Ray Parker Jr.

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    Ray Parker Jr.レイ・パーカー・ジュニア

    80年代に青春を謳歌したMTV世代には、チャラけた「ゴーストバスターズ」(85年)のイメージが余りにも鮮烈だろう。しかし、本当はミュージシャンとしてもプロデューサーとしてもかなりのスゴ腕の持ち主なのだ。——レイ・パーカーJr.のことである。
    彼のキャリアの出発点はスタジオ・ミュージシャンである。数え切れないほどたくさんのアーティストたちの録音にギタリストとして参加。その後スティーヴィー・ワンダーのバック・バンド=ワンダーラヴのいち員としても活動したりと、ソウル界の裏街道をひたむきに歩んできた。
    しかし77年に一念発起、自己のグループ=レディオを結成した。翌78年に放たれたメロウ・ディスコ名曲「ジャック&ジル」の大ヒットにより、メインストリームへと躍り出ることに。続く、アーバン・テイスト満載のブラコンAORナンバー「プリーズ・ミスター・DJ」や「ウーマン・ニーズ・ラヴ」(ともに81年)は、男女の濃密な夜を演出するテーマ・ソングとなった。
    またプロデューサー/ソングライターとしても、彼はシェリル・リンやダイアナ・ロスなど、さまざまなアーティストたちの楽曲を手がけ、ニュー・エディションの「ミスター・テレフォン・マン」(83年)をヒットさせるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍した。そして前述した映画主題歌「ゴーストバスターズ」のマンモス・ヒット!
    ……だが、このヒットを境にパーカーの勢いは急失速してしまう。『アフター・ダーク』(87年)、『アイ・ラヴ・ユー・ライク・ユー・アー』(91年)といった良質な作品を発表するものの、全盛期の勢いを回復させることはできず仕舞い。ってか、今はイズコに……?

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