Fourplay

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    Fourplayフォープレイ

    ボブ・ジェームス(key)、リー・リトナー(g)、ハーヴィ・メイソン(ds)、ネーザン・イースト(b)というフュージョン・シーンの四天王が集結し、91年に活動を開始した。だからこそバンド名もデビュー・アルバム名も『フォープレイ』。初めはお殿様の気まぐれであっけなく終わるかと思いきや、嬉しいことに10年以上も活動を続けている。その間の変化としては、ギターがラリー・カールトンにメンバー・チェンジしたこと。リトナー時代を“ポップ”というならば、カールトンに交代した後は“メロウ&ブルージー”といえるだろう。その世界は一貫したものがあり、素朴なメロディ/ピーンと澄みきった朝のようなサウンド/体に自然と入ってくる抑揚のきいたリズム——で極上のアンサンブルを聴かせてくれる。70年代以降、シーンを牽引してきた彼らがそこで滞ることなく、90年代に入ってさらに洗練されたものを披露してくれた。
    このグループはテーマ/ソロ/それを支えるリズム隊といった決まり事はなく、4人が対等の立場で会話する感じで音楽を創っている(それをまとめ上げているジェームスのプロデュース力も見事)。また、ヴォーカル(チャカ・カーン、フィル・コリンズなど)を起用した曲も多い。その織り込み方も絶妙で、主張しすぎず引っ込みすぎず“サウンドのひとつ”として機能させている。
    ツキナミな言葉でいうと“オシャレでかっこいい”フォープレイ。ジャズは難しいと思う人には最適かもしれない。特に疲れた大人には、うまく肩の力を抜ける媚薬として効果大だと思うが………いかが?

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