【2AM】切ないラブストーリーを聴き
たい…2AM
4人それぞれの異なる声質が、ひとつのドラマを生み出すようなストーリーとして耳に届けられる。愛の物語が優しい歌声で聴こえる。それが2AMの魅力だ。
文:今泉圭姫子
K-POPアーティストは、ハイクオリティーだと言われている。歌唱力、ダンスのキレ、そしてヒット性のあるサウンド。それだけに、これからデビューする韓流スターの卵たちはちょっとやそっとの努力ではメジャーシーンに浮上することはできない激戦となる。その中で何が求められ、何が個性になるかと言えば、歌の上手さの中に光る情感だったり、表現力だ。特にヴォーカルグループには欠かせない。シーンを代表するヴォーカルグループは数多い。god、Sg Wanna Beといった本格派のヴォーカルグループは、歌で涙を誘い、ハートをキュンとさせる素晴らしいグループである。そして今、そんな先輩たちの跡を輝かしいキャリアをもって、新しい時代を築き上げているのが2AMなのだ。
彼らの魅力は、ヴォーカルグループに求められる歌の上手さ…コーラスワークはもちろんのこと、4人それぞれの異なる声質がひとつのドラマを生み出すようなストーリーとして耳に届けられる。つまり、ひとりひとりのキャラクターが歌に活かされ、物語を展開しているのだ。韓国でのデビュー曲「イ・ノレ(この歌)」では、新人とは思えない表現力に圧倒され、正統派ヴォーカルグループ誕生は、新しいK-POPシーンの挑戦でもあった。
2010年、韓国で発売になった初のアップテンポ曲「チャルモテッソ(I did wrong)」が大ヒットとなり、彼らの魅力の幅はさらに広がった。バラードだけでなく、さまざまなサウンドを歌うことにより、ヴォーカルに輝きが増していった。また、韓国では今年2ndミニアルバム『F.Scott Fitzgerald"s way of love』が発売になったが、これにはさまざまなラブストーリーが歌で綴られている。本格的なR&B曲もあり、これは今、2AMにしか歌えないグルーブだと感じた。韓国では、この4年間で、ヴォーカルグループとしてだけでなく、バラエティーやドラマ、映画などでも彼らの魅力は伝えられてきた。しかし、何をやっても戻ってくるところは4人にしか座れない2AMという場所があるからこそ、その二面性を安心して楽しめたりする。
そして、韓国でトップグループに上り詰めた2AMが、2012年1月シングル「Never let you go~死んでも離さない~」で、日本正式デビューを果たす。彼らの歌の魅力である情感、表現力は、日本語になっても変わらない。4人が日本語の勉強に励んでいたのは、会うごとに上手くなる会話で伝わってくるが、ひとつの単語をしっかり、自分たちの中で理解し、歌っているのがよく分かる。これは努力だけではない。持って生まれた才能と感性からくるものだ。そんな努力が実り、オリコンウィークリーランキング初登場3位にチャートイン。カップリングの「笑ってあげられなくてごめん」も素晴らしい歌声で切ないストーリーを聴かせてくれる。
1月には、初の単独ツアーを実施。東京はBunkamuraオーチャードホールで行なわれた。クラシックのコンサートで多く使われる会場。ヴォーカルグループだからこそ、舞台にもこだわりを持ったと聞く。厳かな会場の中で響く歌声、そして気持ちを和らげるダンスタイム、個性が光ったソロパート。2時間のショウは、あっと言う間にすぎた。完璧なフルショウ。K-POPの魅力が100パーセント詰まったエンターテインメントショウだった。
華やかな日本デビューを飾った2AMは、その後もイベント出演などをこなし、2ndシングル「電話に出ない君に」をリリース。これは韓国ではお馴染みの曲の日本語バージョン。カップリングの「壊れそう」も、彼らの代表曲で、これも日本語で歌われている。言うまでもなく、完璧なまでのバラードナンバーに仕上がった。またメンバーが大好きな平井 堅の「瞳をとじて」のカバーも聴きどころ。デビュー曲でも久保田利伸の「Missing」のカバーを収録している。いずれも2AMの解釈で完成度の高いカヴァーを聴かせてくれている。
リーダーのチョグォンは、バラエティーでも大人気のスターだが、小学生のメガネ少年は、事務所の練習生として訓練を重ね、毎日を過ごしてきた。足掛け8年、2567日を下積みで過ごし、2008年満を持してのデビューとなった。笑顔と涙がかわいい。
一番年上のチャンミンは、兵役を終えてからのデビュー。音楽一家の中で育った彼は、歌うことが日常の中にいつもあった。たった2カ月間のトレーニングでメンバーの座を獲得し、デビューを果たしている。チャンミンのR&Bテイストを持つ歌声は、2AMに安定感をもたらす。
