【SKY-HI】『SKY-HI Live House Tou
r 2016 -Round A Ground Tokyo Fin
al- Supported by MUSICA』2016年1
2月15日 at 豊洲PIT

取材:日本工学院専門学校 レコーディングクリエイター科ラジオ専攻 松本 蓮

【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】

 “日本全国にSKY-HIの音楽を届けよう”をコンセプトに行なわれたSKY-HIのライヴハウスツアーも翌日のクリープハイプを残しての20本目、東京公演2デイズの1日目は、対バン相手にUVERworldを迎え、両者のファンが会場を埋め尽くした。

 “対バンは、イーブンでなければならない”。そう語ったのはUVERworldのTAKUYA∞(Vo)。“自分たちのファン、相手のファンが同じだけいて、その状態でお互いのファンに演奏を聴いてもらわないと駄目だ”。同じ想いのSKY-HIと意気投合し、音楽雑誌『MUSICA』のサポートもあり実現した今日の対バン。その言葉通りイーブンな状況でのパフォーマンスが始まった。圧倒する歌声と熱いバンドグルーブ、そして響き渡るサックスの音色でオーディエンスを自分たちの世界に当たり前のように引きずり込む。そして、その演奏と変わらぬ熱い感情。“演奏時間60分。たった3,600秒。全て込めるぞ!”“誰ひとり置いてかねーからな! 最高の夜にしようぜ”と、ライヴにかける彼らの魂を会場の隅々までぶつけまくった。ラスト前のMCでは、SKY-HIに対して“ひとつのグループにおさまらず、自分のやりたいことをやっている”と称賛して、その彼が好きだと言ってくれた「7日目の決意」を高らかに歌い上げ締め括ったが、この曲が歌われる景色は、どちらのファンだとかは関係なく、会場全体がひとつに結ばれていた。最後に“新しい時代に足跡を付ける俺たちがUVERworld、よろしくどうぞ!”と言葉を残し、SKY-HIにバトンを渡した。

 会場の熱気が冷めることなく、続くSKY-HIの登場に大歓声が上がる。12月12日に30歳の誕生日を迎え、この日がSKY-HIにとって30代初のライヴとなる。SUPER FLYERSを率いてフルバンド+フルダンサーでのパフォーマンスに加え、自らの高速ラップで冒頭からファンの期待に応える。MCでは“魂燃やしていくから!”と叫び、ファンは大声援で応えた。その直後のラップメドレーでは、止まらない言葉の波がオーディエンスに押し寄せ、息継ぎする間も与えない程に魅了した。また、前日リリースされたニューシングル「Double Down」が披露されると、観客は待ってました!と言わんばかりの歓声で身体を揺らした。この日、熱いラップに加え、自らがギターやキーボードを演奏しての歌声と、ミュージシャンとしてのさまざまな面とポテンシャルを見せてくれたSKY-HI。そんな彼の口から発せられた言葉で、会場はさらなる盛り上がりを見せる。それは、来年3月から始まるツアーの東京公演が日本武道館だということだった。

 そして、想いを込めて歌った「ナナイロホリデー」。“この冒険の続きはそこでしよう”“最高を届けよう”。この歌でこの日のライヴを終わりへと、そして日本武道館へと導いてくれた。

セットリスト

  1. 【UVERworld】
  2. 1.Don’t Think Feel
  3. 2.ナノ・セカンド
  4. 3.Enough-1
  5. 4.在るべき形
  6. 5.ALL ALONE
  7. 6.PRAYING RUN
  8. 7.零HERE
  9. 8.IMPACT
  10. 9.LONE WOLF
  11. 10.7日目の決意
  12. 【SKY-HI】
  13. 1.逆転ファンファーレ
  14. 2.Ms.Liberty
  15. 3.スマイルドロップ
  16. 4.ラップメドレー
  17. (As a Suger
  18. 〜Welcome to the dungeon
  19. 〜Enter the dungeon
  20. 〜Tyrant Island
  21. 〜Tune up
  22. 〜F-3)
  23. 5.Double Down
  24. 6.Limo
  25. 〜Countdown
  26. 7.Seaside Bound
  27. 8.Luce
  28. 9.クロノグラフ
  29. 10.ナナイロホリデー
  30. 11.カミツレベルベット
UVERworld プロフィール

様々な音楽ジャンルを融合し独自の表現に昇華する、ミクスチャー・ロック・バンドの雄、UVERworld。TAKUYA∞(vo、programming)、克哉(g,cho)、彰(g,cho)、信人(b)、真太郎(ds)という滋賀出身の5人によって02年に結成され、05年にシングル「D-tecnolife」(TVアニメ『BLEACH』主題歌)でメジャー・デビューを果たした。この曲はオリコン4位を記録するなど、新人バンドとしては異例の大ヒットとなり、世間の注目を一気に集めることとなった。06年リリースの4thシングル「Colors of the Heart」は人気アニメ『BLOOD+』主題歌、5thシングル「SHAMROCK」はTVドラマ『ダンドリ。〜Dance☆Drill〜』主題歌と、TV番組のタイアップ・ソングが多いのも彼らの特徴。
ロック・アンサンブルを基本としつつ、ラップやスクラッチ、ヒューマン・ビート・ボックスなどのヒップホップ的要素や、ヘヴィーなギター・リフなどを織り交ぜたそのサウンドは一筋縄ではいかない。5人の伊達男たちによる痛快なまでのその音楽世界は、10代の若者を中心に絶大な支持を集めている。UVERworld オフィシャルHP

SKY-HI プロフィール

スカイハイ:“空のように高く無限の可能性を”― 卓越したラップ&ダンス&ヴォーカルスキルと豊かな音楽性、ジャンルの垣根を越えた存在感から他に類を見ないパフォーマンス。ヒップホップシーンのみならず、ロックやサブカルシーンにおいても注目を集める。フルバンド+1DJ、4名のダンサーと、2名のコーラスを入れた総勢16名の「SUPER FLYERS」の中心に立ち、自らがバンド音源や演出、照明に至るまでプロデュースするライヴツアーは毎度完売が続出。緻密に計算されたストーリーとメッセージが詰まった広い振れ幅の作品たち。自身が紡ぎ上げる曲の詞にはリリシストとしての力量を遺憾なく発揮し、オリジナリティーあふれる世界観と完成度が毎回話題、音楽業界内外からも注目を浴び、“エンタテイナー・SKY-HI”として名を轟かせている。SKY-HI オフィシャルHP

OKMusic編集部

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