今年4月にインディーズよりリリースした配信限定ミニアルバム『22』がiTunes総合アルバム・チャート1位に輝いた、MACOが満を持してメジャーデビュー!
取材:石田博嗣
MACOさんはシンガーではなく、シンガーソングライターとして音楽を始めたのですか?
自分の声に自信があったので、シンガーソングライターとして活動していたのですが、当時から“自分で歌うなら自分で歌詞は書かないと”と思っていましたね。
最初は単純に“歌が好き”だったと思うのですが、それが“プロになりたい!”と思ったきっかけは?
今の事務所の方にスカウトされたのがきっかけですね。そのことでチャレンジしてみようと踏み切れました。
インディーズ時代に洋楽のカバーを自身のYouTubeチャンネルにアップし、それが話題を呼んだわけですが、洋楽カバーをネットにアップしようと思った動機というのは? しかも、日本語の訳詞を自分でしているという。
より多くの人に自分の歌声を聴いてほしかったというのが一番ですね。あとは、自分の好きな洋楽アーティストの歌を、自分の言葉でカバーするというのも新しくて新鮮だと思ったからです。
その動画は総再生回数1000万回を突破しましたが、そんな現状や視聴者の反応をどう受け止めていますか?
最初は軽い気持ちで“100万回行ったら良いな”と思ってたのですが、みるみるうちに1000万回を超えたので、驚きを隠せません(笑)。リスナーの反応として“Good”も“Bad”も聴いてくれていることに感謝して、全て受け止めています。
洋楽のカバーをやって、どんなものが得られましたか?
表現の仕方に、私らしさを出せるようになった気がします。
そして、インディーズで出したミニアルバム『22』を経て、メジャーデビューミニアルバムとなる『23』がリリースされるわけですが、どんな作品にしたいと思っていましたか?
前作『22』より、よりパワーアップしたMACOの魅力を最大限出せるような作品にしたいとずっと思っていました。それもあって温め続けてきたオリジナル曲や、私には外せないバラード曲、ファンのみんなからCD化の声が多かった洋楽カバーを、半々ずつ選曲しました。あと、MACOがあまり歌わないアップテンポ曲も歌っています。
リード曲の「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~We Are Never Ever Getting Back Together (Japanese Ver.)」ですが、この曲の日本語カバーしてみてどうでしたか?
日本語カバーをバラードで歌うということは、誰もしていないことだったので、この曲でいろいろな人に知ってもらえたと実感しています。
歌の表情付けが重要な曲だと思うのですが、歌い入れの時に意識したことは?
原曲を歌われているテイラー・スウィフトご本人にも会われたそうですが、その感想は?
とても温かく、美しくてやさしい方でした。私のカバーのことも素晴らしかったと言っていただいて、夢のようでした。
では、今作のオリジナル曲についてうかがいたいと思います。「ありがとう」はずっとライヴで歌い続けている大切な曲だそうですが、この曲にはどんな思い入れがあるのでしょうか?
この曲は天国にいる友達に作りました。シンプルな言葉だけど、その中にある私の想い…重みが詰まった特別な曲です。歌う時はいつも喉の奥が苦しくなるくらい、感情を込めて歌っています。
そんなこの曲を作り終えた時、どんな気持ちでしたか?
“あの人に伝えたかったことって、こんなにシンプルなことだったんだ”と気が付くことができました。かしこまってもないし、カッコ付けてもない。あれも言えば良かった、これも言えば良かった…って、自分を責めても仕方ない。ただただ、伝えたかった言葉は“ありがとう”だったんだって、笑顔を取り戻すまでに時間はかかったけど、ちゃんと気付けました。今もその気持ちは変わらないし、この先もきっとそうだと思っています。
「幸せ」はタイトル通り多幸感に満ちた曲ですが、この曲が生まれた背景というのは?
いろいろな感情や場面、ささいな出来事で、人って幸せを感じると思うんですけど、それが全部詰まった曲って感じですね。この曲の背景は恋愛だけれど、人それぞれのいろいろな幸せを感じた時に聴いていただきたいです。本当に、私自身も歌っていて幸せになれる曲です(笑)。
この曲のMACOさんの歌声は幸せを噛み締めているような感じですね。
そうですね。歌う前は気持ちも幸せにシフトチェンジして、本当に微笑みながら歌っていました。でも、どんな気分の時でも、この曲を歌う時は幸せな気持ちになれます(笑)。イントロから、幸せ感満載なので。
「My Smile」は失恋で落ち込んでいる人の背中を押すような楽曲ですね。
プリシラさんに書き下ろした曲なのですが、失恋をテーマにした女の子の応援歌な感じで作りました。どんな歌もそうですけど、この曲も感情を込めて、主人公になったつもりで歌っています。
今作をリスナーにどのように聴いてもらいたいですか?
いろいろな場面で自由に聴いてほしいと思います。恋人と、友達と、学校、帰り道、なんとなくイヤホンで…と、とりあえず私の歌声と歌詞に注目して聴いていただきたいですね。
では最後に、メジャーシーンでやっていきたいことは?
- 『23』
- UICV-1036
- 2014.07.23
- 2000円