【池田彩】シングル2枚に収録されて
いる4曲が全部コラボ

OPテーマに起用された「Alright!ハートキャッチプリキュア!」など、『プリキュア』シリーズでお馴染みの池田彩。2カ月連続でリリースするシングルでは初のコラボに挑戦している。新作の話と併せて、彼女自身のことも訊いた。
取材:田中隆信

12月、1月と2カ月連続でシングルをリリースされますが、新作のお話の前に池田彩さんご自身のことを少し訊かせてください。記憶を遡ってもらいたいのですが、歌手、アーティストになりたいと思ったきっかけは何だったのですか?

もともと歌うことが好きだったんですけど、中学生の時に浜崎あゆみさんの歌をモノマネっぽく歌ったら友達から“上手いね!”って言ってもらえたんです。モノマネが上手いのか、歌が上手いのかは分からなかったんですけど、“あ、私って上手いんや!?”って勘違いして(笑)。それがきっかけで“人に歌を聴いてもらいたい”って思って、歌手を目指すようになりました。

自分では気付かないことってありますからね。

そうなんです。でも、歌手への憧れはあったんですけど、人前で自己紹介するのも恥ずかしいぐらいシャイだったので、高校を卒業するぐらいまでは“歌手になりたい”っていうことは人には言えず、密かにそういう想いを抱いていた感じでした。

歌手になると決心したことで、シャイな性格に変化は?

高校卒業後、2年間音楽の専門学校に通って、人前で歌ったりしたので、徐々に変わってきたと思います。あ、高校の時に入っていたダンス部の経験も生かされてたかもしれないです。

専門学校を出て、プロの歌手になってみてどうでしたか?

大好きな歌をお仕事にできたことは本当に嬉しかったですね。でも、歌っているだけじゃダメなんです。スタッフさんたちとのつながりも大切ですし、そういう方たちがいないと作品ができませんから。“歌うだけ”という理想とは違うけど、全部ひっくるめて充実感がありますし、理想的な生き方ができています。

曲作りもされていますし、確かに充実感がありそうですね。

はい。『プリキュア』の曲を歌わせてもらって、それが世に広まった時、すごく嬉しかったんですけど、それとは別に違う想いが生まれたんです。“これは私じゃなくても良かったんじゃないか”って。だからこそ、“次は自分で作った曲を聴いてもらいたい!”っていう想いも生まれて。いい意味での向上心だと思うんです。歌だけじゃなくて、言葉とかも自分から生み出したいなって。まだまだ未熟ですけど、今は自分で歌詞も書けるようになりました。でも、もっといいものが書けるんじゃないかっていう気持ちが常にありますから、作品ごとに成長していってるような気がしていて楽しいです。

どんどん新しいことにチャレンジしていく。それがいい結果を生み出して、今につながっているんだと思います。今回の2カ月連続リリースのシングルで、全曲コラボしていることも大きな挑戦だと思いますから。

CDでコラボするのは初めてですね。2枚のシングルに収録されている4曲全てがコラボ作品で、しかも全部違う歌手の方という!

このアイデアは彩さん自身が?

そうですね。日々挑戦していきたいという気持ちがあるんですけど、ある時、コラボしようという話になって、それが実現した感じです。違うジャンルのアーティストの方とか、ギタリストの方とのコラボなど、いろんな案があったんですけど、まずは『プリキュア』をはじめ、アニソンでお世話になっている方たちとのコラボがいいかなってことになりました。

12月発売のシングルの「TO JOIN FORCES」できただにひろしさん、「そばにいるから」は吉田仁美さん、1月発売のシングルの「WE CAN ∞」で伊勢大貴さん、「Lovin’ you」は五條真由美さん、と個性的な方たちですが、それぞれどういう理由でオファーしたのですか?

きただにさんは『ワンピース』の主題歌を歌ってたりする大先輩で、一度テレビで同じ番組に出させてもらったこともあります。でも、きただにさんは中継での出演だったのでお会いできませんでした。コラボをお願いしたら、無理矢理ですけど、お会いする口実にもなるかな?って(笑)。きただにさんの歌ってロックでパワフルで、シャウトがすごくカッコ良いんですよ。今回の歌入れでもすごく影響されて、私の中のロックな部分が突かれて出てきたので、いつもとは違う歌い方ができました。

吉田仁美さんは普段から仲が良いんですよね。

『プリキュア』つながりで、現場でも一緒になることも多いですし、プライベートでもご飯に行ったりしてます。“おしゃべりオバケ”って言われるぐらい話が好きで明るい方なんですけど(笑)、ステージに立つと変わるんです。そのギャップもいいんですよ。お互い、『プリキュア』の時とは違う一面が出せたと思います。

「WE CAN ∞」の伊勢大貴さんとも以前から面識が?

一度、パフォーマンスを観せてもらったことがあります。私よりも年下なので、若さと勢いを感じましたね。2番の歌詞に《全力でふざけよう》っていうフレーズがあるんですけど、伊勢くんはちょっと変わった人なので(笑)、こういうふざけた歌詞の歌も全力でぶつかってきてくれるんじゃないかなって思ったんです。実際、そうでした(笑)。

そして最後、「Lovin’ you」は五條真由美さんと。

『プリキュア』の初代の歌を歌う大先輩なんですけど、K-POPにハマっているらしくて、その話をする時のキラキラした表情がかわいかったんです! なので、思い切って“恋愛ソング”にしてみました。私も自分だけだと恥ずかしくて歌えないんですけど、五條さんと一緒だったら歌いたいなって。

まさに4人それぞれ違った個性の持ち主ですし、それが曲にも表れていますね。彩さんの新しい挑戦もしっかりと感じ取ることができる作品たちだと思います。

相手があってのコラボなので、今回実現できたことが嬉しいし、私にとってすごく大きな経験になりましたし、いろいろと勉強させてもらいました。たくさんの人に届いてほしいですね。
「TO JOIN FORCES featuring きただにひろし /そばにいるから featuring 吉田仁美」2014年12月05日発売UNION MUSIC JAPAN
    • UMCJ-0133 1080円
    「WE CAN ∞ featuring 伊勢大貴 / Lovin’ you featuring 五條真由美」2015年01月09日発売UNION MUSIC JAPAN
      • UMCJ-0135 1080円
      池田彩 プロフィール

      イケダアヤ:2010年に『ハートキャッチプリキュア!』のオープニングテーマ「Alright!ハートキャッチプリキュア!」でソロ歌手デビュー。その後も 『スイートプリキュア♪』のエンディングテーマや『スマイルプリキュア!』のオープニングテーマをはじめ、OAD『金田一少年の事件簿 黒魔術殺人事件』の主題歌やオンラインゲーム『Finding Neverland Online』のテーマソングなど、アニメやゲームの世界で活躍。これまでに2枚のアルバムを発表しており、2ndアルバム『episode 2』では全曲の作詞も担当。さらにアメリカ、アジアでもライヴを行なうなど、ワールドワイドに活動している。池田彩 オフィシャルHP

      OKMusic編集部

      全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

      連載コラム

      • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
      • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
      • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
      • MUSIC SUPPORTERS
      • Key Person
      • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
      • Editor's Talk Session

      ギャラリー

      • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
      • SUIREN / 『Sui彩の景色』
      • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
      • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
      • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
      • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

      新着