【LACCO TOWER】『「薔薇色ノ怪人」
発売記念「悪髪ノ怪人」』2017年3月
17日 at 渋谷CLUB QUATTRO
ニューミニアルバム『薔薇色ノ怪人』レコ発ライヴがこの東京と大阪のみなんてもったいなさすぎる!
…というのも、新曲群が新たにLACCO TOWERの繊細で儚くて、誰より傷付きやすく、だからこそ人間の真理をあぶり出す名曲揃いで、しかもそれがライヴで鉄板の「柘榴」や「傷年傷女」「非幸福論」などと融合し、松川ケイスケ(Vo)のストーリーテラーとしての奥行きや豊かさを拡張していたからだ。ゲストアクトの後輩、My Hair is Badも音楽性こそ違っても、真実の瞬間を切り取り、矛盾や葛藤にジタバタする椎木知仁(Gu&Vo)という“人間を描く”共通項でもって、気持ちの良い共演になっていた。
それにしてもだ。クアトロのキャパにいつも通り凄まじい物量の照明を持ち込み、冒頭からケレン味たっぷりに「柘榴」を投下し、ラウド、メタル、そして歌謡としての強さを同時並行的かつ質量・感覚ともに濃厚に表現するこんなバンドは今、他にいないだろう。しかも、エモーションの濃度は切なすぎる別れの歌「桜桃」でも変わらず…いや、むしろ個人の感情を爆発させ、リリース当初はポップで明るすぎる印象すらあった「薄紅」も今や彼らの繊細で日本人の琴線に触れる、この季節のハイライトとして普遍的な輝きを放っていた。
そして、不器用な“傷年傷女”が泣いて笑って、自分を最大限、解放する場所としてのLACCO TOWERのライヴに新しい側面を生んだ新曲「折紙」。良質なメロディーと、恋とも愛とも友情とも呼べる不器用で確かなつながりの物語は、ファンならもちろん知っているこのバンドの根本的な心の美しさを広く知らしめる存在になってくれそうな予感を増幅してくれたのだった。
…というのも、新曲群が新たにLACCO TOWERの繊細で儚くて、誰より傷付きやすく、だからこそ人間の真理をあぶり出す名曲揃いで、しかもそれがライヴで鉄板の「柘榴」や「傷年傷女」「非幸福論」などと融合し、松川ケイスケ(Vo)のストーリーテラーとしての奥行きや豊かさを拡張していたからだ。ゲストアクトの後輩、My Hair is Badも音楽性こそ違っても、真実の瞬間を切り取り、矛盾や葛藤にジタバタする椎木知仁(Gu&Vo)という“人間を描く”共通項でもって、気持ちの良い共演になっていた。
それにしてもだ。クアトロのキャパにいつも通り凄まじい物量の照明を持ち込み、冒頭からケレン味たっぷりに「柘榴」を投下し、ラウド、メタル、そして歌謡としての強さを同時並行的かつ質量・感覚ともに濃厚に表現するこんなバンドは今、他にいないだろう。しかも、エモーションの濃度は切なすぎる別れの歌「桜桃」でも変わらず…いや、むしろ個人の感情を爆発させ、リリース当初はポップで明るすぎる印象すらあった「薄紅」も今や彼らの繊細で日本人の琴線に触れる、この季節のハイライトとして普遍的な輝きを放っていた。
そして、不器用な“傷年傷女”が泣いて笑って、自分を最大限、解放する場所としてのLACCO TOWERのライヴに新しい側面を生んだ新曲「折紙」。良質なメロディーと、恋とも愛とも友情とも呼べる不器用で確かなつながりの物語は、ファンならもちろん知っているこのバンドの根本的な心の美しさを広く知らしめる存在になってくれそうな予感を増幅してくれたのだった。