【SHORT LEG SUMMER】曲を通してみん
なとエネルギーを交換したい
「だから、ずっとそばにいろよ」が話題となっている千葉のロックンローラー4人組。今回、ヴォーカルの東野ハマジが1stアルバムについて熱く語った。
取材:藤津 毅
今回の1stアルバムでは何かテーマはありましたか?
初めてのフルアルバムなんで、全てを詰め込んだ今までのベスト盤でいいんじゃないかと。1stでありながらベストという気持ちで取り組みましたね。ツルっと聴けて“遠くまでドライブに行けるぜ”みたいな、そんな1枚にしたいと思って作りました。今までのメモリー全てを余すことなく1枚に注入したら42分しかなかった! 俺たちのメモリーはこんなもんだったんだと(笑)
42分だけど濃厚な内容となってますよ。
はい! 憧れてきたロックンロールを掘り下げて、俺たちなりの表現で13曲にまとめました。シングルの時よりも、もっとロックンロールっぽい曲を入れたいと思った反面、それが自己満足にならないように気を付けて。今のロックンロールを知らない人たちにも“ロックンロールやライヴハウスって楽しそうだね”って思ってもらえるようなものを目指しましたね。
「ARE YOU READY? BE MY GIRL」は掛け声が入っていてオーディエンス参加型のナンバーに仕上がってますね。
これと『SHAKE IT UP BABY』は1月に作った、できたてほやほやの新曲です。俺たちは“一緒に楽しもうぜ!”っていうバンドなんで、外に俺たちのエネルギーを発して、そして、みんなからもエネルギーをもらって、またさらにエネルギーを発する。曲を通してみんなとエネルギーを交換したいと思っていて、最後にはみんなが“よし、明日もがんばるかぁ!”って思える曲にしたいと思って作りました。
曲中に台詞が入っていたり、自然と情景が浮かんでくる「パスタパスタパスタ」は生活感あふれる楽曲ですね。
まぁ、これは実体験を書いたようなもんで。ロックンローラーはカッコいい部分しか見せないんではなく、情けないところとか、6畳の部屋に住んでいる様子とかが見えてしまっていいと思ってる。ロックンローラーを近くに感じてほしい曲ですね。
「ロックンロールモンスター」「ローリングサンダーガール」はガツンと脳天を貫かれる音が炸裂してますね。
ジャキジャキのリフが鳴り響く音になっているんだけど、歌詞は意外にくだらないぜっていうのがSHORT LEG SUMMERだと思ってるんですよ。サウンドのカッコ良さの面をあまり遠ざけすぎない歌詞で“こんなのもいいだろ”って伝えたかったんです。
ラストはメッセージ性のあるナンバー「Song of Power」でビシッとキメてますね。
ステージの上でもいつも思ってることなんですけど、“お前らに俺たちがエネルギーをあげてるだけじゃなく、お前たちからもらってるものも必ずある。だから、ひとりも必要ない人間なんていねぇんだぜ。ずっと味方だぜ”と最後に言いたかった。俺らは昨年デビューしたばっかだし、これから何かを始めようと思ってる人たちと一緒に行こうぜという気持ちを込めましたね。
ちなみにアルバムタイトルを“FIGURE 4 LEG ROCK”と付けたのは?
俺がプロレスファンというのもあって、デストロイヤー選手の必殺技の“足四の字固め”の洋題です。ただ、“固める”というLOCKを“ロックンロール”のROCKに変えました。エネルギーたっぷりで4人でSHORT LEG SUMMERのロックンロールをキメるぜっていう意味も込めて付けました。このアルバムを聴いてライヴに行きたいと思ってもらえたらうれしいですね。来てくれたらCDよりも楽しませてやるぜ!
- 『FIGURE 4 LEG ROCK 』
- AVCD-23555
- 2008.04.02