分はここまでだっていう限界が“引力”になってそこまでしか行けないとか。そういう、自分を縛りつけているものをゼロにするっていう意味での“GRAVITY 0”ですね。そこから解放されて、フワッと飛べるように感じる瞬間を切り取って描けたらなと思って。

そうですね。軽やかな雰囲気は、歌詞にもサウンドにもすごく表れてると思います。ライヴではすごく盛り上がりそう。

大介
そうですね。今年はツアーをずっとやってたこともあって、身体がそうなってたというか(笑)。ライヴで盛り上がる曲が欲しいっていうのもまさにあったので、自然とこういうサウンドになった気がします。だから、僕はレコーディングでもドラムの横に立ってライヴみたいな感覚でやってたんで…。CDだけどライヴのようなグルーブみたいなものが出せないかっていうところで、そういうことにも今回はチャレンジしてみました。
太志
彼(OKP-STAR)は座って弾いてましたけどね(笑)。
OKP-STAR
(笑)。やっぱり、夏のライヴハウスツアーの時の感覚がそのままにじみ出て、そのまま音になってるかもしれないですね。とはいえ、実際録る時は…スピード感とか、爽快感みたいなのをもちろん意識しつつ、僕は今まで通りしっかりと、座って作業をしてました(笑)。
TASSHI
しかも、ドラムとベースとギターは“いっせーのせ!”で録ったんで、その感じは音に乗るというか。パートをバラバラで録るのとはノリが違いますよね。アップテンポな曲で今までにないノリのものを作りたいと思ったんで、ライヴでぜひ盛り上がってもらいたいですね。
mayuko
今まで意外とこういう感じってなかったな、っていう感覚ですよね。自分の中でも、ある意味“遊び”の要素がすごくあるというか。ライヴで自由にできたらいいなと思って音を作って、それ以外のところでは、例えばアナログシンセみたいな音をたくさん使って今までにあまりない感じを出したいなと思って。

そのライヴ感と、「ポケットの中の宇宙」のアコースティックな音は対照的で面白いなと思ったんですけど…。この歌詞にある“Mraz”って、ジェイソン・ムラーズのことですよね?

太志
あっ、うん。好きですね。ジェイソン・ムラーズは、なんかこう…ダラ~ッと聴いてたいというか(笑)。休みの日にね。あと、夕暮れもいいし。突き動かされる音楽も好きなんだけど、気持ち良くひたれる音楽っていうのも大好きなので、アコースティックなものだったり、ハワイアンとかもいいですよね。

皆さんそれぞれ、好きな音楽はいろんなものがたくさんあるでしょうね。例えば、最近よく聴いてるのはどのあたりですか?

太志
(大介を見て)やっぱ、メタリカじゃないですか?(笑)
大介
観に行ったんですよ、さいたまスーパーアリーナに。あれでまた、忘れていた何かを思い出しまして…(笑)。あれぐらいの歳になっても昔と変わらず全開でやってる姿を見たら、自分も“このままじゃいけねぇぞ!”って気持ちになりますよね。
OKP-STAR
これをレコーディングしてた時は、UKものをよく聴いてましたね。コールドプレイとか。2曲目(「月のカーテン」)の間奏なんかは、そういうUKロックっぽい雰囲気をちょっと出したいな、みたいな感じはあったかも。
TASSHI
僕は、デフトーンズとかKORNの新譜ですね。ドラミングは、デフトーンズのエイブ・カニンガムから洋楽ではたぶん一番影響を受けてます。ヘヴィだけど浮遊感があったり、すごくきれいなメロディーもあったり…。「GRAVITY 0」も、ただロックな感じだけだったり、ザクザクした感じだけじゃなくて、浮遊感だったり、メロはポップだったりっていうものとの融合を目指したというか。やってることはもちろん全然違いますけど、そういういろんな要素を混ぜるっていうところでは、ある意味デフトーンズ的な感覚を狙ったところもあります(笑)。

面白いですねー! スタイルはもちろん違いますけど、影響を受けたいろいろな音楽に通じる要素が今の自分たちの音楽に通じている部分があるっていうのは。mayukoさんはどうですか?

mayuko
最近たまたま家でMDの整理をしていて、昔すごい好きだったものとかをまた聴いたり、買い直したりしてるんですけど…。今井美樹さん、すごく聴いてます! MDで持ってたライヴアルバムなんでけど、声、歌い方、ピッチ感とかビブラート感が、本当に好きですね。

ああいう美しいメロディーも、皆さんの中ではすごく大きい要素なんでしょうね。どんなテイストの曲でもメロディーと言葉が強く印象に残る、今のAqua Timezの音楽の根本というか。

mayuko
そうですね。みんな好きなんですよ、そこが。好きな音楽はバラバラなんだけど、たぶん、みんな共通して好きなところがあるからこそAqua Timezがやれていると思うんです。
Aqua Timez プロフィール

アクアタイムズ:2003年結成。05年8月にリリースされたインディーズ1stミニアルバム『空いっぱいに奏でる祈り』に収録された「等身大のラブソング」が注目され、80万枚の大ヒット、ウィークリーオリコンランキングで1位を獲得する。06年4月にはEPICレコードより2ndミニアルバム『七色の落書き』をリリースし、09年10月に発表した初のベストアルバム『The BEST of Aqua Timez』がウィークリーアルバムランキング初登場1位を記録し、史上初となるインディーズ、メジャー両時代での総合首位を獲得した。Aqua Timez オフィシャルHP
Epic Records Japan

OKMusic編集部

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