Crosby, Stills, Nash and Young

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    Crosby, Stills, Nash and Youngクロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング

    結成から30年余りが経過するが、その間に解散/再結成を繰り返し、発表されたアルバムはライヴ盤を含めてたったの4枚。それぞれが“強烈”な個性をもつ4人はソロとしても成功を収めているので、このバンドはパーマネント・グループというよりも気が向いた時に集まるユニット的な色合いが強い。このようなスタンスは、60年代後半の「愛と平和の共同幻想」の終焉とともに訪れた、「個」を尊重する内省的な時代と確実にリンクしている。
    すでに成功を手中に収めていたグループ、クロスビー、スティルス&ナッシュに“超個性派”ニール・ヤングが参加し、70年に初のアルバム『デジャ・ヴ』を発表。ユニークな和声を駆使した魔法のようなコーラス・ワークとカラフルなアコースティック・ギターの音色、そしてフリーキーなエレクトリック・サウンドをこのメンバーでしかあり得ない科学反応で融合させている。——しかし、エゴがぶつかり合い緊張感が張り詰めた状態での活動は長続きせず、71年には分裂。以後ツアーを除いて4人が結集するのは、88年の『アメリカン・ドリーム』まで待たねばならなかった。
    そして99年、これまた久々のニュー・アルバム『ルッキング・フォワード』を発表。単なるレトロ・バンドに終わらせないという、強い意志がサウンドを通して伝わってくる。

    Crosby, Stills, Nash and Youngの連載コラム

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