L→R 飯田祐馬(Ba)、谷口 鮪(Vo&Gu)、古賀隼斗(Gu)、小泉貴裕(Dr)

L→R 飯田祐馬(Ba)、谷口 鮪(Vo&Gu)、古賀隼斗(Gu)、小泉貴裕(Dr)

【KANA-BOON】少年の成長を鮮やかに
描いた「ダイバー」KANA-BOONの新章
がここから始まる

映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の主題歌「ダイバー」。ナルトの息子・ボルト
の葛藤を浮き彫りにしつつ、KANA-BOONの実像も描いている曲だ。その制作エピソー
ドについて4人が語る。
取材:田中 大

「ダイバー」は映画のために書き下ろしたそうですね。

谷口
そうです。まず脚本を読ませていただいて、そこから4人でスタジオセッションしました。
古賀
「シルエット」は『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングで流れたことによって、より真価を発揮できたんですけど、「ダイバー」もそういう曲になるという期待が作る前から大きかったです。

成長を認めてもらえなくて悩みながらも前に進む姿を描いている曲ですが、ボルトそのものですね。

谷口
はい。ボルトは父親のナルトに対してこういう気持ちを抱いているんです。そして、それは僕らも同じなんですよね。対象はまた別ですけど、見てもらえない寂しさとか、認められない悔しさは味わってきましたので。
小泉
僕もデビューするまでは親に認められることはなかったです。でも、KANA-BOONをやっていけるという自信があったから、やってこられたんです。悔しい想いを糧にやってきて良かったと思っています。
飯田
僕も家出をしたり、いろいろありましたからね。“絶対にいいバンドやのに認められない”っていう悔しさは、ライヴハウスとかでも味わってきました。集客でしか評価してもらえないこともありましたし。

『NARUTO -ナルト-』って少年の成長物語ですけど、KANA-BOONの実像と重なる部分も大きい?

谷口
そうだと思います。僕らもまだまだ少年期な部分がありますから。大阪城ホールや武道館とかを経て成長する機会がありましたけど、それもナルトやボルトと重なるものを感じます。だから、リアルに描くことができたのかなと思います。あと、この曲はバンドとしてのリスタートの気持ちも強いです。ここから新しい章が始まる感じなんですよね。

ボルトは父親のナルトに反発しつつも一人前の忍者を目指すじゃないですか。将来、みなさんの子供がバンドを始めたらどうします? 例えば、息子の谷口鰹(カツオ)が。

谷口
名前、鰹なんですか?
飯田
しっくりくるなぁ(笑)。
谷口
“ふざけた名前付けやがって!”って反発して、もっといいバンドを目指すんでしょうね(笑)。まぁ、黙って好きなようにやらせると思います。“やめとけ”とは絶対に言わへんでしょうね。アドバイスはしません。めっちゃ偉い社長とか紹介するかもしれないですけど…。
飯田
それじゃあ、デビューできるだけや(笑)。

(笑)。「ダイバー」は『NARUTO -ナルト-』ファンの喝采を浴びると思います。「シルエット」も大好評でしたけど、今回もいい曲を期待されているというプレッシャーはあったのでは?

谷口
こういうことに関しては、プレッシャーは基本的に感じないです。プレッシャーよりも“それに見合うものを作りたい!”というほうへ意欲が働くので。今回も“またいいのが作れる!”という期待感が大きかったです。普段は自己採点しかないですけど、今回みたいな曲作りは自分たち以外の方々がキチッと評価してくださるじゃないですか。だからこそ、やる気が沸いてくる部分があります。CMソングのお話をいただいた「なんでもねだり」の時もそうでした。

大会場のライヴのプレッシャーはどうですか?

谷口
それも当日を迎えた時の気持ち良さを考えると、“頑張ろう!”っていう気持ちのほうが大きいですね。
小泉
僕もそうですね。でも、武道館の時は、さすがに始まる前はちょっと緊張しました。あの時は、僕のドラムからスタートしましたから。あっ、でも、あの時にやったイリュージョンは緊張しました(笑)。
飯田
僕は逆にめっちゃ緊張します。前日から寝られなかったりしますから。ベロンベロンになるまで酔わないと寝られません(笑)。本番前もひとりの時間を作るようにしています。

直前まで練習していると聞いたことがありますが。

飯田
あっ、それは撮影がある時だけです(笑)。まぁ、ベースを弾くほうが落ち着くので、本当に練習していますけど。
古賀
僕は緊張しないです。緊張したいですね。
谷口
“緊張したい”って何?(笑)
古賀
緊張感が好きだったんですけど、最近しなくなって。ライヴがアットホームなものになっているからだと思います。ありのままの自分で臨んで、受け入れてもらえますから。“このままでいいんや”っていう安心感が大きいです。

“ありのままの古賀”でステージに立てるわけですね。

谷口
『コガと雪の女王』や(笑)。服が黒いから、雪の中でめっちゃ目立ちますね。

このようにいつもいじられる古賀さんですが、音色も含めたギターアレンジが今回も冴えています。

谷口
アイデアマンだから、毎回楽しいですよ。
飯田
そういう部分がないとただのヤバい奴(笑)。
古賀
なんもでけへん、ただいじられる奴(笑)。

(笑)。プレイヤーとしてのお互いのリスペクトも、最近さらに高まってきているんじゃないですか?

谷口
はい。楽器隊の音がどんどん良くなっていますよ。今回のシングルの3曲、全体的にカッコ良い音を出せています。そういう点でも自信のある一枚になりました。シングルとしても今までで一番手応えがあります。

今作を出したあとは夏フェスですね。

谷口
今年もたくさん出ますよ。“この時期が来た!”っていう気持ちでいます。フェスがないと1年がスルッと過ぎていくような感覚なんですよね。
飯田
フェスがないと季節感が沸かないですから。
谷口
「ダイバー」も夏フェスでやって、曲自体をどんどん成長させたいと思っています。
「ダイバー」2015年08月05日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2613 1620円
    • ※CDサイズ『ドデ缶バッジ』付
    • 【通常盤】
    • KSCL-2615 1258円
    • ※初回仕様あり
KANA-BOON プロフィール

カナブーン:大阪・堺出身のロックバンド。2012年に開催された『キューン20イヤーズオーディション』にて4,000組の応募者の中から見事優勝し、13年9月に1stシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。14年8月には地元大阪で野外凱旋ライヴを行ない、デビューから1年足らずでありながら16,000人超を動員。15年には大阪城ホールと日本武道館での単独公演を、16年には初の海外公演を含む全21公演の全国ツアーを敢行し大成功を収めた。そして、18年にメジャーデビュー5周年を迎え、5シーズンにわたる5リリース・5イベントを企画し、現在遂行中!KANA-BOON オフィシャルHP

OKMusic編集部

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