【FREEASY BEATS】一足先に夏を体感
できる爽快なサーフチューン!

昨年7月にアルバム『FUNKY BROS』でメジャーデビューした兄弟ヴォーカルユニットの、初マキシシングル「エボシ」が登場する。
取材:土屋恵介

初のマキシシングル「エボシ」は、さわやかでキラキラしたポップさを感じさせるサーフチューンですね。

TAKU
この曲は、去年の夏に兄弟でウィンドサーフィンを始めたことがきっかけでできたんです。風に乗ってる時はすごく気持ちいいし、スピードも出るんで、サーフィンとは違った衝撃を受けて。やってる時に頭の中で流れてくる音を楽曲にしたいと思ったら、自然とさわやかな曲調になりましたね。重くなく、軽快なサウンドで作れたらって。自分たちの新しい引き出しを開けてくれた曲でもあるな。

途中でダンスホールレゲエ的な展開もありますが。

RYO
実際、鎌倉から茅ヶ崎の烏帽子岩まで行こうと思ったら、その日強風で波のうねりも強くて…俺は、波に流されて途中でリタイアしちゃったんですよ、そこが出てると思う。ある意味、命がけで作った曲ですね(笑)。
RYO
サビで伸びやかに乗ってる部分も出てるし、途中に入るレゲエの部分では“イラッとしちゃダメだよ”って歌って、ちょっと危険な感じも出したくて。そういうの全部が日常生活と一緒だなと思って、歌詞で例えてみたんです。

ウィンドサーフィンの実体験の歌ではあるけど、全て順風満帆とはいかない人生と重なっているんですね。

TAKU
うかうかしてると流されるし、やり始めは辛くてうまくできない。それで辞める人もいるけど、続けていくうちに楽しくなってくる。それって、自分の人生であり得ますよね。
RYO
だから、歌詞を書くのもすごく早くて、ウィンドサーフィンの帰りに衝動的に書けました。
TAKU
あと、サウンド面では、俺ら兄弟が影響を受けてきたロックやR&Bといった一番表現したかったものをこのシングルで出せたんです。ソウルの爽快さと軽快なリズム、ロックの力強さを今回はアコースティックギターで試しました。RYOがレゲエのエッセンスを入れて、いい意味で曲をブッ壊してくれてるし。
RYO
リリース前からライヴでやってたんですけど、ほんと自分らを自然に出せたことで、お客さんにも伝わりやすかったみたいで。ライヴでも一番盛り上がる曲になりましたね。俺らはこの曲に限らず、音質にもすごくこだわってますね。CDをちょっと良いイヤホンで聴くと、こんな音入ってるんだってことあるじゃないですか。その楽しさを知らない人も多いと思うので、そこも伝わればいいなって。

メロディーや歌詞も大事だけど、鳴りの面白さというのも、作品として大事ですよね。

RYO
歌を良く聴かせるために、絶対必要な音ってあるし。歌い上げてる中で、自分らの描いてる感情をこの音で出そうとすることもあるんで、音のひとつひとつにこだわってます。

では、「エボシ」をどんな思いで聴いてほしいですか?

TAKU
俺らは、みんなに元気になってほしくて音楽やってるところが大きいんです。“うまくいかないことがあっても、最終的には笑っていよう”っていう、俺らのありのままの姿をさらけ出した歌詞に、自分のことを重ねてもらって、聴いてる人が元気になってくれたらうれしいですね。
RYO
俺ら、ほんと夏が待ちきれないんですよ(笑)。そういう人も多いんじゃないかな。徐々に温かくなってきたし、外に出たり、車の中で聴いたら、ひと味違うと思います。嫌なことがあったら、この曲を聴いて青空を見てスカッするような感覚になってくれたらなって思ってます。
「エボシ」
    • 「エボシ」
    • KICM-1229
    • 2008.03.26
FREEASY BEATS プロフィール

RYO(兄)とTAKU(弟)からなる兄弟ヴォーカル・ユニット。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビースティー・ボーイズを愛するRYOの陽気なロック魂と、ダニー・ハサウェイ、ドノヴァン・フランケンレイターを愛でるTAKUの心躍らすソウルフルなスタイルの音楽性が融合したFREEASY BEATSは、グルーヴするバンド・サウンドをベースに、ポップなメロディーと心に染みるリリックで、“SOULOCK(SOUL+ROCK)ソウロック”という新しいスタイルを提示している。時には海を眺めながら、時にはドライヴしながら聴きたくなる楽曲達は、力強くもあり、またどこか切なくもある。そして、兄弟にしか出せない心地よく重なり合うハーモニーは都会的というよりも大自然を彷彿させる。

埼玉県川越市で1977年9月にRYOが誕生、年子として1979年3月にTAKUが産まれた。破天荒な父親に、日頃から鉄拳パンチを受けながら元気に育ち、双子のように育てられた兄弟だが、高校生にもなると個性がではじめ、思春期のせいか仲が悪くなり、それぞれが自分の趣味に熱中するようになる。祖父が画家という環境を生かしRYOは絵の才能を伸ばし、部屋の壁を自作の絵で埋め尽くす日々を過ごす。今でもスケジュールの紙を渡すとすぐに落書き用のキャンバスになっている。特に絵に興味を持たなかったTAKUは校則の厳しい高校で3年間スポーツ刈りを維持しながら、R&B/HIP HOPのDJとしてレコードを買い漁る日々を過ごしていた。

しかし、高校卒業後はなぜか、西麻布のクラブ“J-TRIP-BAR”で一緒にバイトをし始める。そこでヒップホップ・イベントを立ち上げ、兄弟として初めて一緒にステージに立つ。後にイベントは、ライバル店の有名イベントを凌ぐ700人もの客を集めるほどに成長した。数年の活動の後、以前から生音の気持ち良さに興味を持っていた兄弟は、コアなブラックのバンドK.G.G.を結成。そして、バンド活動を進めていく中で、「歌うこと」の楽しさを感じ始めた兄弟は次第に「兄弟でのハーモニー」の気持ち良さにどっぷりはまっていった。歌を磨くことで、曲作りの方向も“歌が生きる”形にだんだんと進化・発展していき05年、FREEASY BEATSとして新たなスタートを切った。

現在は、趣味であるサーフィン、ビールを通して、主に横浜サムズアップや海の家など、夏の湘南ビーチで活動を展開。FM横浜や鎌倉FM、さらに藤沢・鎌倉のCDショップをはじめとする地域密着型の応援体制を確立し、順調にセールスを伸ばしている。また、自主企画イベントである『mellow trip』も、アコースティック形式で都内を中心に定期的に開催。カフェと連動して、イスに座り“歌”と“食事”を楽しむことができるメロウな空間となっている。FREEASY BEATSオフィシャルサイト
FREEASY BEATS オフィシャルサイト
公式サイト(レーベル)
公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着