L→R あいにゃん(Ba)、ひなんちゅ(Dr)、すぅ(Vo&Gu)、ゆかるん(Key)

L→R あいにゃん(Ba)、ひなんちゅ(Dr)、すぅ(Vo&Gu)、ゆかるん(Key)

【Silent Siren】サイサイらしさはそ
のままに、またここから新たに始まる

辛かったけど成長できた それだけに思
い入れ深い作品に

「女子校戦争」はひとクセありますね。女子校は決して美しい花園じゃないんだな、って。

すぅ
女子校って男子から見たらキラキラして、清楚な世界を想像すると思うけど、実際に足を踏み入れると違うみたいな。私は共学だったんですけど、女子校はきっとこういう感じかなって。私も学校で好きな先生がいて…でも、憧れの一種で、オトしたいとかはなかったんだけど。そういう経験をもとに、もし女子校だったらって想像して、膨らませました。
あいにゃん
女子校出身の方とお話しすると、歌詞のようなことが本当にあったって聞きますね。
ゆかるん
男性は女子校の先生になった気持ちで聴いてもらったら、より妄想が膨らんで楽しいと思います(笑)。
あいにゃん
きっと、ドキドキしちゃうんじゃないかな。

メロの感じはボカロ曲っぽい雰囲気ですよね。

すぅ
そうそう! 実際にボカロPのsamfreeさんが作ってくれた曲なので。演奏的には「Routine」とは違ったカッコ良さがあって、でもオシャレ感がすごくあって、サブカルっぽさもあるし。シンセの音がオルガンだから、特にアウトロは夕暮れ時の放課後のイメージと重なるんですよね。
ひなんちゅ
これ、私の中でめっちゃミュージックビデオのイメージが沸いてるんです! 撮る予定はないんですけど(笑)。
あいにゃん
じゃあ、ひなんちゅが監督で、プライベートで撮ろう! ゆかるんが保健の先生で、すぅが女子高生役。
ゆかるん
じゃあ、あいにゃんは?
あいにゃん
学食のおばちゃん(笑)。

「曖昧me mine」とか、いわゆるサイサイのイメージど真ん中の曲もありますね。

すぅ
“ザ・サイサイ”みたいな(笑)。可愛くてライヴで乗れる、「Sweet Pop!」や「LOVE FIGHTER!」のような立ち位置の曲です。でも、歌詞は韻を踏んでいて、分かる分かるって気持ちになってもらえることを意識して書いています。
ひなんちゅ
若い女の子が好きそうだね。
ゆかるん
キュンキュンするもんね!

最後はバラードの「ストロベリームーン」。しっとりとた雰囲気で終わるのが意外でした。

すぅ
切なくなることで、もう1回頭に戻って聴きたくなるという作戦もあったりします(笑)。ループして何度も聴いてもらえるアルバムにしたくて、頭はインストでこの曲は最後だなって、何となく初期の段階から決まっていたと思う。

タイトルの“ストロベリームーン”というのは?

すぅ
月が真っ赤になる時があるじゃないですか、あれを“ストロベリームーン”と呼ぶんですけど、“恋を叶えてくれる月”という意味があるんですよ。でも、別に恋の歌っていうわけではなくて。たまたま夜中にベランダに出た時、ストロベリームーンの月を見たので、タイトルに付けたんです。
あいにゃん
歌詞のように、ワンピースを着たすぅがベランダに出て月を眺めている様子を想像しちゃいますね。
すぅ
実際はジャージなんですけどね、3本線の(笑)。どバラードってわけじゃなくて、バラード寄りのミドルっていうか。だから、聴きやすいって思います。でも、全体にはアッパー寄りのアルバムになっていますね。
あいにゃん
前まではアルバムはバランス的にバラードが1〜2曲入ったほうが良いのかなって感覚があったんですけど、今回は入れたい曲を入れようというのが前提にあったんです。
すぅ
でも、結果的にいいバランスになっていると思います。
ゆかるん
私はこういう締めが好きですね。ちょっと切ない感じで終わるのがすごく良い。歌詞的にも寄り添ってくれる感じがあるし。みんなこういうふうに物思いにふけることあるよねって、ホッとできる曲だって思います。

全12曲だけどあっと言う間に聴けて。だから、何度も聴きたくなる感じがありますよね。

あいにゃん
みんなも、そうだったら嬉しいな。聴けば聴くほど愛着が沸いてくる曲が、アルバムの新曲には多いと思います。自分たちでもループして何十回と聴いてますよ!

アルバムが完成した時は、どういう気持ちだったのですか? “やっとできた〜”みたいな?

すぅ
できた〜!!!!!って感じはありました。とにかく制作期間が長かったから、辛い時もあったし。
ひなんちゅ
本当に辛かった〜〜(苦笑)。学祭回りながら、ツアーのリハもあったし、曲を作りながらできている新曲の練習もしてという。これが終わったら次はこっちという感じで、落ち着ける暇がまったくなくて。でも、今思うとすごく成長できた時期だったと思います。
すぅ
辛かったけど、そういう時期があるのっていいですね。どれひとつ取っても、なぁなぁにしてやらなかったからこそ、大変で辛かったんだと思うし。
あいにゃん
そういうほうが達成感が違いますよね。自分たちでやり遂げた感覚がすごくあります。
ゆかるん
だからこそ、より思い入れが深いアルバムになったんだと思う。
すぅ
今さらだけど、ライヴをメインにやってるバンドマンのみなさんは、毎回こういう思いで作ってるんだな〜って。そう思ったら、うちらも頑張ろう!ってすごく思えました。
『サイレントサイレン』2015年02月25日発売DREAMUSIC
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • MUCD-8061~2 3600円
    • 【通常盤】
    • MUCD-1314 2880円
SILENT SIREN プロフィール

サイレントサイレン:2012年11月、シングル「Sweet Pop!」でメジャーデビュー。通称“サイサイ”として親しまれ、原宿を中心に女子中高生に人気が広がり、15年にガールズバンド史上デビューから最短で日本武道館ワンマンライヴを開催。17年にはデビュー5周年記念日にツアーファイナルとしてバンド初となる日本武道館2デイズ公演を成功させ、18年は自身最多となる33公演のライヴハウスツアーを完走。デビュー6年目を迎え、さらに勢いを増す唯一無二のガールズバンド。SILENT SIREN オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」