女性リードギタリストを擁したラマタムのデビューアルバム『ラマタム』
ラマタムはアメリカンハードロック・グループの草分けであり、ギターにはブルース・イメージやアイアン・バタフライで注目されたマイク・ピネラ、ドラムにはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのミッチ・ミッチェルという凄腕のメンバーを揃えたスーパーグループでもあった。プロデュースはデレク&ザ・ドミノスなどで知られるトム・ダウドの担当ということもあって、当時は日本でもロックファンの話題になった。しかし、もっとも驚いたのはリードギタリストがエイプリル・ロートンという女性であったことだ。今でこそ女性のロックギタリストは多いが、72年の時点ではかなり珍しかった。今回、取り上げるのは、乾いたハードロックサウンドが心地良いラマタムのデビューアルバム『ラマタム』。演奏、楽曲、コーラスなど、今聴いてもまったく古臭くなっておらず実に素晴らしい仕上がりだ。