L→R あいにゃん(Ba)、ひなんちゅ(Dr)、すぅ(Vo&Gu)、ゆかるん(Key)

L→R あいにゃん(Ba)、ひなんちゅ(Dr)、すぅ(Vo&Gu)、ゆかるん(Key)

【Silent Siren】曲調やテイストが違
うので、3曲全部聴いてほしい!

夏に「八月の夜」をリリースしたSilent Sirenが早くもニューシングルをリリース! 「alarm」を筆頭に、秋らしく少し大人の雰囲気が詰まった作品に仕上がっている。
取材:榑林史章

「alarm」はドラマ『いつかティファニーで朝食を』の主題歌なのですが、連続ドラマの主題歌は初めてですね。

ゆかるん
もともと1コーラスだけデモがあった曲で、何曲かある中からメロディーが話と合っているということで、監督がこれを選んでくださって。歌詞は、すぅがドラマのために新しく書き下ろしています。登場人物が女性4人というのも共感しましたね。
すぅ
本屋に行くと原作本が展開されていて、ずっと気になっていたんです。それで今回の話があって原作と台本を読んだら…超幸せな話というわけではなくて。でも、自分の人生を信じて思う通りにやっている姿が描かれていて、同じ女性としてカッコ良いなと思ったんです。自分の力で人生を変えていきたいんだ!という意志も感じたので、ガールズバンドである私たちが携われたことは、すごく良かったと思います。

Silent Sirenの持つバンド感と切ない面が、見事ひとつに凝縮された曲になりましたね。

ひなんちゅ
前まではポップはポップ、ロックはロックという感じでしたが、今回はポップやロックという枠にとらわれないものにしたいという意識でした。通常盤Bのカップリング曲「キミスキスマイル」は初期のポップなSilent Sirenに近いけど、通常盤Aのカップリング曲「hikari」はポップでもロックでもなく、かと言ってバラードでもない。ちょうどいい具合のテンポ感で、私たちが前からやりたいと思っていたものになりました。今回は3曲どれも曲調やテイストが違うので、ぜひ全部聴いてほしいです。

1話の冒頭に主人公が目覚まし時計のアラームを止めるシーンがあったので、タイトルはこれだな!と思いました。

すぅ
歌詞はそれぞれにとっての素敵な朝をテーマに書いているんですけど、アラームを止めてそこから1日が始まるということで、“alarm”というタイトルにしました。これは、レコーディングの当日に決まったんですよ。

そして、カップリング曲の「hikari」と「キミスキスマイル」は、両方とも映画『通学シリーズ』の主題歌で。

すぅ
映画は小説サイト『E★エブリスタ』が原作で、私もそのサイトに登録していて、めっちゃ読んでいたんです。

「hikari」は演奏もシンプルでカッコ良いですね。

すぅ
ゆっくりなテンポで、でもおしゃれ感があるアレンジです。やっていて楽しいし、すごく新鮮です。
あいにゃん
シンプルだから難しいことはしていないけど、後半の落ちサビではドラムとベースが一緒に動くところがあったりして、切なさをベースラインでどう表現しようかとすごく考えました。こういうミドルテンポは、個々の音が耳に届きやすいので、目立つところと引くところのバランスを意識しながらプレイしましたね。
ゆかるん
キーボードは「alarm」ではピアノをがっつり弾いてるんですけど、「hikari」は同じフレーズを繰り返しています。音色は丸くて温かみのあるものを選んで、キンキンしないように、温かい光が見えるような意識で演奏しました。
ひなんちゅ
ドラムはだいたいサビ前にシンバルでバーンというのが多いんですが、今回は平坦な感じです。実は、私はドラムを叩く時に色や物のイメージが、楽譜みたいに流れて見えるんです。「hikari」は背景がオレンジでバナナがあって、川を難しい漢字がたくさん流れていくイメージです。

う〜ん…?

ひなんちゅ
普通、そういう反応ですよね。なので、これは誰にも話したことなくて。だから、書かなくていいんです。
ゆかるん
その話、私たちも今初めて聞きました!
あいにゃん
他にはどういうものが見えるの?
ひなんちゅ
例えば、一週間の曜日もそうで、木曜日は太ったピーターパンが、金曜日はフック船長が見える。そういうイメージと絡めていろいろなことが記憶されるので、昔のスケジュールも全部覚えてるんですよ!
すぅ
そういうやつ、テレビの『奇跡体験!アンビリバボー』でやってた気がする(笑)。

「キミスキスマイル」は今までのSilent Sirenの流れですが、これも何かが見えると?

ひなんちゅ
パクチーが見えます。みんなでタイ料理を食べながらこの曲の話をしたからだと思うんですけど(笑)。
あいにゃん
一緒にご飯食べながらみんなでこのタイトルを考えて、すぅが歌詞を書いてきたんです。
すぅ
「Sweet Pop!」もそうだったんですけど、歌詞は一見ダサいかもしれないけど、一周回ったらキャッチーっていう。

後半にはラップ的なパートもありますが。

すぅ
2番はちょっと遊びを持たせたいと思って、4人で話をした時に“詰め込む系はどう?”ということになったんです。最後はフレーズをコーラスでリフレインしていて、そういう終わり方の曲は今までもあったけど、それだけそのフレーズが象徴的だということだし、サイサイらしさもあったほうがいいと思ったので。

では、年末のライヴ『覚悟と挑戦』に向けての意気込みを。

ひなんちゅ
1月に武道館をやって、1年経たずして同じキャパでやることは、挑戦だし、覚悟が必要だし…“もう、読モバンドなんて言わせねーよ!”みたいな貫禄のあるライヴにしたいです。
すぅ
“これがSilent Sirenなんだぞ!”というライヴを観せたい。面白いし楽しいし、カッコ良いバンドなんだということを知らしめるライヴにしたいです。
ゆかるん
この1年の成果をお見せしたいし、Silent Sirenらしさを追求したものも観せられるように頑張りたいです。
あいにゃん
萎縮せず自分たちらしさを意識して思い切りはじけたいし、お客さんと一緒に楽しみたい。そして、来年につながるようなライヴをお見せしたいです!
「alarm」2015年11月04日発売DREAMUSIC
    • 【初回限定盤(DVD 付)】
    • MUCD-9093〜4 3240円
    • 【通常盤A】
    • MUCD-5317 1000円
    • 【通常盤B】
    • MUCD-5318 1000円
SILENT SIREN プロフィール

サイレントサイレン:2012年11月、シングル「Sweet Pop!」でメジャーデビュー。通称“サイサイ”として親しまれ、原宿を中心に女子中高生に人気が広がり、15年にガールズバンド史上デビューから最短で日本武道館ワンマンライヴを開催。17年にはデビュー5周年記念日にツアーファイナルとしてバンド初となる日本武道館2デイズ公演を成功させ、18年は自身最多となる33公演のライヴハウスツアーを完走。デビュー6年目を迎え、さらに勢いを増す唯一無二のガールズバンド。SILENT SIREN オフィシャルHP

OKMusic編集部

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