【earthmind】earthmindの曲がみんな
の毎日を元気にする
デビューから1年半を経て、待望の1stアルバム『power of mind』を発表したearthmind。最新シングル「ENERGY」の流れを汲んだ等身大のポップスは、より深い人間味を備えてアナタを今日より輝く明日へ導いてくれるだろう。
取材:清水素子
とても明るいアルバムですね。デビュー曲の「B-Bird」に2ndの「ARCADIA」と、シリアスで壮大なイメージが強かったearthmindなのに、正直予想外でした。
Erina
もちろん最初の2枚のシングルも素敵だったんですけど、3枚目の「ENERGY」を出した時、earthmindとして一番しっくりくるものがあったんですね。まるで私たち自身を象徴している曲のように感じたんで、アルバムも同じ路線で明るく、前向きでポップな曲を軸にしたかったんです。テーマはズバリ、“ power of music ”。つまり、earthmindの曲がみんなの毎日を元気にするってことで、アルバムタイトルもそこからきてるんですよ。
JUN
“music”と“earthmind”を引っ掛けて“power of mind”と。生の楽器にもこだわりましたし、今まで伝わりにくかった人間的な温度も伝わりやすい作品になってると思います。
Ommy
シングルから5曲収録されているのでシリアスな曲の割合も高かったですし、Erinaが持っている本来の明るさを「ENERGY」で発揮できた感があったんで、新曲では彼女が素で歌える明るい曲、歌詞面でも最終的には前向きになれる曲を並べるのは、必然の流れでしたね。実際、僕が作曲した「Link」もキラキラした青春時代を振り返りつつ、今も頑張って生きてるよ!っていう歌詞にしてもらったんです。
そのせいか等身大な曲が多いようにも感じました。非現実な空想ではなく、しっかりと日常に根差していて、その代表がErinaさんも作詞に参加している「brightline」かなと。
Erina
ほんとそうなんですよ! 日常で沸くネガティブな気持ちに心を支配されてたら、いつまでも前に進めない。未来は全て自分次第で変わっていくんだってことを歌ってますし、「Link」の次の「seven days」でも作詞のRicoさんが私の等身大を並べて書いてくださって。幼い頃に抱いていた夢を思い描きながら歌ううち、夢を叶える途中の苦しかったこと、涙したことが浮かんできて、思わず感極まったりもしたんです。そこに「ENERGY」が続くから青春時代、幼い時、現在…って情景が変わっていくのが、すごく良いですね。今回の新曲は見える世界がどれも違うんですよ。
シンセ等の同期を駆使した曲も多い中で、例えばOmmyさんとJUNさんの楽曲はシンプルにロックしてますしね。
Ommy
アルバムだからこそできる洋楽っぽさというか、ギターロックな感じを打ち出したかったんです。さらにJUNさん作曲の12曲目「Our life,all right.」には、ライヴで盛り上がろうぜ!っていう瞬間的な力があって。
Erina
明るくてみんなを元気にしてくれる、すごくJUNくんらしい曲なんですよ。だから何も悩まず、胸から沸き出るハッピーな想いを勢いのまま声に乗せられて、歌っていてもメチャクチャ楽しかった!
JUN
ミーティングで“JUNにはご機嫌な曲を書いてほしい”と言われたんですよね。それで仕上がってみたら、なんと打ち込み要素ゼロで! 実はミックスでの音の作り方も、今までのシングルとは全然方向性が違うんですよ。
だからこそ壮大な13曲目「B-Bird」とのギャップが際立って、クライマックスのインパクトを出せているのでは?
JUN
録った時期も世界観も全然違いますからね(笑)。まぁ、要するに“もっと自由に音楽をやれるんだ”ってことを、プロデューサーの(齊藤)真也さんは主張したかったみたいで、本当は9曲目の「brightline」を1曲目にしたかったらしいです。エレクトロニカな面をしっかり構築した上でのポップチューンという、真也さん曰く“これからのearthmind”を示唆する一曲だそうなんですよ。ただ、今回は「ENERGY」の路線から間口を広げていこうってことで、結局はストレートな「アイズ」を1曲目にしたんですけどね。
Erina
目と目を合わせて合図する…っていうところからの“アイズ”で、互いにつながり、分かち合うことで夢は無限に大きくなっていくんだっていう曲ですね。これと4曲目の「光」が今回のアルバムではリード的な存在かな。
JUN
「光」は音の耳触りみたいなものが僕には一番フィットして、とにかく刺さるんですよ。言葉で表現できない勢いだとか力を感じた。そういう誰かに深く刺さる曲って大切だと思うんで、自分たちの曲に持てたのは嬉しかったですね。
Ommy
うん、一番スリリングな曲だと思う。比較的シリアス路線の曲だけど、決して暗いわけではなくて。
Erina
自分の弱さを戒めるような曲なんですよね。己が決めたはずの道で、前へ進めなくなった時に聴きたい曲。歌詞にある通り、《一ミリ先が変わる》ことで未来が変わって、自分も強くなれるんだっていう想いが込められているんです。
このアルバム、大半の曲に“明日”という単語が入ってますけど、そんな前向きな力の根源にある曲かもしれない。
Erina
そうですね。どんなことがあっても前を向いて歩いていけば絶対に未来は開けていくし、やっぱり明日は今日より輝いていてほしい。過去を振り返ることで力をもらう曲もありつつ、もう全てが前向きな一枚にしたかったんです。
Ommy
それぞれの曲の中でも、主人公の気持ちが時間軸に沿って揺れている。デビュー曲の「B-Bird」を最後に置いてあることからも分かるように、結局、過去も全部ひっくるめてearthmindなんですよ。
JUN
アルバムをめくっていって、最後に一番昔の写真が出てくるような感覚ですね。曲順や曲間にもこだわって表情豊かな流れになってますから、ぜひCDで一枚通して聴いてもらって、変わっていく世界観を楽しんでほしいです。
Erina
食事で例えると、いろんなメインディッシュをみんなでシェアしながら食べてるような、ほんと飽きの来ない作品になった自信があるんですよ。そんなearthmindの楽曲たちが、みなさんの日々を明るく彩ってくれたら嬉しいですね。