アニメ「僕だけがいない街」
、声優初挑戦の土屋太鳳と満島真之介
が2人1役で主人公に

 三部けい氏による同名人気コミックのアニメ化で、ある事件や事故の原因を取り除くまで何度でも時間がさかのぼる「再上映(リバイバル)」という謎の現象に巻き込まれてしまった主人公の悟が、18年前に起こった児童連続誘拐事件と向き合う姿を描くミステリーサスペンス。原作は14、15年と2年連続で「マンガ大賞」や「このマンガがすごい!」にランクインするなど注目を集めており、16年3月には藤原竜也と有村架純が共演する実写映画版も公開される。

 土屋と満島はともにアニメ声優初挑戦。洋画の吹き替えや劇場アニメではないテレビアニメの主人公に俳優を起用する例はまだ少なく、この異例の抜てきは「銀の匙 Silver Spoon」第1期、「ソードアート・オンライン」シリーズなど、多くのヒット作を手がける伊藤智彦監督によるものだという。

 伊藤監督は「藤沼悟という役はヒーローではなく、抜けたところのある役。そういう演技が出来る方を探して、おふたりの名前にたどり着きました」と告白。リアルな作品にしていくためにオーディションを重ねた末に2人と出会い、少年らしさを感じる土屋の声と、落ち着きながらもどこか影を感じさせる満島の声が、それぞれの役に適していたことから起用を決めた。

 土屋は「アニメの声を担当するということは本当に重大なことだと思います。嬉しいと同時にとても緊張しています」と気を引き締めている。「今は二次元の世界で生きる悟を追いかけようと必死ですが、背中はあまりにも遠く、焦るばかり」と不安も吐露するが、「必要なテクニックなどを教えていただきながら、悟のように全力で、あきらめず食らいついていきたいと思います」と意気込んでいる。

 満島も「『あのとき違う選択をしていたら、自分の人生どうなっていたんだろう』という誰もが感じたことのあるであろう感覚が、彼(悟)を大きく動かすことになります。日常の中で、ふと舞い降りる記憶の糸を、現在の自分が新たに紡いでいくような作品です。素敵なスタッフ、共演者の方々と共に力を合わせて、皆さんの心に響く作品を届けたいと思います」と話している。

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