長身のイケメン、スロンもチョグォン同様、練習生時代が長い。当初はR&Bグループに所属していたスロン、彼の包み込むようなヴォーカルは魅惑的だ。
そして、末っ子ジヌン。デビュー時、まだあどけない高校生だった彼は、ロックバンドに所属していただけあって、華やかさを持つ。最近ではドラマ『ドリーム・ハイ2』の主役も射止め、幅広く活動している。
彼らの魅力は、ヴォーカルグループに求められる歌の上手さ…コーラスワークはもちろんのこと、4人それぞれの異なる声質がひとつのドラマを生み出すようなストーリーとして耳に届けられる。つまり、ひとりひとりのキャラクターが歌に活かされ、物語を展開しているのだ。韓国でのデビュー曲「イ・ノレ(この歌)」では、新人とは思えない表現力に圧倒され、正統派ヴォーカルグループ誕生は、新しいK-POPシーンの挑戦でもあった。
2010年、韓国で発売になった初のアップテンポ曲「チャルモテッソ(I did wrong)」が大ヒットとなり、彼らの魅力の幅はさらに広がった。バラードだけでなく、さまざまなサウンドを歌うことにより、ヴォーカルに輝きが増していった。また、韓国では今年2ndミニアルバム『F.Scott Fitzgerald"s way of love』が発売になったが、これにはさまざまなラブストーリーが歌で綴られている。本格的なR&B曲もあり、これは今、2AMにしか歌えないグルーブだと感じた。韓国では、この4年間で、ヴォーカルグループとしてだけでなく、バラエティーやドラマ、映画などでも彼らの魅力は伝えられてきた。しかし、何をやっても戻ってくるところは4人にしか座れない2AMという場所があるからこそ、その二面性を安心して楽しめたりする。
そして、韓国でトップグループに上り詰めた2AMが、2012年1月シングル「Never let you go~死んでも離さない~」で、日本正式デビューを果たす。彼らの歌の魅力である情感、表現力は、日本語になっても変わらない。4人が日本語の勉強に励んでいたのは、会うごとに上手くなる会話で伝わってくるが、ひとつの単語をしっかり、自分たちの中で理解し、歌っているのがよく分かる。これは努力だけではない。持って生まれた才能と感性からくるものだ。そんな努力が実り、オリコンウィークリーランキング初登場3位にチャートイン。カップリングの「笑ってあげられなくてごめん」も素晴らしい歌声で切ないストーリーを聴かせてくれる。
1月には、初の単独ツアーを実施。東京はBunkamuraオーチャードホールで行なわれた。クラシックのコンサートで多く使われる会場。ヴォーカルグループだからこそ、舞台にもこだわりを持ったと聞く。厳かな会場の中で響く歌声、そして気持ちを和らげるダンスタイム、個性が光ったソロパート。2時間のショウは、あっと言う間にすぎた。完璧なフルショウ。K-POPの魅力が100パーセント詰まったエンターテインメントショウだった。
華やかな日本デビューを飾った2AMは、その後もイベント出演などをこなし、2ndシングル「電話に出ない君に」をリリース。これは韓国ではお馴染みの曲の日本語バージョン。カップリングの「壊れそう」も、彼らの代表曲で、これも日本語で歌われている。言うまでもなく、完璧なまでのバラードナンバーに仕上がった。またメンバーが大好きな平井 堅の「瞳をとじて」のカバーも聴きどころ。デビュー曲でも久保田利伸の「Missing」のカバーを収録している。いずれも2AMの解釈で完成度の高いカヴァーを聴かせてくれている。
リーダーのチョグォンは、バラエティーでも大人気のスターだが、小学生のメガネ少年は、事務所の練習生として訓練を重ね、毎日を過ごしてきた。足掛け8年、2567日を下積みで過ごし、2008年満を持してのデビューとなった。笑顔と涙がかわいい。
一番年上のチャンミンは、兵役を終えてからのデビュー。音楽一家の中で育った彼は、歌うことが日常の中にいつもあった。たった2カ月間のトレーニングでメンバーの座を獲得し、デビューを果たしている。チャンミンのR&Bテイストを持つ歌声は、2AMに安定感をもたらす。
長身のイケメン、スロンもチョグォン同様、練習生時代が長い。当初はR&Bグループに所属していたスロン、彼の包み込むようなヴォーカルは魅惑的だ。
そして、末っ子ジヌン。デビュー時、まだあどけない高校生だった彼は、ロックバンドに所属していただけあって、華やかさを持つ。最近ではドラマ『ドリーム・ハイ2』の主役も射止め、幅広く活動している。
アーティスト