生涯一度のDJ体験!結婚披露宴でかけ
たいBGM
選曲のエキスパート“ミュージック・ソムリエ”が贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は「結婚披露宴、選曲のススメ」です。
突然ですが、わたくし、結婚しました! そして例によって先輩夫婦の方々と同様、毎日モメたり喧嘩したりしながら準備して、なんとか無事に結婚式・披露宴を済ませることができました。
中でも大変だった作業が、披露宴での「BGM選曲」。時にはシックに、時にはユーモアを、またある時はゴージャスに、そしてラストはドラマチックに……すっかりDJです。
今回は、これから式を迎える新郎新婦の参考になればと願い、悪戦苦闘の末に選んだ渾身のBGMリストを公開します。
1.「ゴルトベルク変奏曲」/J.S.バッハ
2.「真実の愛のキス」/映画『魔法にか
けられて』より
3.「テ・デウム H.146〜プレリュード〜
」/シャルパンティエ
4.「姫君Shake! feat. 齋藤摩羅衛門」
/レキシ
5.「ドラえもんのうた」/ウィーン少年
合唱団
6.「White On White」/ダニー・ウィリ
アムズ
ダニーはアフリカの貧しい生まれでしたが、イギリスに渡ってシンガーとして成功。この曲を発表した当時は、あのビートルズが前座をしていたほどの大スターとなりました。彼自身の軌跡もまた、大変縁起のよろしい選曲です。
7.「青春の輝き」/カーペンターズ ※
カラオケver.
8.「Wedding Bell Blues」/The 5th D
imension
アドバイスとしては、基本的に自分が好きな音楽を選んで良いのですが、曲調やジャンルがかたよらないよう彩り豊かにまとめたことが、結果として好評でした。
演出にもっとこだわりたい方は、テーマやコンセプトを決めて、歓談中やすき間時間のBGMにも個性を発揮していいかもしれません。
実は私も、食事中にはディズニー音楽特集、お色直しの間に日本のポップス特集、再入場後の歓談時は60年代ソフトロック、終宴後の送り出しは映画ドラえもんシリーズと、細部にもDJ魂を注ぎ込みました。
最後に、もっとも恐ろしい注意点を1つ。
私のような英語に弱い人間だと、好きな洋楽が明るい曲調だからと油断すると、実は歌詞のテーマが「失恋」だったり、「別れ」だったりすることが……。
どんな世界観の歌なのか、和訳を必ずチェックしましょうね。
(企画・文・選曲/酒井康平)
著者:NPO法人ミュージックソムリエ協会